アップデート保証は2種類ある — 「OSバージョンアップの回数」と「セキュリティ更新の年数」
Androidスマホの「アップデート保証」には、大きく分けて2つの指標があります。ひとつは新しいAndroid OSに何回まで上げてもらえるかを示す「OSバージョンアップの回数」。もうひとつは、OSが変わらなくても脆弱性を塞ぐ更新がいつまで届くかを示す「セキュリティアップデートの年数」です。
回数と年数は別物です
「最大3回」という回数表記を、そのまま「3年間」と読み替えることはできません。Androidの新しいOSバージョンは毎年出るとは限らないため、当サイトでは回数を年数に換算していません。また、ここでいう「保証」はアップデートが届く期間のことで、故障したときの修理保証(メーカー保証1年など)とは別のものです。
各社の公式表記を並べてみる
当サイトが2026年8月23日にメーカー公式サイトで確認できた範囲を、そのまま一覧にします。Pixel 11やPixel 10を含むPixel 8以降の全機種は「OS・セキュリティともに7年間」という年数だけの表記である一方、Xperia 1 VIIIやXperia 10 VII、arrows We2は「回数」と「年数」を分けた2本立てで書かれています。
| メーカー/機種 | OSバージョンアップ | セキュリティアップデート | 起算日 |
|---|---|---|---|
| Google Pixel(Pixel 8以降の全機種) | 7年間 | 7年間 | 米国のGoogle Storeでのデバイス販売開始日 |
| シャープ AQUOS sense8 | 最大3回 | 5年間 | 発売されたタイミングから起算 |
| ソニー Xperia 1 VIII | 最大4回 | 最大6年 | 購入時期によって異なる(公式表記) |
| ソニー Xperia 10 VII | 最大4回 | 最長6年間 | 購入時期によって異なる(公式表記) |
| FCNT arrows We2 | 最大2回 | 最長4年間 | 発売開始されたタイミングから起算 |
公式の文言そのまま
Googleのヘルプには「Google Pixel 8 以降のスマートフォンにアップデートが提供される期間は、米国の Google Store でのデバイス販売開始日から 7 年間です。これには、7 年間提供される OS とセキュリティのアップデートも含まれます。」とあります。一方シャープのAQUOS sense8のページには「最大3回のOSバージョンアップ、5年間のセキュリティーアップデート対応で、あんしんして長く使える。」と、回数と年数を分けた書き方がされています。
「回数」と「年数」の違いを、実際の支払額に置き換えて見てみたいという場合は、7万〜8万円台のミドルレンジで並ぶPixel 10a・Galaxy A57 5G・Xperia 10 VIIの3機種を対象に、同じ支払額に対して保証される年数がどう違うかを年額に割って比較した記事も参考になります。
見落としやすいのは「いつから数えるか」
ここが今回もっとも伝えたい点です。アップデート保証の期間は、「自分が買った日」からではなく「メーカーが発売した日」から数えられています。
シャープはAQUOS sense8について「発売されたタイミングから起算して最大3回、最新OSへのバージョンアップが適用されます」「更新期間は、購入時期によって異なります」と明記しています。FCNTもarrows We2について「発売開始されたタイミングから起算して2回、最新OSへのバージョンアップが適用されます。OSバージョンアップの適用回数は、購入時期によって変わります。」「発売開始されたタイミングから起算して、4年間のセキュリティ更新を保証いたします。保証年数は、購入時期によって変わります。」と注記しています。
型落ちを安く買うときの注意
発売から時間が経った機種は、値下げされていることがあります。ですが起算日が発売日である以上、発売からの経過期間の分だけ、受け取れる残りのサポート期間は短くなっているということになります。値引き額と残り期間が対応するわけではありませんし、何か月経つと何年減るという計算式も当サイトでは確認していないため書きませんが、「発売時期を確認する」こと自体が、値段だけを見て選ぶより大事な判断材料になります。
Motorolaは「年数」ではなく「終了年月」で公開している
Motorolaの日本公式サポートには、他社のような統一の「◯年保証」という言い回しがありません。代わりに機種ごとの「発売時OS」「アップグレード回数」「セキュリティアップデート終了時期」を一覧表で公開する形式です。
公式の一覧表に載っていた例として、motorola razr foldはアップグレード3回・セキュリティ更新は2030年3月まで、moto g37jはアップグレード1回・セキュリティ更新は2029年4月までとされています(この2機種以外の終了時期は今回確認していません)。表記の形式そのものがメーカーごとに揃っていない、という実例です。なお上に挙げたのは公式の表に載っていた「moto g37j」という型番で、当サイトが機種ページを用意しているmoto g37と同じ扱いかどうかは確認していません。お使いの機種の終了時期は、型番を確かめたうえで公式の一覧表でご確認ください。
公式に書かれていないメーカー・機種もある
当サイトが2026年8月23日に公式を確認した範囲では、次のメーカー・機種については年数・回数の明記を確認できませんでした。
SamsungのGalaxy(S25・S26世代)、シャープのAQUOS R9、OPPO、Xiaomiについては、年数を明記した日本公式の記載を確認できませんでした。また、シャープのAQUOS sense9・sense10と、FCNTのarrows Alpha・arrows Alpha2は今回未確認です。上の表で確認できたのはAQUOS sense8とarrows We2という個別の機種についてであって、同じメーカーの別モデルが同じ条件とは限りません。AQUOS sense8の「最大3回・5年間」を他のAQUOSへ、arrows We2の「最大2回・最長4年間」を他のarrowsへ、そのまま当てはめることはできません。
数字を推測で埋めないのは不親切に見えるかもしれませんが、確認できなかったことをそのまま「確認できなかった」と書くほうが、読者にとっては誠実だと当サイトは考えています。気になる機種がある場合は、購入前にメーカー公式の製品ページでアップデート保証の記載があるかどうか、自分の目で確かめることをおすすめします。
個別の機種だけでなく、当サイトに掲載している99機種全体で公式に確認できる範囲を洗い出したところ、確認できたのは38機種にとどまり、終了時期が日付まで分かる機種は4機種だけでした。全99機種の一覧はスマホのOSアップデート提供年数一覧にまとめています。
長く使いたいなら、どこを見るか
KEN編集長のまとめ
今回確認できた範囲でいえば、年数の長さがもっとも分かりやすい形で示されているのはGoogle Pixel(Pixel 8以降)の「OS・セキュリティともに7年間」です。回数と年数を分けて公表するメーカーの中では、Xperiaのセキュリティアップデートが最大6年・最長6年間と、比較的長く示されています。
ただしこれらはあくまで公式が明記している機種に限った話で、明記のない機種を選ぶ場合は「長く使えるかどうか」を数字で判断すること自体ができません。カタログの「◯年サポート」という一言だけで判断せず、回数なのか年数なのか、そして起算日がいつなのかまで、公式ページで確認してから選ぶことをおすすめします。当サイトの掲載97機種の一覧からも、各社の最新モデルを見比べられます。
出典と確認日
- Google Pixel ヘルプ(アップデート提供期間) https://support.google.com/pixelphone/answer/4457705?hl=ja
- AQUOS sense8 | シャープ https://jp.sharp/products/aquos-sense8/
- Xperia 1 VIII | ソニー https://www.sony.jp/xperia/products/xperia1m8/
- Xperia 10 VII | ソニー https://www.sony.jp/xperia/products/xperia10m7/
- arrows We2 | FCNT https://www.fcnt.com/product/arrows/m07/
- Motorola サポート(機種別アップデート提供状況) https://jp-jp.support.motorola.com/app/answers/detail/a_id/187547/
いずれも2026年8月23日に確認しています。提供期間・対応内容は変更される場合がありますので、購入前に各メーカー公式サイトで最新情報をご確認ください。
よくある質問

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