結論から:条件をそろえると差は思ったより小さい
先に結論を言うと、ソフトバンク光とNURO光の実質的な差は、多くの人が思っているほど大きくありません。理由は単純で、おうち割光セットを使うために必要な必須オプションの料金が、偶然どちらも月550円でそろっているからです。ソフトバンク光は「光BBユニットレンタル+Wi-Fiマルチパック+電話サービス」の3点セットで550円、NURO光は「NURO光でんわ」の契約で550円(東日本の場合)です。
単純な月額表示だけで比べてはいけない理由
広告や公式サイトのトップに出る月額は、おうち割の必須オプションを含まない「基本料金」であることが多いです。オプション込みの実質月額で並べないと、店頭で見た数字と請求書の数字がずれて「聞いていた金額と違う」という相談になりがちです。
出典: おうち割光セット公式ページ・NURO光でんわ×ソフトバンク公式ページ(2026年8月7日確認)
月額の比較(2026年8月現在)
まずは2026年8月時点の基本月額と、おうち割対象オプションを込みにした実質月額を並べます。NURO光は契約期間の縛りがない「NURO光One」の価格です。
| 回線 | 基本月額 | おうち割対象オプション | オプション込み実質月額 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク光 戸建て | 5,720円 | 550円 | 6,270円 |
| NURO光 戸建て(2ギガ) | 5,500円 | 550円 | 6,050円 |
| ソフトバンク光 マンション | 4,180円 | 550円 | 4,730円 |
| NURO光 2ギガ(マンション)タイプS/L | 3,850円 | 550円 | 4,400円 |
2026年8月時点では、戸建て・マンションともにNURO光のほうが実質月額で220〜330円ほど低く出ます。ただしNURO光でんわの550円は東日本(北海道・関東・東北)の金額で、西日本は現行330円です。西日本は2026年9月1日に550円へ統一される予定なので、上の表はエリアによって実質月額が変わる点に注意してください。
NURO光のマンション向けは2種類あります(2026年8月8日追記)
上の表の3,850円は「NURO光 2ギガ(マンション)タイプS/タイプL」、つまり戸建て向けの設備をお住まいの部屋まで個別に引くタイプの料金です。これとは別に、建物にNUROの共用設備がすでに入っている場合に契約できる「NURO光 for マンション」があり、こちらは2ギガ・3年契約で月2,210円(2026年9月1日から2,420円)と大きく安くなります。同じ「NURO光のマンション」でも金額が1,600円以上違うため、まず自分の建物がどちらに当たるかを公式サイトの提供状況確認で見てから比較してください。
出典: ソフトバンク光 料金公式ページ・NURO光 戸建て料金公式ページ・NURO光 マンション料金公式ページ(2026年8月7日確認)
ここが本題:2026年9月にNURO光が値上げされる
ここからが今回いちばん伝えたい内容です。2026年9月1日から、NURO光の月額料金が改定されます。同じタイミングでソフトバンク光は変わりませんが、2026年12月1日にはソフトバンク光側の改定が控えています。この2段階の改定で、月額の順位が2回入れ替わります。
| 時期 | SB光 戸建て | NURO光 戸建て | SB光 マンション | NURO光 マンション (タイプS/L) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年8月(現在) | 5,720円 | 5,500円 | 4,180円 | 3,850円 |
| 2026年9月1日〜(発表済み) | 5,720円 | 5,720円 | 4,180円 | 4,235円 |
| 2026年12月1日〜(予告) | 6,050円 | 5,720円 | 4,510円 | 4,235円 |
読み解くと、①9月1日には戸建てプランの基本月額がソフトバンク光とNURO光でまったく同じ5,720円になります。②9月以降はマンションプランで逆転が起き、ソフトバンク光(4,180円)のほうがNURO光(4,235円)より低くなります。③ところが12月にソフトバンク光の戸建てが6,050円へ改定されると、戸建てでは再びNURO光(5,720円)のほうが低い側に戻ります。
この2つの改定は性質が違うので、店頭でも分けて説明するようにしています。NURO光の9月改定は正式に発表済みの確定情報です。一方でソフトバンク光の12月改定は現時点では予告段階で、金額や実施時期が変わる可能性が残っています。申し込みを検討する際は、この違いを踏まえたうえで公式サイトの最新情報を確認してください。
出典: NURO光 料金改定のお知らせ(2026年8月7日確認)
工事費と「実質無料」の中身が違う
工事費についても、両社の「実質無料」は仕組みがまったく異なります。ソフトバンク光は派遣工事ありで47,520円、派遣工事なしで5,280円(2026年6月1日改定)。新規申し込み向けの回線工事費割引キャンペーンが適用されれば、派遣ありの場合は1,980円×24ヶ月の割引で実質無料になりますが、課金開始月から31ヶ月目まで利用するなどの条件が付きます。
NURO光は基本工事費が戸建て49,500円、マンション44,000円で、これを24回に分割して毎月の料金から相殺する方式です。24ヶ月継続して利用すれば結果的に実質無料になりますが、24ヶ月未満で解約すると残りの工事費を一括で請求される点は、申し込み前に押さえておきたいところです。開通工事そのものの流れは光回線の開通工事はどう進む?で解説しています。
短期解約に弱いのはNURO光の工事費方式
ソフトバンク光のキャンペーン割引は「利用条件を満たせなかった場合に割引が受けられない」タイプですが、NURO光の分割相殺は「解約すると残債が一括請求される」タイプです。転勤や引っ越しの予定が近い場合は、この違いを工事費の見積もり前に確認しておいたほうが安全です。
出典: ソフトバンク光 工事費改定案内(2026年8月7日確認)
おうち割はどちらでも同じだけ効く
ここまでの月額差を見ると「じゃあNURO光一択では」と思うかもしれませんが、もう一つ大事な要素があります。おうち割光セットの割引額は、光回線側ではなくスマホ側のプランで決まるという点です。ソフトバンクの現行プラン(ペイトク2・テイガク無制限・ミニフィット2)は月1,100円引き(ソフトバンク×光セット割の2年総額はこちら・2026年8月10日確認)、ワイモバイルのシンプル3は全プランで一律月1,650円引きになります(ワイモバイル×光セット割の詳細・2026年8月5日確認の現行プラン)。割引の仕組み全体は光セット割で毎月いくら節約できるかでも整理しています。
そしてこの割引は、固定回線がソフトバンク光であってもNURO光であっても金額は変わりません。つまり、スマホの割引額を理由にどちらかの光回線を選ぶ意味はなく、光回線側は月額・工事費・エリアの3つで選べばよいということになります。なお割引の対象は1つの固定回線につき最大10回線までです。
出典: おうち割光セット公式ページ(2026年8月7日確認)
それでも分かれる3つの判断軸
① まずはエリアを確認する
NURO光は独自回線を使っているため、提供エリアがソフトバンク光ほど広くありません。月額をいくら比較しても、そもそもNURO光が引けないエリアであれば選択肢に入らないので、エリア判定は他のどの比較よりも先に済ませておく作業です。
② マンションは設備状況で決まることがある
マンションタイプは建物側の設備によって導入できる回線方式が異なります。同じ物件でも、ソフトバンク光は導入できてもNURO光は非対応、あるいはその逆というケースがあるため、月額の数百円差より先に「そもそも入るか」を管理会社や公式サイトで確認したほうが早く決まります。
③ 2年以内に解約する可能性があるか
前の章で触れたとおり、NURO光は24ヶ月未満の解約で工事費の残債が一括請求されます。転勤や住み替えの予定が2年以内にある場合は、この条件がどちらを選ぶかの決め手になることがあります。
KEN編集長のまとめ
ソフトバンク光とNURO光は、おうち割の必須オプションがどちらも月550円という珍しい一致のおかげで、実質月額の差が数百円規模に収まっています。9月と12月の改定で順位が入れ替わるため、「今の月額」だけで決めると数ヶ月後に印象が変わる可能性がある点は覚えておいてください。
スマホ側のおうち割引額はどちらの光回線でも変わらないので、最終的な決め手はエリアが入るかどうか、マンションなら設備状況、そして2年以内に解約する見込みがあるかどうかです。この3つを先に確認してから、月額と工事費の差を見比べる順番をおすすめしています。
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