ビデオ会議に必要な速度の目安(公式要件)
まず事実から。ZoomとMicrosoft Teamsが公式に示す必要帯域は、想像よりずっと小さい数字です。
| 用途 | 下り | 上り |
|---|---|---|
| Zoom 1対1(HD 720p) | 1.2Mbps | 1.2Mbps |
| Zoom グループ会議(フルHD 1080p) | 3.0Mbps | 3.8Mbps |
| Teams 会議(推奨) | 4.0Mbps | 2.5Mbps |
出典: Zoom公式・システム要件、Microsoft Teams公式・ネットワーク要件(2026年8月2日確認)
「会議だけ」なら5Mbpsで足りる計算です。ではなぜ「会議が途切れる」が起きるのか——実際の在宅勤務では、クラウド同期・VPN・家族の動画視聴が同時に走り、しかも重要なのは平均速度ではなく瞬間的な落ち込みと安定性だからです。余裕を見て実測で下り100Mbps・上り30Mbps以上あると安心です。
速度より重要な2つの指標
- 上り速度(アップロード) — 自分の映像・音声・画面共有を送る速度。会議で「音が途切れる」と言われる原因の多くはここ
- Ping値(応答速度) — 低いほど遅延が少ない。50ms以下が快適の目安で、光回線なら通常クリアできます
会議が不安定なときの改善策(コスト順)
- ① 有線LAN接続にする — 無料で最も効果的。Wi-Fiの不安定さを丸ごと排除できます
- ② ルーターを買い替える/置き場所を変える — 5年以上前のルーターならWi-Fi 6対応機への更新で改善することが多い
- ③ IPv6(IPoE)接続に切り替える — フレッツ系回線の夜間混雑を回避。プロバイダ設定だけで済む場合があります
- ④ 回線自体を乗り換える — ホームルーターやマンションVDSL(最大100Mbps)が原因なら、光配線方式の回線への乗り換えが根本解決です
主要回線のIPv6(IPoE)対応と追加費用
③のIPv6は「無料でできる混雑回避」として最優先で確認すべき項目ですが、回線によって方式と条件が違います。
| 回線 | IPv6の方式・条件 | 追加費用 |
|---|---|---|
| auひかり | IPv4/IPv6デュアルスタック標準対応・申込不要 | 無料 |
| BIGLOBE光 | IPv6オプション(IPoE・IPv4 over IPv6) | 無料 |
| ドコモ光 | プロバイダごとに対応方式・申込要否が異なる(ドコモnet等は追加費用なし) | プロバイダによる |
| SoftBank光 | IPv6高速ハイブリッド(IPoE+IPv4) | 光BBユニットのレンタル(月513円)が必須 |
出典: au公式・BIGLOBE公式・ドコモ光プロバイダ一覧・SoftBank公式FAQ(2026年8月2日確認)
それでも足りなければ10ギガプランという選択肢
大容量ファイルの送受信が日常なら、10ギガプランも現実的な価格になってきました。1ギガとの差額は月2,000円前後です。
| 回線 | 10ギガ月額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| ドコモ光 10ギガ(タイプA/C) | 6,380円 | 2年定期契約 |
| SoftBank光 10ギガ | 6,380円 | 戸建・集合住宅共通。IPv6高速ハイブリッドは対象外 |
| auひかり ホーム10ギガ | 6,468円 | ずっとギガ得(3年)・割引前の基準額 |
出典: ドコモ光料金・SoftBank光料金・auひかり10ギガ料金(2026年8月2日確認)。提供エリアはいずれも限定的なため、契約前にエリア判定が必要です。
テレワーク重視の回線選び
独自回線系(NURO光・auひかり)は混雑に強く、速度の安定性で評価が高い選択肢です。まとめると: ①まず今の回線で有線LAN+IPv6を試す(無料) ②マンションVDSLなら光配線方式へ乗り換え ③それでも足りない大容量ユーザーだけ10ギガを検討——の順が、コストを掛けずに解決する王道です。お住まいの建物条件とスマホのセット割まで含めた最適解はまるごと診断でどうぞ。
