なぜ楽天モバイルは電波が弱くなることがあるのか

楽天モバイルは自社回線(楽天回線)に加えて、自社エリア外をau(KDDI)回線のローミングでカバーする「パートナー回線」の2階建て構造です。自社回線の基地局は都市部・幹線道路沿いを中心に整備が進んできた一方、地方や建物内・地下では自社回線が届きにくく、パートナー回線への切り替えが発生しやすい傾向があります。

パートナー回線は容量無制限(2023年6月〜)

「パートナー回線は月5GBまで」という情報がいまだに出回っていますが2023年6月のRakuten最強プラン開始で撤廃済みです。現在は楽天回線・パートナー回線とも容量上限なく高速データ通信が使え、合算の4G人口カバー率は99.9%とされています(2026-07-21・楽天モバイル公式確認)。

建物内で弱くなりやすいもう一つの理由が周波数帯です。楽天モバイルの主力バンドは1.7GHz帯(Band 3)で、高い周波数ほど障害物に弱く屋内浸透性が低い特性があります。これを補う700MHz帯の「プラチナバンド」(Band 28)は2024年6月に商用化されましたが、2026年7月時点でも基地局整備は順次拡大中の段階で、大手3キャリアのように全国均一に整っているわけではありません(公式は具体的なカバー率を都度公表していないため「まだ発展途上」と捉えておくのが安全です)。

今すぐできる電波改善方法6選

① 電波状況をエリアマップで確認する

公式サイトの「通信・エリア」ページで住所や郵便番号を入力すると、濃いピンク=楽天回線エリア、薄いピンク=パートナー回線エリアで色分け表示されます。自宅がどちらのエリアか、まず地図で確認しましょう。パートナー回線エリアなら、後述のRakuten Casaでは改善しないため対処法が変わります。

② Rakuten Casa(フェムトセル)を無料で申し込む

楽天回線エリア内なのに屋内だけ弱い場合は、公式の「電波改善・調査依頼フォーム」から申請すると、条件を満たせば小型基地局「Rakuten Casa」をレンタル料・事務手数料ともに無料で借りられます。設置には対象のインターネット回線契約などの条件があるため、フォーム申請後の案内を確認してください。

③ Rakuten LinkのWi-Fi通話設定を見直す

通話品質が不安定な時は、Rakuten Linkアプリの「設定→通話とメッセージ」から、モバイル回線を優先するかWi-Fiを優先するかを切り替えられます(Android・Link v2.7以降)。iPhoneには同等の明示設定がなく、端末側でWi-Fiのオン/オフを切り替えて回避するのが実質的な対処法になります。

④ 端末の再起動・APN再設定

基本的な対処法ですが効果は侮れません。機内モードのオン/オフ、端末の再起動、APN構成プロファイルの再インストールだけで直る一時的な不具合もあります。特にキャリア設定・OSアップデート直後に電波が不安定になった場合はまずここから試してください。

⑤ 電波改善・調査依頼フォームから公式に相談する

地図上は楽天回線エリアなのに実際つながらない、という食い違いがある場合は、公式の調査依頼フォームから状況を報告すると、基地局側の増強や対応方法の案内を受けられることがあります。個別事情に応じた回答が得られる唯一の正規窓口です。

⑥ (非公式の裏技)ネットワークモードの手動切替

公式が案内する手順ではありません

Android端末の「ネットワークモード」を4G固定にする、特定バンドを優先させるといった設定変更が改善策として紹介されることがありますが、楽天モバイル公式がこれを推奨する記載は確認できませんでした。機種によって設定項目の有無・挙動が異なり、iPhoneでは操作できない場合もあります。試す場合は自己責任である点を理解した上で、まず①〜⑤を優先してください。

2026年後半に注意したい変化点

auとのローミング契約は2026年9月30日が契約期間満了

楽天モバイルとKDDIのパートナー回線(ローミング)提供契約は2026年9月30日に契約期間が満了する予定で、2026年7月21日時点で継続の可否は両社から正式発表されていません。パートナー回線エリアに住んでいる方は、契約更新の有無に関する公式発表を今後注視しておくことをおすすめします(情報が更新され次第、本記事も更新します)。

それでも改善しない場合は乗り換えも選択肢

Rakuten Casaの設置条件を満たさない、パートナー回線エリアで恒常的に弱いなど、構造的に改善が難しいケースもあります。なお比較対象としてよく挙がるahamoLINEMOUQ mobileY!mobileは、それぞれドコモ・ソフトバンク・auの自社回線をそのまま利用する仕組みで、楽天モバイルのような「別キャリアからのローミング」構造は持ちません。エリアの考え方が根本的に異なる点は比較時に押さえておきましょう。

キャリア回線方式料金・容量
楽天モバイル自社回線+auローミング(2階建て)3,278円/無制限
ahamoドコモ回線そのまま2,970円/30GB
LINEMOソフトバンク回線そのまま2,970円/30GB(ベストプランV)
UQ mobileau回線そのまま3,828円/コミコミ35GB

※各社の料金は目安です。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。

KEN編集長のまとめ

楽天モバイルの電波の弱さは「原因の切り分け」で対処法が変わります。まずエリアマップで自分が楽天回線エリアかパートナー回線エリアかを確認し、楽天回線エリア内なのに屋内で弱いならRakuten Casaの無料申請、それでも改善しないなら公式の調査依頼フォームへ相談するのが正攻法です。

2026年9月末に控えるauローミング契約の期限も気に留めつつ、構造的に改善が難しい場合は乗り換えも視野に入れて検討してみてください。

よくある質問

上限はありません。2023年6月のRakuten最強プラン開始時に、それまであった月5GBの上限は撤廃されています。
公式の電波改善・調査依頼フォームから申請し、条件(対象のインターネット回線契約など)を満たした場合に無料で貸与されます。申請前にまずエリアマップで楽天回線エリア内かどうかを確認してください。
一因です。楽天モバイルの主力バンドである1.7GHz帯(Band 3)は屋内浸透性が低く、それを補う700MHz帯のプラチナバンド(Band 28)は2024年6月に商用化されたばかりで、2026年7月時点でも整備は拡大途上です。
楽天モバイル公式がこの方法を推奨する記載は確認できていません。効果は環境や機種次第で、あくまで非公式の裏技として自己責任で試すものと理解しておきましょう。

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