結論:料金が違うのは「建物にNURO共用設備があるか」で回線そのものが変わるため

NURO光のマンション向けは、建物の設備状況によって次の2つに分かれます。

プラン名条件回線の引き方2ギガ月額(税込)
NURO 光 for マンション建物にNURO共用設備が導入済み建物内の共用設備から各部屋へ配線2,420円〜(3年契約)
NURO 光 2ギガ(マンション)タイプS/L建物に共用設備なし戸建て向けの回線を部屋まで個別に引き込み4,235円

出典: NURO光 マンション料金公式ページNURO光 料金改定のお知らせ(2026年9月13日確認)

同じ「マンション」という言葉に注意

不動産情報や口コミサイトで「NURO光 マンション 月額○○円」と書かれていても、どちらのプランを指しているかが明記されていないことがあります。この記事の執筆時点でも、比較サイトの中にはこの2系統を区別せず料金だけを転記しているケースが見られます。契約前は自分の建物がどちらに当たるかを公式サイトの提供状況確認で調べておくことをおすすめします。

どちらになるかは選べない——決めるのは建物の設備

ここが最初の注意点です。「for マンション」が安いからといって、申込者が選べるわけではありません。建物にNURO光の共用設備(棟内工事)が入っているかどうかで自動的に決まります。すでに他の入居者がNURO光を契約していて共用設備が入っている物件なら、新たに申し込む人も「for マンション」の対象になります。逆に、共用設備が未導入の物件では、自分の部屋まで戸建てと同じ個別の光ファイバーを引き込む「タイプS/L」になります。

自分の建物がどちらかを事前に知る方法は、NURO光公式サイトの提供エリア・提供可否検索に住所を入力することです。検索結果で「for マンション」の対象と表示されれば安い方、表示されなければ「タイプS/L」で見積もりを取ることになります。

料金差を計算する:2ギガ・3年契約で3年間の総額

「for マンション」と「タイプS/L」それぞれで、2ギガ・3年契約を満了まで(36ヶ月)使った場合の総額を計算します。共通費用として契約事務手数料6,050円・ホームゲートウェイレンタル550円/月を含めています。

項目for マンションタイプS/L
月額(36ヶ月分)2,420円×36=87,120円4,235円×36=152,460円
ルーターレンタル(36ヶ月分)550円×36=19,800円550円×36=19,800円
契約事務手数料6,050円6,050円
工事費建物内工事費44,000円・分割相殺で実質0円個別引込工事費49,500円・分割相殺で実質0円
3年総額112,970円178,310円

3年間の総額で65,340円の差になります。月あたりに均すと約1,815円/月の差で、これは10ギガ版(for マンション3,080円 vs タイプS/L 4,840円)でもほぼ同じ1,760円/月の差になります。同じ建物内でも部屋によって設備の有無が違うケースは基本的にないため、この差は「運の良し悪し」ではなく建物単位で固定される条件です。

工事費の分割条件も別物

月額だけでなく、工事費の分割条件も両プランで異なります。「for マンション」は建物内工事費44,000円を24〜36回に分割し、「タイプS/L」は戸建てと同じ個別引込工事費49,500円を24回に分割します。どちらも分割金と同額を毎月の料金から割引く「実質無料」方式のため、途中解約すると残債が一括請求される点は共通です。

「タイプS/L」は工事の中身も戸建てとほぼ同じで、部屋まで新しく光ファイバーを引き込むための屋外・屋内工事が発生します。一方「for マンション」は建物内にすでに配線済みの共用設備から自室まで引き込むだけのため、工事自体が短時間で済むケースが多いとされています。ただし具体的な所要時間は建物の構造によって変わるため、この記事では時間の断定はしていません。

契約前に確認しておきたいこと

賃貸マンションの場合、退去のタイミングが分割期間(24〜36ヶ月)より早いと、工事費の残債が発生する可能性があります。契約期間や更新のタイミングを大家・管理会社に確認したうえで申し込むと、想定外の請求を避けやすくなります。

向く人・向かない人

「for マンション」対象の人

提供エリア検索で対象と出た人は、大手光回線のマンションプラン(月4,000円台が中心)より大きく安い月2,420円〜で契約できます。3年程度住む予定があるなら総額でも有利です。

「タイプS/L」対象の人

共用設備がない建物では月4,235円〜と、大手光回線のマンションプランと同水準になります。この場合は月額の安さだけでNURO光を選ぶ理由は薄れるため、速度・工事期間・セット割の有無も含めて他社と比較することをおすすめします。

KEN編集長のまとめ

NURO光の「マンション」は名前が同じでも中身が別プランで、料金差は3年で65,340円にもなります。契約前にまずやるべきことは、月額の比較ではなく「自分の建物がどちらの対象か」を公式サイトで確認することです。

戸建てを含めたNURO光全体の総額計算はNURO光の料金と2年総額の記事、他社のマンション向け光回線との比較はマンションで選べない光回線の記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

NURO光公式サイトの提供エリア・提供可否検索に住所を入力すると分かります。この記事の執筆時点(2026年9月13日)では、対象かどうかは建物単位で決まり、部屋番号による違いは基本的にありません。
この記事では確認していません。建物の設備状況によって自動的に決まる仕組みのため、変更の可否については公式サイトまたはサポート窓口に確認してください。
はい。「NURO 光 for マンション 10ギガ(3年契約)」が3,080円、「NURO 光 10ギガ(マンション)タイプS/L」が4,840円で、2ギガと同様に共用設備の有無で料金が分かれます(2026年9月13日確認)。
分割期間(24〜36ヶ月)より前に解約すると、残っている分割金が一括請求されます。総額の計算は分割期間を満了した前提の数字である点にご注意ください。
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