auひかりプラスとは:ドコモ光とはそもそも仕組みが違う

「auひかりプラス」はKDDIが2026年9月17日に提供を始める家庭向けインターネットサービスで、「ハイブリッドホームルーター」と呼ばれる専用ルーターを使います。ルーターが届いた日からau 5G回線でインターネットや電話がすぐ使え、その後に光回線が開通すると、手続きなしで自動的に光回線へ切り替わる仕組みです。光回線側にトラブルが起きた場合はau 5Gへの切り替えも可能で、KDDIはこの2つの仕組みを自社調べとして「国内初」と説明しています。

もう一つ押さえておきたいのが、auひかりプラスは回線方式によって「タイプ1」「タイプ2」「タイプ3」の3種類に分かれるという点です。タイプ1はKDDI自社の光回線、タイプ3はNTT東西の光コラボレーション回線、タイプ2は光回線を使わずau 5G・4G LTE・WiMAX 2+だけで使う「ワイヤレス」です。どのタイプになるかは住所や建物の設備状況で決まり、申込者が自由に選べるわけではありません。タイプの詳しい定義はauひかりプラスのタイプ1〜3を比較した記事、光コラボ回線を使う「タイプ3」の仕組みはタイプ3を詳しく解説した記事で扱っています。ドコモ光は昔からNTT東西の光コラボレーションのみで提供されているサービスなので、この点ではauひかりプラスの「タイプ3」がいちばん近い存在になります。

月額料金を比較する

まず基本となる項目を横並びにしました。auひかりプラスの月額は、KDDI公式カタログに記載された「2年契約・プロバイダBIGLOBE・Wi-Fiパック同時申込・auでんき契約」という条件例(お支払い合計額)です。ドコモ光は「1ギガ タイプA」の2年定期契約料金です。

項目ドコモ光auひかりプラス
提供方式NTT東西の光回線をKDDI等が卸で提供する「光コラボレーション」タイプ1(KDDI自社の光回線)・タイプ3(NTT東西の光コラボ)・タイプ2(au 5G/4G LTE/WiMAX 2+のみ、光回線なし)の3方式。住所・建物の設備状況で決まる
月額(ネット利用料・戸建て)5,720円
(期間の定めのないプランは7,370円)
5,720円(ホーム・開通後)
月額(ネット利用料・マンション)4,400円
(期間の定めのないプランは5,500円)
4,642円(マンション・開通後)
必須の追加オプションこの記事では検証していません→契約中のプロバイダ・公式サイトで確認してくださいハイブリッドホームルーターのレンタル858円/月(必須)+Wi-Fiパック770円/月(必須、6GHz帯Wi-Fi利用や固定電話を含む)
速度(公表値)プラン名「1ギガ」の表記のみ確認。仕様ページの詳細条件は検証していません→公式で確認開通後は上り下り最大1Gbps(ホーム・マンション)/最大10Gbps(10ギガプラン、一部エリアのみ)。いずれもベストエフォート
工事前の利用・回線トラブル時の予備手段この仕組みはありません(一般的な光回線と同様)ルーター到着日からau 5Gで先行利用でき、光開通後は自動切替。光障害時もau 5Gへの切替が可能(現状は手動切替。自動検知は2026年度内にファームウェア更新で対応予定)
契約期間・契約解除料2年定期契約(期間の定めのないプランもあり)。解除料は検証していません→公式で確認2年契約の解除料3,102円(契約満了月・翌月・翌々月を除く)
スマホとのセット割ドコモ光セット割の対象(割引額は公式で確認)auスマートバリュー/自宅セット割(UQ mobile)の対象(割引額は公式で確認)

出典: KDDI公式ニュースリリースインターネット総合カタログ(auひかりプラス)PDFドコモ光 料金公式ページ(2026年9月5日確認)

auひかりプラスの実質負担は3段階で上がっていく

もう一つ注意したいのが、auひかりプラスの支払額は開通後もずっと一定ではないという点です。カタログの条件例(2年契約・BIGLOBE・Wi-Fiパック・auでんき)で見ると、ホームとマンションはどちらも「開通前の5G期間は0円」から始まり、開通後は3段階で金額が上がる設計になっています。

期間ホームマンション
光開通前(5G期間)0円0円
〜12ヵ月目6,578円5,500円
13ヵ月目〜7,018円5,940円
37ヵ月目〜7,238円6,160円

この金額には、ネット利用料(ホーム5,720円・マンション4,642円)に加えて、ハイブリッドホームルーターのレンタル858円、Wi-Fiパック770円、工事費の分割払い(ホーム1,650円×24回・マンション1,100円×24回)が含まれています。5G期間が0円になっているのは「ひかり準備割」と「Wi-Fiパックデビュー割」という2つの割引が適用された結果で、割引が無ければ5G期間だけでも6,270円(ネット利用料4,642円+Wi-Fiパック770円+ルーター858円)かかる計算です。工事費の分割は開通翌月から「初期費用相当額割引」で同額が割り引かれる仕組みですが、この割引は途中解約すると残額が一括請求されます。

出典: インターネット総合カタログ(auひかりプラス)PDF(2026年9月5日確認)

読み解き:ネット利用料は同額でも、総額は構造的に違う

この2つを見比べると、まず気づくのはネット利用料そのものは戸建てで5,720円とまったく同額だということです。「auひかりプラスのほうが高い/安い」という単純な話ではなく、auひかりプラスにはハイブリッドホームルーターのレンタル858円とWi-Fiパック770円という、ドコモ光の一般的な光回線契約にはない費用が構造的に上乗せされる、という違いだと理解したほうが正確です。ドコモ光側のルーター費用や必須オプションの有無は今回検証できていないため、ここは公式サイトかご利用中のプロバイダに確認してください。

選ぶ基準は「使っているスマホキャリア」がいちばん分かりやすい

月額の差が数百円規模である以上、決め手になりやすいのはスマホとのセット割です。auひかりプラスはauスマートバリューまたは自宅セット割(UQ mobile)の対象、ドコモ光はドコモ光セット割の対象になるため、まず自分と家族が使っているスマホキャリアで検討するのが基本のフレームになります。割引額はプランによって異なるため、契約前に必ず公式サイトで確認してください。

ドコモ光からの乗り換えは「事業者変更」で工事費がかかる場合がある

すでにドコモ光(光コラボ)を契約している人がauひかりプラスの「タイプ3」に申し込む場合、他社の光コラボレーションから乗り換える「事業者変更」の扱いになります。カタログによれば、事業者変更の初期費用はサービス登録料4,950円に加えて工事費3,300円がかかり、通常タイプ3の工事費に適用される「初期費用相当額割引」は適用されません。乗り換えだからといって工事費が必ず無料になるわけではない点は事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

どちらが向いているか:使っているスマホキャリアで分かれる

au・UQ mobileユーザーの場合

auひかりプラスがフィットしやすいケース

すでにauまたはUQ mobileのスマホを使っている場合、auひかりプラスは「ネット+電話」加入、またはワイヤレス(タイプ2 5G)の対象プランで、auスマートバリューや自宅セット割の対象になります。家族の対象回線にも適用され、1グループで最大10回線(au+UQ合算)まで割引が広がる点も、複数回線を使っている世帯では検討材料になります。ただし割引額はスマホ側の料金プランによって変わるため、契約前に対象プランかどうかを公式サイトで確認してください。

ドコモユーザーの場合

ドコモ光を続けたほうが分かりやすいケース

ドコモのスマホを使っている場合、ドコモ光セット割の対象を外れてまでauひかりプラスに乗り換えるメリットは薄くなりやすいです。特にすでにドコモ光(光コラボ)を契約中の場合は、前述のとおりauひかりプラスのタイプ3への切り替えが「事業者変更」扱いになり、工事費3,300円がかかる可能性がある点も踏まえて判断する必要があります。ドコモ光の料金・プロバイダ選びはドコモ光の詳細ページドコモ光のプロバイダ比較で詳しく解説しています。

どちらの場合も、この記事の数値はKDDI公式カタログに書かれた「条件例」であり、実際の請求額はプロバイダ・地域・加入するオプションによって変わります。断定はできないので、最終判断の前には必ず公式サイトで自分の条件に合わせた見積もりを確認してください。

KEN編集長のまとめ

auひかりプラスとドコモ光は、ネット利用料だけを見ると戸建てで5,720円と同額です。違いが出るのは、auひかりプラスにハイブリッドホームルーターのレンタル858円とWi-Fiパック770円という必須費用が構造的に乗ること、そして光回線の方式自体がKDDI自社回線・NTT光コラボ・au 5Gの3タイプに分かれることの2点です。

その上で最終的な決め手になりやすいのは、月額の数百円差よりもスマホとのセット割です。auまたはUQ mobileを使っているならauひかりプラスの対象プランを、ドコモを使っているならドコモ光セット割の対象を、それぞれ公式サイトで確認してから判断することをおすすめします。auひかりプラスは2026年9月17日提供開始のため、この記事の数値はすべて提供開始前のカタログに基づく条件例です。サービス開始後は必ず公式ページで最新の条件を確認してください。

よくある質問

ネット利用料だけで比べると戸建てはどちらも5,720円で同額です。ただしauひかりプラスにはハイブリッドホームルーターのレンタル858円とWi-Fiパック770円が必須で上乗せされるため、総額を比べるにはこの2つを含めて計算する必要があります。マンションはドコモ光4,400円・auひかりプラス4,642円(いずれもネット利用料のみ)です。
ドコモ光などの他社光コラボレーションからauひかりプラスの「タイプ3」に切り替える場合は「事業者変更」の扱いになり、サービス登録料4,950円に加えて工事費3,300円がかかります。この場合、通常タイプ3の工事費に適用される「初期費用相当額割引」は適用されません。
auスマートバリューまたは自宅セット割(UQ mobile)の対象になると、au・UQ mobileのスマホ料金から最大1,100円/月の割引が受けられます。割引額は加入しているスマホ料金プランによって異なるため、正確な金額は公式サイトで確認してください。ドコモ光セット割についても割引額は公式サイトでの確認が必要です。
KDDIの発表によると、auひかりプラスの提供開始は2026年9月17日です。この記事の料金・条件は提供開始前に公開されたカタログに基づく内容のため、提供開始後は公式サイトで最新の条件を必ず確認してください。
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auひかりプラスは2026年9月17日提供開始のサービスです。同日以降、公式サービスページで最新の料金・提供条件を必ずご確認ください。