アップデート保証は2種類。「OSバージョンアップの回数」と「セキュリティ更新の年数」

Androidスマホの「アップデート保証」には、大きく分けて2つの指標があります。ひとつは新しいAndroid OSに何回まで上げてもらえるかを示す「OSバージョンアップの回数」。もうひとつは、OSが変わらなくても脆弱性を塞ぐ更新がいつまで届くかを示す「セキュリティアップデートの年数」です。

そもそも、この指標で機種を絞り込めるのかという問題があります。当サイト掲載106機種のうち、公式ページにアップデートの提供年数が載っているのは42機種だけです。「長く使えるか」を条件に加えると、残りの62機種は良し悪しではなく判定できない側へ落ちます。この絞り込みが実際にどう効くかは、スマホの選び方フローチャート(6つの質問で106機種を絞り込む)で分岐ごとの残り機種数として示しています。

回数と年数は別物です

「最大3回」という回数表記を、そのまま「3年間」と読み替えることはできません。Androidの新しいOSバージョンは毎年出るとは限らないため、当サイトでは回数を年数に換算していません。また、ここでいう「保証」はアップデートが届く期間のことで、故障したときの修理保証(メーカー保証1年など)とは別のものです。

各社の公式表記を並べてみる

2026年8月23日にメーカー公式サイトで確認した内容を、そのまま一覧にします。Pixel 11やPixel 10を含むPixel 8以降の全機種は「OS・セキュリティともに7年間」という年数だけの表記です。Xperia 1 VIIIやXperia 10 VII、arrows We2は「回数」と「年数」を分けた2本立てで書かれています。

メーカー/機種OSバージョンアップセキュリティアップデート起算日
Google Pixel(Pixel 8以降の全機種)7年間7年間米国のGoogle Storeでのデバイス販売開始日
シャープ AQUOS sense8最大3回5年間発売されたタイミングから起算
ソニー Xperia 1 VIII最大4回最大6年購入時期によって異なる(公式表記)
ソニー Xperia 10 VII最大4回最長6年間購入時期によって異なる(公式表記)
FCNT arrows We2最大2回最長4年間発売開始されたタイミングから起算

公式の文言そのまま

Googleのヘルプには「Google Pixel 8 以降のスマートフォンにアップデートが提供される期間は、米国の Google Store でのデバイス販売開始日から 7 年間です。これには、7 年間提供される OS とセキュリティのアップデートも含まれます。」とあります。一方シャープのAQUOS sense8のページには「最大3回のOSバージョンアップ、5年間のセキュリティーアップデート対応で、あんしんして長く使える。」と、回数と年数を分けた書き方がされています。

「回数」と「年数」の違いを、実際の支払額に置き換えて見たいなら、この比較記事があります。7万〜8万円台のミドルレンジで並ぶPixel 10a・Galaxy A57 5G・Xperia 10 VIIの3機種を対象に、同じ支払額で保証される年数の違いを、年額に割って比べています。

見落としやすいのは「いつから数えるか」

ここが今回もっとも伝えたい点です。アップデート保証の期間は、「自分が買った日」からではなく「メーカーが発売した日」から数えられています。

シャープはAQUOS sense8について「発売されたタイミングから起算して最大3回、最新OSへのバージョンアップが適用されます」「更新期間は、購入時期によって異なります」と明記しています。FCNTもarrows We2について「発売開始されたタイミングから起算して2回、最新OSへのバージョンアップが適用されます。OSバージョンアップの適用回数は、購入時期によって変わります。」「発売開始されたタイミングから起算して、4年間のセキュリティ更新を保証いたします。保証年数は、購入時期によって変わります。」と注記しています。

この「いつから数えるか」がメーカーの国をまたぐと、さらに一段ずれます。Googleは Pixel 8 以降に7年間のアップデートを公表していますが、公式ヘルプの起算日は日本の発売日ではなく米国のGoogle Storeでの販売開始日です。つまり日本で買った人の手元では、公称の7年にわずかに届きません。機種ごとの起算月と日本の発売日を突き合わせた結果はPixelの「7年アップデート」はいつ終わるのかをまとめた記事で扱っています。

型落ちを安く買うときの注意

発売から時間が経った機種は、値下げされていることがあります。起算日が発売日である以上、発売からの経過期間の分だけ、受け取れる残りのサポート期間は短くなっています。値引き額と残り期間は対応しません。何か月経つと何年減るかという計算式は、公式に示されていないため書きません。「発売時期を確認する」ことは、値段だけを見て選ぶより大事な判断材料です。

Motorolaは「年数」ではなく「終了年月」で公開している

Motorolaの日本公式サポートには、他社のような統一の「◯年保証」という言い回しがありません。代わりに機種ごとの「発売時OS」「アップグレード回数」「セキュリティアップデート終了時期」を一覧表で公開する形式です。

公式の一覧表に載っていた例として、motorola razr foldはアップグレード3回・セキュリティ更新は2030年3月まで、moto g37jはアップグレード1回・セキュリティ更新は2029年4月までとされています(この2機種以外の終了時期は載せていません)。表記の形式そのものがメーカーごとに揃っていない、という実例です。上に挙げたのは公式の表に載っていた「moto g37j」という型番です。当サイトが機種ページを用意しているmoto g37と同じ扱いかどうかは、公式の表に記載がありません。お使いの機種の終了時期は、型番を確かめたうえで公式の一覧表でご確認ください。

公式に書かれていないメーカー・機種もある

次のメーカー・機種は、2026年8月23日時点の公式ページに、年数・回数の記載がありません。

SamsungのGalaxy(S25・S26世代)、シャープのAQUOS R9、OPPO、Xiaomiは、年数を明記した日本公式の記載がありません。シャープのAQUOS sense9・sense10と、FCNTのarrows Alpha・arrows Alpha2は取り上げていません。上の表に載せたのはAQUOS sense8とarrows We2という個別の機種についてであって、同じメーカーの別モデルが同じ条件とは限りません。AQUOS sense8の「最大3回・5年間」を他のAQUOSへ、arrows We2の「最大2回・最長4年間」を他のarrowsへ、そのまま当てはめることはできません。

数字を推測で埋めず、公式に記載がないものは「記載なし」と書いています。気になる機種があるなら、購入前にメーカー公式の製品ページでアップデート保証の記載があるかを、自分の目で確かめてください。

当サイトに掲載している106機種全体では、公式に提供年数が載っているのは42機種だけで、終了時期が日付まで分かる機種は4機種だけです。全106機種の一覧はスマホのOSアップデート提供年数一覧にまとめています。

長く使いたいなら、どこを見るか

読み終えたら: この記事の機種を Amazon で見る

コスパ重視 Google Pixel 11 参考価格 136,800円〜

買う理由

  • アップデートは販売開始から7年間続く
  • ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルで買える

買わない理由

  • 3眼のうち2つは約1,300万画素以下
  • 充電のW数は公式スペック表に記載なし
Google Pixel 11(楽天市場の商品画像)

画像: 楽天市場(楽天モバイル公式 楽天市場店)

スペック・評価を見る
価格で選ぶなら Google Pixel 10 参考価格 128,900円〜

買う理由

  • OSとセキュリティの更新は販売開始から7年間
  • 光学5倍の望遠つき。超解像ズームは最大20倍

買わない理由

  • 急速充電には別売の30W以上の充電器が必要
  • 保存は128GBか256GB。512GBはない
Google Pixel 10(楽天市場の商品画像)

画像: 楽天市場(楽天モバイル公式 楽天市場店)

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性能重視 Xperia 1 VIII 参考価格 235,400円〜

買う理由

  • 3つのレンズはどれも有効約4,800万画素
  • 光学5倍相当のズームが使える

買わない理由

  • 購入費用は高め
  • 重さは約200gで、シリーズでは重め
Xperia 1 VIII(楽天市場の商品画像)

画像: 楽天市場(電子問屋 2号店)

スペック・評価を見る

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参考価格はメーカー直販などの価格です。Amazonの販売価格と在庫は商品ページでご確認ください。

編集部のまとめ

まとめ

公式に明記されている機種の中では、年数の長さがもっとも分かりやすい形で示されているのはGoogle Pixel(Pixel 8以降)の「OS・セキュリティともに7年間」です。回数と年数を分けて公表するメーカーの中では、Xperiaのセキュリティアップデートが最大6年・最長6年間と、比較的長く示されています。

ただしこれらは公式が明記している機種に限った話です。明記のない機種を選ぶ場合は、「長く使えるかどうか」を数字で判断すること自体ができません。カタログの「◯年サポート」という一言だけで判断せず、回数なのか年数なのか、そして起算日がいつなのかまで、公式ページで確認してから選ぶことをおすすめします。当サイトの掲載106機種の一覧からも、各社の最新モデルを見比べられます。

Appleはこの「年数」自体を公表していないため、iPhoneでは発売年の差しか手がかりがありません。その制約の中で同じ価格帯の2世代を比べた例はiPhone 17eの値上げとiPhone 15の比較にまとめています。

出典と確認日

  • Google Pixel ヘルプ(アップデート提供期間) https://support.google.com/pixelphone/answer/4457705?hl=ja
  • AQUOS sense8 | シャープ https://jp.sharp/products/aquos-sense8/
  • Xperia 1 VIII | ソニー https://www.sony.jp/xperia/products/xperia1m8/
  • Xperia 10 VII | ソニー https://www.sony.jp/xperia/products/xperia10m7/
  • arrows We2 | FCNT https://www.fcnt.com/product/arrows/m07/
  • Motorola サポート(機種別アップデート提供状況) https://jp-jp.support.motorola.com/app/answers/detail/a_id/187547/

いずれも2026年8月23日に確認しています。提供期間・対応内容は変更される場合がありますので、購入前に各メーカー公式サイトで最新情報をご確認ください。

よくある質問

よくある質問
違います。回数と年数は別の指標で、当サイトでは回数を年数に換算していません。メーカーによっては「OSバージョンアップ最大◯回」と「セキュリティアップデート◯年間」を分けて公表しています。
シャープとFCNTは公式に「発売されたタイミングから起算」と明記しており、あわせて「購入時期によって変わります」と注記しています。買った日からではないため、発売から時間が経った機種ほど残りの期間は短くなります(2026-08-23確認)。
Google公式ヘルプに「Google Pixel 8 以降のスマートフォンにアップデートが提供される期間は、米国の Google Store でのデバイス販売開始日から 7 年間です」と記載があります(2026-08-23確認)。
違います。この記事で扱っているのはOSやセキュリティのアップデートが提供される期間で、故障時の修理保証やメーカー保証とは別のものです。
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