この記事の要点

  • 総務省の公衆Wi-Fiのマニュアル(令和7年2月版)は、VPNに触れていません。正しいURLのHTTPS通信なら、Wi-Fiが暗号化されていなくても通信内容を保護できると書いています。
  • 編集部の考えでは、VPNが役に立つのは、提供者が分からない公衆Wi-Fiをどうしても使う時と、ホテルや空港のWi-Fiを何日も使う出張・旅行です。自宅の光回線と自宅Wi-Fiだけなら、優先度は低いと考えます。
  • VPNが扱うのは通信の経路だけです。偽サイトへの入力、SMSのリンク、不正アプリ、サービス側からの漏えいは、VPNを使っていても起きます。
  • NordVPNの2年プランは、最初の27か月が月あたり580円(ベーシック)、680円(コンプリート)、980円(エリート)です(2026年10月24日時点)。27か月のあとの更新は、価格が上がります。30日間の返金保証は、初回購入だけが対象です。

スマホにVPNは必要なのか

出張先のホテルで、毎晩同じWi-Fiにつないで仕事のメールを開く。空港の無料Wi-Fiで、搭乗を待つ間を過ごす。そんな日に「VPNを入れておくべきか」と迷う人へ、先に答えを書きます。

編集部の結論は、多くの場面はHTTPSと接続先の確認で足りる、です。総務省の公衆Wi-Fiのマニュアル(令和7年2月版)は、VPNに触れていません。マニュアルが挙げるのは、提供者が不明なWi-Fiに接続しない、暗号化なしなら入力を避ける、HTTPSでURLを確認する、などです。

VPNが役に立つのは、その基本を守ってもなお不安が残る場面だと、編集部は考えます。提供者が分からないWi-Fiを使うしかない時や、同じWi-Fiを何日も使う出張・旅行が当てはまります。自宅の光回線と自宅Wi-Fiしか使わない人にとって、VPNの優先度は低めです。

総務省は公衆Wi-Fiで何に気をつけるよう言っているのか

注意

カフェの席で、Wi-Fiの一覧から店の名前を選ぶ。名前を知っているWi-Fiでも、偽の公衆Wi-Fiがあると総務省は書いています。マニュアルの内容を、場面ごとに並べます。

場面総務省のマニュアルの書き方
提供者が不明・不審な公衆Wi-Fi接続しない
名前(SSID)を知っている公衆Wi-Fi偽の公衆Wi-Fiがある
日常で使う名前(SSID)以外自動接続を無効にする
「セキュリティ(暗号化)なし」「WEP」個人情報やログイン情報の入力は避ける
公衆Wi-FiのWPA2パーソナル(WPA2-PSK)暗号化なしと同様に留意する。自宅で使うなら十分な安全性がある
00000JAPAN認証なし・暗号化なし
正しいURLのHTTPS通信Wi-Fiが暗号化されていなくても、通信内容を保護できる。URLの全体を確認する

総務省の公衆Wi-Fiのマニュアル(令和7年2月版)の記載を、当サイトが短くまとめた表です。

公衆Wi-FiのWPA2パーソナル(WPA2-PSK)は、暗号化なしと同様に留意するよう、マニュアルは求めています。WPA2パーソナルは、パスワードを入れてつなぐ方式のひとつで、パスワードが付いていても公衆Wi-Fiでは油断できません。自宅で使うなら、十分な安全性があると書かれています。

通信内容の保護で頼りになるのは、HTTPSです。ブラウザとサイトの間の通信を暗号化する仕組みで、ページのURLが https:// で始まります。

URLの全体が正しいサイトなら、Wi-Fiが暗号化されていなくても通信内容を保護できます。条件は「正しいURL」なので、URLの全体を見る習慣が要ります。

VPNが役に立つのは、どんな場面か

総務省は、提供者が不明・不審な公衆Wi-Fiには接続しないよう求めています。それでも、使うしかない日はあります。VPNは、そんな日に基本へ重ねる道具です。

公衆Wi-Fiの前に、どれに当てはまるか
編集部の整理では、VPNを重ねる場面は、提供者が分からない、または何日も同じWi-Fiを使う時です。提供者が分かる公衆Wi-Fiは、接続先とHTTPSの確認が基本です。

VPN(仮想プライベートネットワーク)は、スマホとVPN事業者のサーバーの間の通信を暗号化してつなぐ仕組みです。公衆Wi-Fiの提供者や、同じWi-Fiにつないだ他の人からは、通信の中身が見えにくくなります。

総務省のマニュアルにVPNの記載はありません。次の3つは、編集部が考えた場面です。1つ目はマニュアルの注意点に近く、3つ目はマニュアルの記載から最も離れた意見です。

VPNは、HTTPSと接続先の確認の代わりではなく、それに重ねる備えです。基本を守ったうえで、避けられない場面にだけ足します。この順番が、編集部の考えです。

VPNで守れないものは何か

VPNが扱うのは、スマホとVPN事業者のサーバーの間の、通信の経路だけです。経路の外で起きることは、VPNを使っていても防げません。たとえば次の4つです。

偽サイトに入力してしまった時は、同じIDとパスワードを使っているサービスすべてで、パスワードを変更します。あわせて、警察署か通報窓口へ連絡します(警察庁)。

フィッシングや不正アプリへの備えは、無料でできる基本から始めるのが、編集部の考えです。総務省の「サイバーセキュリティ初心者のための三原則」は、次の3つです。

流出への備えと、無料でできる基本の進め方は、スマホの情報流出対策の記事にまとめています。

海外旅行では、どう考えればよいか

海外のホテルや空港のWi-Fiでも、見る点は日本と同じと編集部は考えます。提供者が分かるか、暗号化があるか、HTTPSでURLが正しいか。この3つを順に見ます。

旅行では、同じWi-Fiを何日も使う場面が重なります。到着した夜の予約の見直しも、滞在中の連絡も、ホテルのWi-Fiを使う場面です。空港でも、搭乗を待つ間は無料Wi-Fiが選択肢に入ります。

Wi-Fiに頼らない方法もあります。海外eSIMがその一つで、ホテルや空港のWi-Fiを使わずに現地で通信できます。eSIMとローミングの比べ方は、海外旅行のeSIMとローミングの比較記事が詳しいです。

海外eSIMとVPNは、役割が違います。海外eSIMは、公衆Wi-Fiを使わずに済ませるための回線です。VPNは、公衆Wi-Fiを使う時に重ねる道具です。

空港に着いたら、日常で使う名前以外のWi-Fiの自動接続を無効にします。知らないうちにつながる場面を減らせます。

NordVPNはいくらで、どのプランがあるのか

値段と損得

NordVPNは、VPNのサービスです。公式の2年プランは、ベーシック・コンプリート・エリートの3つで、どれもVPNを含みます。違いは、VPNのほかに何が付くかです。

2年プランベーシックコンプリートエリート
月あたり580円680円980円
最初の27か月の合計15,660円18,360円26,460円
27か月のあとの更新(年額)21,960円34,680円45,960円

2026年10月24日時点の公式価格です。キャンペーンで変わります。

更新の行は、27か月が過ぎてからの額です。最初の27か月より高くなるので、更新の前に、続けるかどうかを決めてください。

プラン含まれるもの
ベーシックVPN
コンプリート次世代のウイルス対策、詐欺・スパム対策、広告・トラッカーのブロック、フィッシング検出、マルウェア対策、VPN、メールアドレス・電話番号・クレジットカード・マイナンバーの監視、迷惑電話・SMS対策、パスワードマネージャー、1TBのクラウド
エリートコンプリートの内容に、専用IP(自分専用のIPアドレス)が加わる

コンプリートのウイルス・詐欺対策は、スマホで使える範囲が限られます。スマホで使えるのは、詐欺・フィッシング対策(URL・広告・トラッカーのブロック)です。ファイルのマルウェア検査は、Windows 10/11と、macOS 12以降のサイドロード版だけです。

1つのアカウントで、10台まで同時につなげます。同じサーバーに複数台をつなぐ時は、別々のプロトコルにします。

30日間の返金保証があります。対象は初回購入だけです。App Store経由で購入した場合は、NordVPNからは返金されません。

VPNを使うと、通信はVPN事業者のサーバーを通ります。事業者が記録を残すかどうかは、選ぶ時の論点の一つです。NordVPNは、記録を残さない方針(ノーログ)について、デロイトによる保証業務を受けたと公表しています(2025年末・6回目)。

次の出張の前に入れておけば、ホテルのWi-Fiで仕事のメールを開く夜に、VPNを重ねる選択ができます。料金とキャンペーンの条件は、申込ページで確かめられます。

NordVPNの申込ページへ

編集部は、どんな人にNordVPNをすすめるのか

出張の夜にホテルのWi-Fiで仕事のメールを開き、空港やカフェの無料Wi-Fiも週に何回も使う。そんな人には、NordVPNのベーシックをすすめます。

場面編集部のすすめ
公衆Wi-Fiを週に何回も使う。出張や旅行が多いベーシック(必要なのはVPNだけで、VPNだけのプランで足りる)
流出の監視やパスワード管理もまとめたいコンプリート(メールアドレス・電話番号・クレジットカード・マイナンバーの監視と、パスワードマネージャーが付く)
専用IPを使う目的が決まっているエリート(コンプリートの内容に、専用IPが加わる)
家で光回線と自宅Wi-Fiしか使わない優先度は低い(自宅で使うWPA2パーソナルは十分な安全性があると、総務省のマニュアルが書いている)

コンプリートを選ぶ人は、スマホで使えない機能があることを知っておいてください。ファイルのマルウェア検査は、スマホでは使えません。監視は、流出そのものを防ぐ機能ではありません。

利用者の評価では、イードの「モバイルアワード2025」(2026年1月23日発表・2026年1月5日〜13日にインターネットで調査)の個人VPN部門で、NordVPN が総合満足度の最優秀賞でした(回答1,058人)。同じ部門の安全性・通信速度・海外での利用も NordVPN で、コストパフォーマンスは Proton VPN が最優秀でした。出典は イード モバイルアワード2025 です。

「自分は公衆Wi-Fiをよく使う」と思い当たったなら、次の出張や旅行の前に入れておくのが編集部の考えです。迷う場合は、返金保証の条件を確かめてから申し込みます。30日間で、対象は初回購入だけ、App Store経由はNordVPNから返金されません。

VPNを入れたあとも、提供者の確認とHTTPS・URLの確認は続けてください。VPNは、その基本に重ねる備えです。

この記事で扱っていないこと

次の項目は、範囲外です。

出典(いずれも2026年10月24日確認): 総務省の公衆Wi-Fiのマニュアル(令和7年2月版)・総務省のサイバーセキュリティ初心者のための三原則・警察庁のフィッシング対策・IPA 10大脅威 2026・IPA 10大脅威 2026 個人編の解説・NordVPNの料金・NordVPNの接続台数・NordVPNの返金保証・NordVPNの機能 ・ NordVPN のノーログ保証業務の発表(6回目) ・ イード モバイルアワード2025

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よくある質問

よくある質問
優先度は低いと編集部は考えます。総務省の公衆Wi-Fiのマニュアルは、自宅で使うWPA2パーソナルは十分な安全性があると書いています。
総務省のマニュアルは、正しいURLでHTTPS通信なら、Wi-Fiが暗号化されていなくても通信内容を保護できると書いています。同時に、提供者が不明・不審な公衆Wi-Fiには接続しないよう求めています。使うしかない時の追加の備えが、編集部の考えるVPNの役割です。
防げません。VPNが扱うのは通信の経路だけです。偽サイトへの入力、SMSのリンク、不正アプリ、サービス側からの漏えいは、VPNを使っていても起きます。
1つのアカウントで、10台まで同時につなげます。同じサーバーに複数台をつなぐ時は、別々のプロトコルにします。
30日間の返金保証があります。対象は初回購入だけです。App Store経由で購入した場合は、NordVPNからは返金されません。
スマホでは、ファイルのマルウェア検査は使えません。この検査は、Windows 10/11と、macOS 12以降のサイドロード版だけで使えます。スマホで使えるのは、詐欺・フィッシング対策(URL・広告・トラッカーのブロック)です。
27か月のあとの更新の価格は、ベーシックが年21,960円、コンプリートが年34,680円、エリートが年45,960円です(2026年10月24日時点の公式価格)。最初の27か月より高いので、更新の前に、続けるかどうかを決めてください。
NordVPNは、記録を残さない方針(ノーログ)について、デロイトによる保証業務を受けたと公表しています(2025年末・6回目)。報告書の中身は扱っていません。
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