結論:スマホ保険が「要る人」「要らない人」

最初に結論から。スマホ保険(広い意味でのスマホ補償サービス全般)は、修理費の一時出費が家計に響く人・落下や水没の「前科」がある人には合理的で、逆に端末価格が安い人・貯蓄で対応できる人には過剰になりやすいサービスです。

加入を検討したほうがいい人

入らなくても困りにくい人

この線引きの根拠になるのが、次に見る「保証がない場合の修理費の現実」です。

画面修理の現実——保証がないと4万円台の出費も

スマホの故障でもっとも多いのが画面の破損です。参考値として、iPhone 15/iPhone 16(無印)の保証対象外の画面修理は42,800円という金額が挙げられます(複数の修理情報メディア2件で一致した2026年8月時点の参考値。正確な金額は機種・状態により異なるため、Apple公式の見積もりで確認してください)。

一方、AppleCare+に加入している場合の画面修理サービス料は3,700円(Apple公式・2026年8月2日確認)。同じ画面割れでも、保証の有無で自己負担が大きく変わるのが分かります。

「修理費が高い=保険が得」とは限らない

保険は毎月の保険料を払い続ける仕組みです。2年間一度も壊さなければ、その保険料はそのまま「使わなかったコスト」になります。判断のポイントは「壊す確率が高いか」と「壊れたときの出費に耐えられるか」の2つ。過去の自分の故障歴がいちばん正直なデータです。

スマホ補償は3タイプ——まず全体像を整理

スマホの補償サービスは、大きく①キャリア補償 ②メーカー保証の延長(AppleCare+など) ③独立系のスマホ保険の3タイプに分かれます。代表例で比較してみましょう。

タイプ代表例月額特徴
キャリア補償ドコモ smartあんしん補償330〜1,720円
(機種により異なる)
交換電話機の提供(年2回まで)・修理代金サポート(iPhoneは上限5,500円)
メーカー保証延長AppleCare+機種により異なる
(月払い/2年一括)
過失・事故による損傷の修理に対応。画面修理サービス料3,700円。盗難・紛失プランも選べる
独立系スマホ保険モバイル保険
(さくら少額短期保険)
700円1契約で3端末まで補償・年間補償上限15万円

出典:ドコモ公式・smartあんしん補償Apple公式・iPhoneのAppleCare+モバイル保険公式サイト(いずれも2026年8月2日確認・税込)

3タイプの中身をもう少し詳しく

① キャリア補償——「交換機がすぐ届く」のが強み

ドコモのsmartあんしん補償は月額330〜1,720円(対象機種により異なる)で、故障・破損時に交換電話機の提供を年2回まで受けられるのが柱です。修理を選ぶ場合も修理代金サポートがあり、iPhoneは上限5,500円で修理できます。「手元にスマホがない期間を作りたくない」人に向いた設計です。auやソフトバンクにも同種の補償があるため、契約中のキャリアの条件を確認してみてください。

② AppleCare+——iPhoneユーザーの基準線

AppleCare+は、過失や事故による損傷の修理をカバーする通常プランと、それに加えて盗難・紛失にも対応するプランの2種類。支払いは月払いと2年一括から選べます。加入料金は機種により異なるため、具体額はApple公式の購入画面で確認してください。画面修理サービス料が3,700円で済む点は、前述の保証対象外修理との差がもっとも出やすい部分です。

③ 独立系スマホ保険——複数端末持ちの節約枠

モバイル保険(さくら少額短期保険)は月額700円で、1契約に3端末まで登録でき、年間の補償上限は15万円(公式サイト表記・2026年8月2日確認)。スマホ+タブレット+ワイヤレスイヤホンのように複数のモバイル機器を持つ人なら、1台あたりのコストを抑えながらまとめて備えられるのが独立系の持ち味です。補償対象になる端末の条件や免責事項は加入前に約款で確認しましょう。

選び方の手順——3つの質問で決める

どのタイプを選ぶかは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

  1. そもそも保険が要るか?:冒頭の「要る人・要らない人」に当てはめる。貯蓄で対応できるなら無理に入る必要はない
  2. 守りたい端末は1台か複数か?:スマホ1台だけならキャリア補償かAppleCare+。タブレットやイヤホンも含めて複数守りたいなら、3端末まで入れる独立系(モバイル保険)が候補になる
  3. 何が起きたときに困るか?:紛失・盗難まで心配ならAppleCare+の盗難・紛失プランやキャリア補償の交換サービスが向く。画面割れなど「破損の修理費」だけ抑えたいなら、月額の軽い選択肢から検討する

加入タイミングに注意

AppleCare+やキャリア補償は、端末購入時(または購入直後の一定期間内)でないと加入できない場合があります。「あとで考えよう」と思っているうちに加入期限が過ぎるのがいちばん多い失敗パターン。機種変更のときに、補償をどうするかまでセットで決めてしまうのがおすすめです。加入条件の詳細は各公式サイトで確認してください。

なお、中古スマホを買う場合は保証まわりの事情が新品と異なります。中古スマホの注意点まとめも合わせてどうぞ。保護フィルムやケースといった「壊さないための投資」については機種変更と同時に買うべきアクセサリ5選で解説しています。

KEN編集長のまとめ

スマホ保険は「入るのが正解」でも「入らないのが正解」でもなく、修理費の現実(保証対象外なら4万円台もありうる)と、自分の故障歴・貯蓄・端末数を突き合わせて決めるものです。ハイエンド端末+破損経験ありなら加入の価値は十分、ミドルレンジ+無事故なら貯蓄対応も立派な選択です。

迷ったら、「1台だけ守る→キャリア補償かAppleCare+」「複数台まとめて→月額700円のモバイル保険」という整理から検討を始めてみてください。月々の保険料は通信費の一部。端末補償を見直すタイミングは、プラン全体を見直すチャンスでもあります。

よくある質問

参考値として、iPhone 15/iPhone 16(無印)の保証対象外の画面修理は42,800円という金額が複数の修理情報メディアで一致しています(2026年8月時点)。機種や損傷状態により異なるため、正確な金額はApple公式の見積もりで確認してください。
加入料金は機種により異なるため、Apple公式の購入画面で確認してください。プランは「過失・事故による損傷の修理」に対応する通常プランと「盗難・紛失」にも対応するプランの2種類で、月払いと2年一括を選べます。加入時の画面修理サービス料は3,700円です(2026年8月2日確認)。
独立系のモバイル保険(さくら少額短期保険)は月額700円で1契約に3端末まで登録でき、年間補償上限は15万円です(2026年8月2日確認)。補償対象となる端末の条件は公式サイトの約款で事前に確認してください。

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