7万円という価格差は、カメラの画素数には出ていません。出ているのは水と時間です。まずはスペック比較表から見ていきましょう。

スペック比較表

項目Nothing Phone (3)Nothing Phone (3a)
発売2026年2025年
参考価格124,800円〜(SIMフリー・2026年9月9日確認)54,800円〜(SIMフリー・日本向けモデル・2026年時点の参考価格)
チップQualcomm Snapdragon 8s Gen 4Snapdragon 7s Gen 3(Qualcomm SM7635、4nm)
ディスプレイ6.67インチ フレキシブルAMOLED、30〜120Hzアダプティブ、1000Hzタッチサンプリング、ピーク輝度4,500nits6.77インチ AMOLED、120Hzリフレッシュレート
解像度1260×28001080×2392、約387ppi
カメラ5,000万画素メイン(OIS)+5,000万画素ペリスコープ望遠(OIS、光学3倍)+5,000万画素超広角(114°)5,000万画素広角(F1.9・OIS)+5,000万画素望遠(F2.0・光学2倍)+800万画素超広角(F2.2)
フロント5,000万画素3,200万画素、F2.2
バッテリー5,150mAh5,000mAh
充電有線65W(20分未満で50%)/ワイヤレス15W/リバース充電対応有線50W(ワイヤレス充電非対応)
重さ218g201g
サイズ160.60×75.59×8.99mm幅77.5×高さ163.5×厚さ8.4mm
ストレージ12GB+256GB/16GB+512GB128GB(RAM8GB)/256GB(RAM12GB)
防水防塵IP68IP64(防塵・防滴)
おサイフケータイ対応対応(日本向けモデル)
eSIM対応対応(日本向けモデルはnanoSIM+eSIMのデュアル。グローバル版はデュアルnanoSIMのみで仕様が異なる)
アップデートAndroidメジャーアップデート最大5年、セキュリティアップデート最大7年OSアップデート3年間・セキュリティアップデート6年間
取扱キャリアドコモ× / au× / ソフトバンク× / 楽天モバイル×ドコモ× / au× / ソフトバンク× / 楽天モバイル○(限定カラーのブルーあり)

表中の「×」は当サイトが取り扱いを確認できていないという意味で、取り扱いが無いことを示すものではありません。

見出し項目だけ並べると、ほとんど同じに見える

Nothing Phone (3)とNothing Phone (3a)は、カタログの見出し項目だけを拾うとかなり近い構成に見えます。どちらもトリプルカメラで、メインカメラは両方とも約5,000万画素。ディスプレイは有機EL、リフレッシュレートは120Hz駆動。おサイフケータイ(FeliCa)対応、eSIM対応、バッテリーは5,000mAh級と、生活の基本を支える項目はほぼ揃っています。

揃っている項目

トリプルカメラ構成・メインカメラ約5,000万画素・有機ELディスプレイ・120Hz駆動・おサイフケータイ対応・eSIM対応・5,000mAh級バッテリー。この7項目だけを箇条書きで比べると、7万円の価格差がどこから来ているのか分かりません。差は箇条書きの奥、スペックの中身に隠れています。

差額7万円は何に付いているのか

見出し項目が並んでいても、中身を見ると4つの差があります。1つ目は防水防塵です。Nothing Phone (3)はIP68、Nothing Phone (3a)はIP64(防塵・防滴)。IP64は防滴の等級であり、水没を想定した等級ではありません。2つ目はワイヤレス充電の有無です。Phone (3)は有線65Wに加えてワイヤレス15W・リバース充電に対応しますが、Phone (3a)は有線50Wのみでワイヤレス充電には対応していません。

3つ目はカメラの中身です。超広角はPhone (3)が約5,000万画素(114°)、Phone (3a)は800万画素(F2.2)。望遠はPhone (3)が光学3倍のペリスコープ、Phone (3a)は光学2倍です。メインの画素数は同じ約5,000万画素でも、超広角と望遠の中身は別物です。4つ目はチップの系列で、Phone (3)はQualcomm Snapdragon 8s Gen 4、Phone (3a)はSnapdragon 7s Gen 3(Qualcomm SM7635、4nm)という異なる系列が使われています。

どの条件が上かではなく、どの条件が自分の使い方に効くかで見え方が変わります。水回りでの利用が多いか、充電台に置く生活をしたいか、望遠や超広角を頻繁に使うか。この4点をチェックリストとして持っておくと、価格差の意味を自分の生活に置き換えて判断できます。

更新年数で割ると、年あたりは約6,700円ひらく

単純計算で見る「年あたりの価格」

参考価格をOSメジャーアップデートの提供年数で単純に割ると、Nothing Phone (3)は124,800円÷5年=年24,960円、Nothing Phone (3a)は54,800円÷3年=年約18,267円になります。年あたりの数字は並ばず、Nothing Phone (3)の方が年あたり約6,700円高くなります。ただしこれは更新年数(5年と3年)という別の軸を単純に価格へ割り戻しただけの数字で、この差をどう捉えるかは実際に何年使うかによって変わります。

ただしこの計算は、端末の参考価格を公式のアップデート提供年数で割っただけの単純計算です。実際に何年使うか・下取り額・故障による買い替え・使用中のバッテリー劣化などは一切含んでいません。あくまで「年数で割るとどう見えるか」という参考値であり、実質負担額の試算ではない点に注意してください。詳しい年数の考え方はOSアップデート保証年数の比較もあわせてご覧ください。

この単純計算から言えるのは、「安い方がお得」という単純な結論ではありません。何年使うつもりかが先に決まらないと、この差額の意味は決まらないということです。3年で買い替えるつもりならPhone (3a)の54,800円という初期費用の低さが効きますし、5年以上使うつもりならPhone (3)の更新年数の長さが効いてきます。

日本向けモデルとグローバル版で仕様が違う(3a)

並行輸入品を検討する前に

Nothing Phone (3a)は、日本向けモデルとグローバル版で仕様が異なります。日本向けモデルはFeliCa(おサイフケータイ)対応で、SIM構成はnanoSIM+eSIMのデュアルです。一方グローバル版はFeliCa非搭載で、SIM構成はデュアルnanoSIMのみとなっています。並行輸入品や海外通販でPhone (3a)を検討している場合、おサイフケータイが使えない可能性があるため、購入前に販売元へ仕様を確認してください。

買える場所と、選び方の判断軸

取扱キャリアも確認しておきたいポイントです。当サイトで確認できた範囲では、Nothing Phone (3a)は楽天モバイルでの取り扱いがあり、限定カラーのブルーも用意されています。Nothing Phone (3)はドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルいずれも取り扱いを確認できておらず、SIMフリー版の購入が中心になります。他の格安SIMでの取り扱いも含め、購入前に各社公式サイトで確認するのが安全です。

  1. 水回りでの利用頻度:水没に対する等級を重視するならIP68のPhone (3)、防滴で足りるならPhone (3a)でも差はありません
  2. ワイヤレス充電を使う生活かどうか:充電台に置く運用をしたいならワイヤレス15W対応のPhone (3)。有線充電だけで足りるならPhone (3a)でも問題ありません
  3. 何年使うつもりか:長く使うつもりならアップデート年数が長いPhone (3)、初期費用を抑えたいならPhone (3a)が選択肢になります
  4. 購入経路:楽天モバイルで購入したいならPhone (3a)、SIMフリー版を前提にするならどちらも検討対象になります

KEN編集長のまとめ

Nothing Phone (3)とPhone (3a)は、見出し項目だけを並べるとよく似た2台に見えます。しかし7万円の差額は、防水防塵の等級(IP68とIP64)・ワイヤレス充電の有無・OSアップデート年数という、日々の使い方や買い替えのタイミングに関わる部分に付いています。年あたりの価格を単純計算するとNothing Phone (3)の方が高くなりますが、これは端末価格を更新年数で割っただけの参考値です。何年使うつもりかを先に決めることが、この差額の意味を決める一番の近道です。

他の機種ともあわせて比較したい場合はスマホ本体比較のページもご覧ください。

関連: Google Pixel 11とPixel 11 Proの違い

出典:Nothing公式サイト(Phone (3) 製品ページ・https://nothing.tech/products/phone-3・2026年7月15日確認/Phone (3a) 製品ページ・https://jp.nothing.tech/products/phone-3a・2026年7月17日確認)。価格・取り扱いは変動します。購入前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

よくある質問

SIMフリーの参考価格は、Nothing Phone (3)が124,800円〜、Nothing Phone (3a)が54,800円〜で、差は70,000円です(2026年9月9日確認)。
公式の防水防塵等級はIP64(防塵・防滴)で、IP68のNothing Phone (3)とは水に対する等級が異なります。IP64は防滴の等級であり水没を想定したものではないため、水回りでの使用は避けるのが無難です。
公式のアップデート提供期間は、Nothing Phone (3)がAndroidメジャーアップデート最大5年・セキュリティアップデート最大7年、Nothing Phone (3a)がOSアップデート3年間・セキュリティアップデート6年間です。提供期間の表記が異なるという事実であり、どちらが長く使えるかを当サイトが断定するものではありません。
当サイトが確認できた取り扱いは楽天モバイル(限定カラーのブルーあり)とSIMフリー版で、ドコモ・au・ソフトバンクでの取り扱いは確認できていません(2026年7月確認)。Nothing Phone (3)はSIMフリー版の購入が中心になります。
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