かけ放題(通話定額)は大きく3タイプ
格安SIMやキャリアの通話オプションは契約前に見落とされがちですが、通話が多い人にとっては本体プランと同じくらい家計に影響する選択肢です。かけ放題(通話定額)は、大きく分けると次の3タイプに整理できます。
- ①完全定額型(時間無制限):1回の通話が何分になっても定額で使えるタイプ。長電話や仕事の電話が多い人向けです。
- ②時間制限型(1回5分・10分以内が無料):短い連絡が中心の人向け。1回あたりの制限を超えた分は、22円/30秒が目安になります。
- ③専用アプリで無料・割引になる型:楽天モバイルのRakuten Link、IIJmioのみおふぉんダイアルなどが該当します。標準の電話アプリではなく、専用アプリからの発信が条件になる点に注意が必要です。
どのタイプが合うかは、普段の通話時間と頻度で見えてきます。スマホの「電話」アプリの通話履歴を数日分さかのぼって確認すると、1回の通話が数分で終わることが多いのか、10分・20分と長くなりやすいのかが把握できます。オプションを追加する前に一度チェックしておくと、契約後に「思ったより高い」「もっと安い枠で足りた」というズレを防ぎやすくなります。
標準の通話料の目安
多くの会社で標準の通話料は22円/30秒(30秒ごと)が目安です。1日に数分話すだけでも、積み重なると月々の負担は大きくなります。オプションなしで契約している人は、次回の請求明細で通話料の欄を一度確認してみると、かけ放題を検討すべきかどうかの判断材料になります。
主要各社のかけ放題オプション料金比較【2026年8月】
主要な格安SIM・キャリアのかけ放題オプションを一覧にまとめました。標準の通話料・時間制限型・完全定額(無制限)の3つの軸で比較しています。
| 会社 | 標準の通話料 | 時間制限型 | 完全定額(無制限) | 通話の方法 |
|---|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 22円/30秒 | ―(Linkで無料) | Rakuten Link利用で無料 | 専用アプリ(Rakuten Link) |
| ahamo | 22円/30秒(5分以内無料) | 5分無料が標準付帯 | +1,100円で無制限 | 標準アプリでOK |
| povo2.0 | 22円/30秒 | 5分 550円 | 1,650円 | 標準アプリ(購入はアプリ操作) |
| LINEMO | 22円/30秒 | 5分 550円 | 1,650円※ | 標準アプリでOK |
| UQモバイル | 22円/30秒 | 10分 880円 | 1,980円 | 標準アプリでOK |
| ワイモバイル | 22円/30秒 | 10分 880円 | 1,980円 | 標準アプリでOK |
| IIJmio | 11円/30秒 | 5分 500円/10分 700円 | 1,400円 | 専用アプリ(みおふぉんダイアル) |
| mineo | 22円/30秒(mineoでんわで10円) | 10分 550円 | 1,210円 | mineoでんわ(半額) |
※LINEMOの無制限定額はベストプランで1,650円、ベストプランVでは1,100円と加入プランで異なります。UQ・ワイモバイルの完全定額はシンプル3 S/M基準の目安です。金額はすべて税込・2026年8月4日時点で各公式サイトを確認した値です。
こうして並べると、専用アプリを使う楽天モバイル・IIJmioは通話料が安く抑えやすい一方、標準アプリでそのまま定額を使いたい人にはahamo・UQモバイル・ワイモバイルが選びやすい傾向が見えてきます。月額の安さだけでなく「発信のたびに専用アプリを開く手間を許容できるか」も、比較のもう一つの軸として意識しておくとよいでしょう。
タイプ別・こんな人にはこの選び方
短い電話が中心なら「時間制限型」
買い物先への確認や、家族との短い連絡が中心なら、5分・10分の時間制限型で足りることが多いです。UQモバイル・ワイモバイルは標準の電話アプリのまま定額が適用されるため、専用アプリを意識せずそのまま使える手軽さがあります。時間制限型は完全定額より月額が安く設定されていることが多いので、まずはここから検討してみるのも一つの方法です。
長電話・仕事の電話が多いなら「完全定額」
1回の通話が長くなりがちな人や、仕事で電話を使う人には完全定額(無制限)が安心です。ahamoは基本料に+1,100円で無制限にでき、UQモバイル・ワイモバイルは1,980円が目安になります。取引先や顧客との通話が多い自営業・フリーランスの人にも向いています。「今月は超過分がいくらになるか」を気にせず使えるのが完全定額の一番のメリットです。
LINE通話が中心で電話は少なめなら「オプション無し」も
普段の連絡がLINE通話中心で、電話番号を使った通話をほとんど使わない場合は、通話オプションを付けずデータ量重視のプランを選ぶのも一つの方法です。楽天モバイルを契約していてRakuten Link中心で通話する人も、追加のオプションなしで運用しやすい傾向があります。ただし、審査や配送業者、病院など電話番号での連絡が必要な場面は一定数残るため、標準の通話料(22円/30秒が目安)がかかる前提で無理のない範囲か確認しておくと安心です。
楽天モバイルの「Rakuten Link」で通話が無料になる仕組み
楽天モバイルには、専用アプリ「Rakuten Link」を経由して発信すると国内通話が無料になる仕組みがあります。標準の電話アプリと使い分けが必要な点は、契約前に理解しておきたいポイントです。
Rakuten Linkのポイント
Rakuten Link(専用アプリ)から発信すれば国内通話が無料になります(一部対象外の番号あり)。標準の電話アプリから発信すると22円/30秒がかかる点には注意が必要です。
落とし穴に注意
Rakuten Linkの無料通話は専用アプリ経由が条件です。0570などのナビダイヤルや海外通話は対象外になるのが一般的です。楽天モバイルを検討する際は、この条件を確認しておきましょう。
楽天モバイルはRakuten Linkに慣れるまで、電話をかけるたびにアプリを開く一手間が増えます。着信は標準の電話アプリでも受けられますが、発信はRakuten Linkからでないと無料の対象外になる点は、家族に共有しておくと使い始めのすれ違いを防げます。
サブブランド(UQ・ワイモバイル)が「通話派」に強い理由
専用アプリの操作を覚える必要がなく、標準の電話アプリのまま定額が適用される手軽さは、通話が多い人にとって見落とせないメリットです。
- UQモバイルの「コミコミプランバリュー」は、1回10分以内の国内通話が標準で付帯します(別途オプション不要)。
- ワイモバイルの「60歳以上通話ずーっと割引」を使うと、「スーパーだれとでも定額+」(無制限・通常1,980円)が月1,100円割引となり、実質880円が目安になります。シニアの長電話に向く割引です。
両社は全国に実店舗を持つため、設定や操作に不安がある人でも窓口で相談しながら申し込める安心感があります。専用アプリを覚える手間がない分、家族のスマホをまとめて見直すときにも選びやすいブランドです。60歳以上向けのプラン選びについては、シニア向け格安スマホプランの選び方もあわせて参考にしてください。
契約前に見落としがちな注意点
かけ放題オプションは「付けたら安心」というものではなく、条件を誤解したまま使うと想定外の請求につながることもあります。申し込み前に次の点を確認しておきましょう。
かけ放題オプションの注意点
ナビダイヤル(0570)・番号案内(104)・国際電話は、かけ放題/定額の対象外になるのが一般的です。楽天モバイル・IIJmio・mineoは専用アプリ経由が割引・定額の条件で、標準アプリで直接かけると通常料金になります。LINEMO・ワイモバイルは加入プランによって定額の金額や付帯内容が変わるため、申し込み画面で対象を確認しましょう。また、時間制限型は「1回あたり」の制限のため、長電話が多いと超過分(22円/30秒が目安)がかさみます。
KEN編集長のまとめ
通話定額は「話し方」で選ぶのが基本です。短い連絡が中心なら時間制限型、長電話や仕事の電話が多いなら完全定額、LINE通話が中心で電話は少なめならオプション無しでも十分な場合があります。
楽天モバイルはRakuten Link中心で通話するなら実質無料に近づきますし、UQモバイル・ワイモバイルは標準アプリのまま定額が使える手軽さがあります。自分の通話スタイルに近いタイプから絞り込んでみてください。本体プランと通話オプションはセットで検討することで、月々の総額がはじめて見えてきます。プラン全体で迷ったら、無料診断で通話量も含めて相性をチェックするのもおすすめです。