auひかりプラスは、光回線とau 5G回線を組み合わせた「ハイブリッドホームルーター」で使う家庭向けインターネットサービスで、2026年9月17日に提供が始まります。ルーターが届いた日からau 5G通信でインターネット・電話が使え、光回線の開通後は手続きなしで自動的に光へ切り替わる仕組みです(特許第7853512号)。このサービスはカタログ上でタイプ1・タイプ2・タイプ3に分かれており、まずは3タイプを横並びにした比較表から見ていきましょう。

結論:auひかりプラスのタイプ1・2・3を横並びで比較

項目タイプ1タイプ2タイプ3
回線KDDIの光回線au 5G/4G LTE/WiMAX 2+(モバイル回線のみ)提携事業者の光回線(NTT東西の光コラボレーションモデル)
対象サービスホーム10ギガ・ホームワイヤレスホーム10ギガ・ホーム・マンション10ギガ・マンション
最大速度上り下り最大10Gbps(10ギガプランのみ・一部エリア)/最大1Gbps(ホーム)・ベストエフォート公式に速度の明記なし(データ容量は本文参照)上り下り最大10Gbps(10ギガプランのみ・一部エリア)/最大1Gbps(ホーム・マンション)・ベストエフォート
工事開通工事あり(一部不要の場合あり)工事不要(コンセントに挿すだけ)既設の光ケーブルを流用する場合あり(他社光コラボ利用中なら工事不要となる場合あり)
初期費用(サービス登録料除く)工事費39,600円(1,650円×24ヵ月・分割)工事費0円工事費39,600円(ホーム・1,650円×24ヵ月)/26,400円(マンション・1,100円×24ヵ月)
月額の実質負担(2年契約・BIGLOBE・Wi-Fiパック・auでんき例)〜12ヵ月目 6,578〜7,238円/13ヵ月目〜 7,018〜7,678円/37ヵ月目〜 7,238〜7,898円〜13ヵ月目 5,500円/14ヵ月目〜 5,940円/38ヵ月目〜 6,160円〜12ヵ月目 5,500〜7,238円/13ヵ月目〜 5,940〜7,678円/37ヵ月目〜 6,160〜7,898円
ひかり準備割あり(5G期間最大4ヵ月0円)対象外あり(5G期間最大4ヵ月0円)
電話(N)提供なし提供なし提供あり(料金・プロバイダは公式で確認)
対応プロバイダ(9/17時点)BIGLOBE・@nifty・So-netBIGLOBE・@nifty・So-netホーム扱い=BIGLOBE・@nifty・So-net/マンション扱い=BIGLOBE・@nifty

出典: KDDI公式ニュースリリースインターネット総合カタログ(auひかりプラス・2026年8月13日時点)(2026年9月5日確認)

※ 月額の実質負担はカタログ掲載の条件例(2年契約・プロバイダBIGLOBE・Wi-Fiパック同時申込・auでんき契約)です。契約条件が異なると金額も変わります。タイプ2(ワイヤレス)は5G期間という区分がないため、ホーム・マンションとは月数の数え方(12ヵ月目/13ヵ月目の境目)がカタログ上ずれています。

そもそも「タイプ」は自分で選べない——住所・建物の設備で決まる

ここが最初の落とし穴です。auひかりプラスのタイプ1・タイプ2・タイプ3は、申込者が自由に選べるものではありません。カタログには「提供サービスは提供地域・設備状況により異なります」と明記されており、住所や建物の設備状況によって、どのタイプになるかが決まる仕組みです。

タイプ1とタイプ3は「同じ商品名」でも中身の回線が違う

カタログ上、タイプ1もタイプ3も対象サービス名は「ホーム10ギガ/ホーム」(マンションはタイプ3のみ「マンション10ギガ/マンション」)と表記されます。つまり商品名だけを見てもタイプ1かタイプ3かは分からず、実際にどちらの光回線(KDDI自社の光回線か、NTT東西の光コラボレーションモデルか)が使われるかは、住所・建物の設備状況で決まります。

一方でタイプ2(ワイヤレス)は光回線をまったく使わず、au 5G・4G LTE・WiMAX 2+のモバイル回線のみで通信します。工事が不要な代わりに、光回線を使うタイプ1・タイプ3とは料金の組み立て方も速度の考え方も異なります(詳しくは後述)。提供エリアそのものについても、地域・建物・設備状況により異なり、具体的なエリア範囲は公式のエリア検索での確認が必要です。

シナリオ別に見る「自分はどのタイプになりやすいか」

① 戸建てに新規で申し込む場合

ハイブリッドホームルーターが届いた時点でau 5G通信が使え、その後SMS・電話で工事日を決めていく流れになります。工事が完了して光が開通すれば、住所の設備状況に応じてタイプ1(KDDIの光回線)かタイプ3(NTT東西の光コラボレーションモデル)のいずれかになります。どちらになるかはカタログからは分からず、申し込み後の案内で判明する仕組みです。

② マンションに住んでいる場合

カタログのタグ付けでは、マンション向けの対象サービス(マンション10ギガ・マンション)はタイプ3のみに割り当てられています。マンションは建物ごとに設備が異なるため、宅内の既設の光ケーブルを流用できるかどうかも含めて、建物単位で条件が変わります。具体的な設備状況は公式で確認が必要です。

③ すでに他社の光コラボレーションを使っている場合

現在、他社の光コラボレーションサービスを利用中の人がタイプ3を申し込むと、工事不要となる場合があります。ただしフレッツ光からの転用や他社光コラボからの事業者変更では、初期費用がサービス登録料4,950円+工事費3,300円という別の条件になり、初期費用相当額割引の対象外になる点には注意が必要です。

④ 光回線の工事ができない・光提供エリア外の場合

工事日の連絡が取れない場合や、そもそも光回線が提供できないエリア・建物だった場合は、申込内容がタイプ2(ワイヤレス)へ変更されます。ワイヤレスは工事が不要な一方、スタンダードモードでは容量制限がなく、より広いエリアで使えるプラスエリアモードでは月間30GBを超えると当月末まで最大128kbpsに制限される点は把握しておく必要があります。

料金差の読み解き:ワイヤレスは「工事費ゼロ」だが「ひかり準備割」がない

比較表の実質負担額だけを見ると、タイプ2(ワイヤレス)の5,500円〜が、タイプ1(ホーム)の6,578円〜より安く見えます。ただしこれは「ワイヤレスの方が月額として安い」と単純に言い切れる話ではありません。カタログの内訳(全タイプ共通)は、ネット利用料+ハイブリッドホームルーターレンタル858円+Wi-Fiパック770円+工事費分割(ホーム1,650円×24ヵ月・マンション1,100円×24ヵ月)で構成されており、ワイヤレスだけは工事費分割の項目自体が存在しません(工事がないため)。

一方でひかり準備割(5G期間中、ネット利用料とルーターレンタル料を最大4ヵ月0円にする割引)はワイヤレスの対象外です。光回線を使うタイプ1・タイプ3は、開通前の5G期間が実質0円になる期間がありますが、ワイヤレスは契約直後から料金が発生します。つまり「初期費用は工事費がない分ワイヤレスが軽いが、開通前の無料期間という恩恵はワイヤレスにはない」というのが実態で、どちらが総額で得かは契約期間や利用開始タイミングによって変わります。

また、表中のマンションの実質負担額(5,500円/5,940円/6,160円)は、ワイヤレスの実質負担額とカタログ上ぴったり同じ数字になっています。ただし中身は別物で、マンションには工事費の分割払いとひかり準備割の適用が含まれ、ワイヤレスにはそのどちらもありません。同じ金額に見えても、何が含まれているかは回線の種類によって違う、という点は数字だけを見て判断しない方がよいポイントです。

タイプが変更される条件

従来の「auひかり」とは別サービス

auひかりプラスは、KDDIが従来提供している「auひかり」とは別のサービスです。従来auひかりはKDDI自社設備(ホーム)・建物設備(マンション)を使う光回線で、5Gとのハイブリッド利用や工事前の5G利用開始といった仕組みはありません。従来auひかりの受付終了や置き換えについては、2026年9月5日確認時点でKDDIの発表は確認できません。両サービスの違いをより詳しく知りたい方は、後述の関連コラムもご覧ください。

KEN編集長のまとめ

auひかりプラスのタイプ1・タイプ2・タイプ3は、料金プランのように自分で選ぶものではなく、住所・建物の設備状況によって決まる区分です。戸建て・マンションに新規で光回線を引く場合はタイプ1かタイプ3のどちらかに、工事ができない場合や最初からモバイル回線だけで使いたい場合はタイプ2(ワイヤレス)になります。

料金を比較する際は、実質負担額の数字だけでなく「ひかり準備割の有無」「工事費分割の有無」という中身の違いまで見たうえで判断することをおすすめします。

関連: 従来のauひかりとの違いauひかりプラスのスマホセット割/他社光との比較: ドコモ光ソフトバンク光NURO光BIGLOBE光

関連: auひかりのマンション料金ドコモ光のプロバイダ比較NURO光の評判

よくある質問

いいえ。カタログには「提供サービスは提供地域・設備状況により異なります」と明記されており、住所・建物の設備状況によってタイプ1〜3のいずれになるかが決まります。自由に選べるとは断定できません。
はい。タイプ2は光回線を使わず、au 5G・4G LTE・WiMAX 2+のモバイル回線のみを使うため、コンセントに挿すだけで開通工事は不要です。ただしスタンダードモードは容量制限がない一方、より広いエリアで使えるプラスエリアモードは月間30GBを超えると当月末まで最大128kbpsに制限されます。
どちらも光回線を使うホーム・マンション向けサービスですが、タイプ1はKDDIの光回線、タイプ3はNTT東日本・西日本の光コラボレーションモデルを使う提携事業者の光回線という違いがあります。タイプ3では電話(N)というサービスも提供されますが、料金・プロバイダは公式での確認が必要です。
光回線を使うタイプ1・タイプ3が対象で、光開通までの5G期間のネット利用料とルーターレンタル料が最大4ヵ月0円になります。タイプ2(ワイヤレス)は対象外です。
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関連コラム

※ auひかりプラスのサービス提供開始は2026年9月17日です。本記事は同日時点で未公開の公式サービスページの内容を含みません。提供開始後は、料金・エリア・対応プロバイダなどの最新条件を公式サイトでご確認ください。