Galaxy Z Flip8とZ Flip7の公式スペックを1項目ずつ突き合わせたところ、当サイトのデータ上で数値が変わっている項目は4つ(SoC・重さ・厚み・楽天モバイルの取り扱い)だけでした。画面サイズやカメラ、電池容量、保存容量は同じ数値が並びます。その差に27,880円。ただし「同じ数値が並ぶ」項目の中には、実は片方に記載が無いだけで比較になっていない箇所も混ざっています。その内訳まで含めて整理しました。
先に結論 —「変わった4つ」と「同じ数値が並ぶ8つ」
先に結論
- 変わった4つ:SoC(Exynos 2500 → Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy)/重さ(−8g)/厚み(開−0.4mm・閉−0.6mm)/楽天モバイルの取り扱い
- 同じ数値が並ぶ8つ:メイン画面サイズ/カバー画面サイズ/アウトカメラ/インカメラ/バッテリー容量/ストレージ・RAM/おサイフケータイ/eSIM
これは当サイトのデータベースに登録されている項目を突き合わせた結果であり、Samsungが公開している仕様の全項目を網羅した比較ではありません。当サイトのデータに無い項目は、この記事の中で「記載なし」「未確認」と明示します。
全項目の突き合わせ表
ここからは当サイトのデータベースに登録されている項目を、省略せずすべて並べます。「差」列は、数値・文言が完全に一致していれば「同じ」、記載の粒度が違うだけで実質的な仕様差ではない可能性が高い場合は「表記差」、当サイトで比較材料が揃っていない場合は「比較不可」としています。各機種のスペック全項目は、詳細ページ(Galaxy Z Flip8・Galaxy Z Flip7)でも確認できます。
| 項目 | Z Flip7 | Z Flip8 | 差 |
|---|---|---|---|
| 発売 | 2025年 | 2026年 | 1年後 |
| 参考価格(税込) | 164,800円 | 192,680円 | +27,880円 |
| 価格の但し書き | SIMフリー参考価格(256GB、Samsungオンラインショップ・税込) | SIMフリー参考価格(256GB、Samsungオンラインショップ・税込) | 同じ |
| SoC | Exynos 2500(デカコア、3.3GHz+2.74GHz+2.36GHz+1.8GHz) | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy(オクタコア、4.74GHz+3.6GHz) | SoC変更 |
| メイン画面 | Dynamic AMOLED 2X、約6.9インチ、Full HD+ | Dynamic AMOLED 2X、約6.9インチ、最大120Hz | 表記差 |
| カバー画面 | Super AMOLED、約4.1インチ、120Hz | Super AMOLED、約4.1インチ | 表記差 |
| 解像度 | Full HD+(メイン/開) | 2,520×1,080(メイン)、948×1,048(カバー) | 表記差 |
| アウトカメラ | 約5000万画素広角(F1.8)+約1200万画素超広角(F2.2) | 約5,000万画素広角(F1.8)+約1,200万画素超広角(F2.2) | 同じ |
| インカメラ | 約1000万画素(F2.2) | 約1,000万画素(F2.2) | 同じ |
| バッテリー | 4300mAh、急速充電約90分 | 4,300mAh | 表記差 |
| 充電 | USB Type-C有線急速充電(Power Delivery Rev.3.1)・ワイヤレス充電(Qi)対応 | USB Type-C有線急速充電・ワイヤレス充電対応 | 表記差 |
| 重さ | 約188g | 約180g | −8g |
| サイズ(閉) | 86×75×13.7mm | 約86×75×13.1mm | −0.6mm |
| サイズ(開) | 167×75×6.5mm | 約167×75×6.1mm | −0.4mm |
| ストレージ | 256GB/512GB(RAM 12GB) | 256GB/512GB(RAM 12GB) | 同じ |
| 防水防塵 | IPX8(防水)、IP4X(防塵) | IP48規格(IPX8・IP4X) | 表記差 |
| おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 同じ |
| eSIM | 対応 | 対応 | 同じ |
| アップデート | 当サイトのデータに記載なし | 最大7回のOSおよびセキュリティアップデート | 比較不可 |
| ドコモ | 取り扱いあり | 取り扱いあり | 同じ |
| au | 取り扱いあり | 取り扱いあり | 同じ |
| ソフトバンク | 取り扱いあり | 取り扱いあり | 同じ |
| 楽天モバイル | 取り扱いは未確認 | 取り扱いあり | Flip8のみ確認 |
27,880円で何が変わるのか —「頭脳」と「8g」
Galaxy Z Flip8の参考価格は192,680円、Z Flip7は164,800円でした(いずれもSIMフリー参考価格・256GB・Samsungオンラインショップ・税込)。差額は27,880円、率にすると約16.9%の値上がりです。この27,880円が何に対する対価なのかを、当サイトのデータで確認できる範囲で見ていきます。
最も明確に変わったのはSoC、いわば端末の「頭脳」にあたる部分です。Z Flip7はExynos 2500で、コア構成はデカコア(3.3GHz+2.74GHz+2.36GHz+1.8GHzの4クラスタ構成)。Z Flip8はSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxyで、コア構成はオクタコア(4.74GHz+3.6GHzの2クラスタ構成)です。正直に書いておくと、コアの数だけを見ればZ Flip7の10コアからZ Flip8の8コアへと減っています。
ただし、これは「コア数が減ったから遅くなった」という意味ではありません。世代・設計・動作クロックの異なるチップを、コア数という1つの指標だけで比較することはできないためです。当サイトはベンチマークを実機で計測していないため、性能が何倍速い・何%向上したといった数値は出しません。公式表記から言えるのは、最大クロックがZ Flip7の3.3GHzからZ Flip8の4.74GHzへ引き上げられている、というところまでです。
もう一つの変化は重さと厚みです。重量は188gから180gへ8g軽くなり(約4.3%)、厚みは開いた状態で6.5mmから6.1mmへ0.4mm(約6.2%)、閉じた状態で13.7mmから13.1mmへ0.6mm(約4.4%)、それぞれ薄くなっています。数値としては軽量化・薄型化していますが、これが実際に手に取って分かる差になるかどうかは人によります。当サイトは「軽くなった」「薄くなった」という事実だけを示し、体感の大小については断定しません。
「同じ数値が並ぶ」項目は、本当に同じなのか
ここが本記事でもっとも伝えたい内容です。当サイトのデータベースは、機種ごとに公式ページで確認できた項目だけを保持しています。そのため世代をまたいで表を並べたときに、「本当に差が無い」のか「片方にその項目の記載が無いだけ」なのかが混ざってしまいます。実際に混ざっている箇所を、名指しで4つ挙げます。
- メイン画面のリフレッシュレート:Z Flip8の記録には「最大120Hz」とありますが、Z Flip7側はメイン画面のHzに関する記録がなく、120Hzの記載はカバー画面に付いています。したがって「Z Flip8で初めてメイン画面が120Hzになった」とは言えません。
- 解像度の書き方:Z Flip7は「Full HD+」、Z Flip8は「2,520×1,080」という表記です。表記の粒度が違うだけで、2,520×1,080はFull HD+の範囲に収まる数値であり、これは仕様差ではない可能性が高いです。
- 充電:Z Flip7側には「急速充電約90分」「Power Delivery Rev.3.1」「Qi対応」という細かい記録がありますが、Z Flip8側は「USB Type-C有線急速充電・ワイヤレス充電対応」までしか当サイトのデータにありません。これを「Z Flip8は充電が退化した」と読むのは誤りです。単に、当サイトがZ Flip8側でその粒度の記載を確認できていないだけです。
- 防水防塵の表記:Z Flip7は「IPX8(防水)、IP4X(防塵)」、Z Flip8は「IP48規格(IPX8・IP4X)」という表記です。書き方が違うだけで、中身(防水等級・防塵等級)は同じです。
スペック表を読むときの一般則
スペック表の空欄は「無い」ではなく「確認していない」かもしれません。差を見つけたら、まずそれが仕様差なのか表記差なのかを疑ってみてください。これは当サイトに限らず、どの比較表を読むときにも使える見方です。
アップデートの約束は比べられない
Z Flip8のデータには「最大7回のOSおよびセキュリティアップデート」という記載があります。一方でZ Flip7側には、この項目に関する記載が当サイトのデータにありません。記載が無いことは「アップデート回数が少ない」ことを意味しないため、「Z Flip8の方が長く使える」とは書きません。比較できるだけの材料が無い、というのがここでの正確な言い方です。
「回数」は「年数」ではない
「最大7回」は更新の回数であって、年数を示すものではありません。年に1回のペースで7回なのか、それより短い間隔で7回使い切るのかは公式表記からは分からないため、ここから使用できる年数や発売終了年を計算することはできません。回数と年数の違いについては、当サイトのOSアップデート保証年数の記事でも同じ立場で扱っています。
どちらのキャリアで買えるか
ドコモ・au・ソフトバンクは、Z Flip7・Z Flip8ともに取り扱いがあります。差が出るのは楽天モバイルで、Z Flip8は取り扱いがある一方、Z Flip7については当サイトのデータで取り扱いを確認できていません。「楽天モバイルでZ Flip7を扱っていない」と断定しているわけではなく、当サイトが確認できていないだけである点にご注意ください。
なお、ここまで示してきた参考価格(164,800円・192,680円)は、いずれもSIMフリー版をSamsungオンラインショップで購入した場合の税込参考価格です。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの各キャリアで購入する場合の販売価格ではないため、キャリア経由での購入を検討している方は、各キャリアの公式サイトで販売価格を確認してください。
折りたたみスマートフォンは同じシリーズでも、縦折り・横折りで使い方が大きく変わります。縦折りのZ Flip8と横折りのZ Fold8で迷っている方はGalaxy Z Flip8とZ Fold8の比較を、Fold系列の世代差が気になる方はGalaxy Z Fold8はZ Fold7から何が変わったかを、他機種とあわせて検討したい方は折りたたみスマホ比較のまとめをご覧ください。
それでも判断が要る人へ(編集部の見解)
ここからは編集部の見解です。データで断定できる範囲を超えるため、他の項目とは分けて書きます。Z Flip7を今使っていて、不満がバッテリー持ちやカメラ画質であれば、当サイトのデータ上その2つの数値はZ Flip7とZ Flip8で同じです。数値が同じである以上、その不満が買い替えで解消される保証はありません。一方で、薄さ・軽さ・最新のSoCに27,880円を払う価値があるかどうかは用途次第です。持ち運びの快適さや動作の余裕を重視する方にとっては妥当な差額に見えるかもしれませんし、画面・カメラ・電池といった体感しやすい部分を重視する方にとっては、Z Flip7を継続して使う選択も十分に成立します。
KEN編集長のまとめ
Z Flip7からZ Flip8で、当サイトのデータ上はっきり変わったと言えるのはSoC・重さ・厚み・楽天モバイルの取り扱いの4項目でした。画面・カメラ・電池・保存容量は同じ数値が並んでいますが、その中にはメイン画面のHzや解像度の書き方のように、仕様差ではなく表記差である可能性が高いものも混ざっています。
27,880円という値上がり額に見合う変化かどうかは、薄さ・軽さ・最新SoCをどれだけ重視するか次第です。次の一台を選ぶときは、この記事の突き合わせ表を出発点に、ご自身の使い方に照らして判断してください。
よくある質問
出典
Galaxy Z Flip8
- Samsung公式 Galaxy Z Flip8 製品ページ(2026-08-09 確認)
- ドコモ公式 Galaxy Z Flip8(SC-55G)製品ページ(2026-08-09 確認)
- Samsung Newsroom Galaxy Zシリーズ発売案内(2026-08-09 確認)
Galaxy Z Flip7
- ドコモ公式 Galaxy Z Flip7(SC-55F)スペック(2026-07-21 確認)
- Samsung Newsroom Galaxy Z Flip7発売案内(2026-07-21 確認)

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