結論先出し:迷ったらこの基準で選べば大きく外さない

先に結論からお伝えします。LINEMOとUQモバイルは同じ「大手のサブブランド・オンライン専用ブランド」に括られがちですが、性格はかなり違います。

ポイントは、LINEMOは「無条件でこの価格」、UQモバイルは「割引を組んでこの価格」という料金の作り方の違いです。この前提を押さえたうえで、具体的な数字を見ていきましょう。

料金比較表:割引なし/割引フル適用で分けて見る

LINEMOの現行プランは「ベストプラン」と「ベストプランV」の2本立て。UQモバイルは使った分に応じて変わる「トクトクプラン2」と、通話定額込みの「コミコミプランバリュー」が主力です。割引の有無で並べると次のようになります(税込)。

プランデータ量割引なし割引フル適用
LINEMO ベストプラン〜3GB990円990円(割引不要)
LINEMO ベストプラン〜10GB2,090円2,090円(割引不要)
LINEMO ベストプランV〜30GB2,970円
(5分通話無料込み)
2,970円(割引不要)
UQ トクトクプラン2〜5GBの月2,948円1,628円
UQ トクトクプラン2〜30GB4,048円2,728円
UQ コミコミプランバリュー35GB3,828円
(10分かけ放題込み)
3,828円(割引対象外)

出典:LINEMO公式・料金プランUQ mobile公式・トクトクプラン2UQ mobile公式・コミコミプランバリュー(2026年9月6日再確認・税込)

表の「割引フル適用」は、UQモバイルの自宅セット割(−1,100円)とau PAYカードお支払い割(−220円)を両方適用した場合の金額です。トクトクプラン2は基本4,048円(〜30GB)で、データ利用が5GB以下だった月は自動で−1,100円になる二段階制。そこに2つの割引が乗ると、5GB以下の月は1,628円、30GBまで使った月でも2,728円まで下がります。

割引条件の違い:UQは「セット割前提」、LINEMOは「無条件」

ここが2社の一番大きな分かれ目です。

料金の前提条件を確認しよう

UQモバイルのトクトクプラン2は、割引を組めるかどうかで景色が一変します。自宅セット割(対象のインターネットサービス等との組み合わせ)とau PAYカード払いをそろえられれば5GB以下の月1,628円と強力ですが、どちらも組めない場合は2,948円〜4,048円。一方のLINEMOは割引条件が一切なく、契約したその日から誰でも同じ価格です。

つまり比較すべきは「あなたが割引条件を満たせるか」です。自宅のネット回線がau系(auひかり等の対象サービス)なら、UQモバイルの割引後価格で比べてOK。逆に割引を組む予定がないなら、UQの割引後価格はいったん忘れて「LINEMO 990円〜 vs UQ 2,948円〜」で比べるのが公平です。3GB前後のライトユーザーで割引なしなら、LINEMOベストプランの990円が頭ひとつ抜けます。

なお、通話定額込みのコミコミプランバリュー(3,828円・35GB+10分かけ放題+Pontaパス付き)は、UQ公式サイトに自宅セット割の対象外と明記されています。au PAYカードお支払い割についても対象外と紹介されることがありますが、当サイトでは2026年9月6日時点でUQ公式ページ上に明記を確認できませんでした。少なくとも自宅セット割の分は割引が乗らないため、割引を組めない人でも実質この価格に近い形で使える、と考えると分かりやすいでしょう。詳しい各社のプラン解説はLINEMOの解説ページUQモバイルの解説ページにまとめています。

年間いくら違うのか:データ量の帯で3回、安い側が入れ替わる

ここまでの内容だけを見ると、「割引を組めるならUQ、組めないならLINEMO」という結論で終わってしまいがちです。しかし実際には、割引をフルに組めた場合でも、月のデータ量によって安い側が入れ替わります。上で確認した金額をそのまま月額×12か月で計算すると、次のようになります(編集部の計算・税込)。

表①:自宅セット割+au PAYカードお支払い割を両方組めた場合の年額

自宅セット割の適用条件を詳しく確認したい方は自宅セット割の解説記事もあわせてご覧ください。

月のデータ量LINEMOUQ mobile(割引フル)年額の差
〜3GBベストプラン990円→年11,880円トクトクプラン2 1,628円→年19,536円LINEMOが年7,656円安い
3〜5GBベストプラン2,090円→年25,080円トクトクプラン2 1,628円→年19,536円UQが年5,544円安い(1回目の逆転)
5〜10GBベストプラン2,090円→年25,080円トクトクプラン2 2,728円→年32,736円LINEMOが年7,656円安い(2回目の逆転)
10〜30GBベストプランV 2,970円→年35,640円トクトクプラン2 2,728円→年32,736円UQが年2,904円安い(3回目の逆転)

表②:割引をまったく組めない場合の年額

月のデータ量LINEMOUQ mobile(割引なし)年額の差
〜3GB990円→年11,880円2,948円→年35,376円LINEMOが年23,496円安い
3〜5GB2,090円→年25,080円2,948円→年35,376円LINEMOが年10,296円安い
5〜10GB2,090円→年25,080円4,048円→年48,576円LINEMOが年23,496円安い
10〜30GBベストプランV 2,970円→年35,640円4,048円→年48,576円LINEMOが年12,936円安い

計算式はどちらの表も「月額×12か月」です(編集部の計算)。たとえば〜3GBのLINEMOなら990円×12=11,880円、UQトクトクプラン2の割引フル1,628円×12=19,536円、という単純な掛け算で検算できます。

なぜデータ量の帯によって順位が入れ替わるのか。理由はLINEMOとUQで「段が上がる位置」がずれているからです。LINEMOのベストプランは3GBを超えた瞬間に990円から2,090円へ、月1,100円上がる二段階制です。一方UQのトクトクプラン2は自宅セット割とau PAYカードお支払い割を両方適用すると、5GBまでは割引後1,628円のまま変わりません。この「LINEMOは3GBで区切られ、UQは5GBで区切られる」という段の位置のズレが、3〜5GB帯でUQが逆転し、5GBを超えると再びLINEMOが安くなる正体です。

ここから言えるのは、「割引を組めるならUQ」という一般論は粗すぎるということです。実際には割引をフルに組んだうえで、月のデータ量が3〜5GB帯か10〜30GB帯に収まる人だけがUQ有利になります。それ以外(3GB未満・5〜10GB)は、割引を組めてもLINEMOの方が安くなります。そして割引を1つも組めない人は、表②のとおりどのデータ量帯でもLINEMOが安いという結果になりました。

この試算の前提と限界

  • この試算は基本料金だけの比較です。通話オプション・端末代・手数料・キャンペーンは含みません
  • UQモバイルはデータを翌月へ繰り越せるため、月ごとの使用量に波がある人は表の帯を1つ下で運用できる場合があります(=表より有利になりうる)。データ繰り越しの詳細はUQモバイルの解説ページで確認できます
  • LINEMOベストプランVは5分の国内通話定額が込み、UQトクトクプラン2は通話定額が別料金(通話放題ライト880円/通話放題1,980円)です。10〜30GB帯の2,904円差は通話定額を含まない差であり、通話定額を付けると前提が変わります。ただしLINEMOに「10分」の定額はなく(5分か時間無制限)、UQのコミコミプランバリューは10分定額込みのため、通話時間の必要量が5分か10分かで前提がそろわず、単純な足し算では比較できません。この点は無理に合算せず、通話の使い方に応じて個別に検討してください

サポート・繰り越し・通話オプションを比較

料金の次に差が出るのが、契約後の「使い勝手」の部分です。

項目LINEMOUQ mobile
申し込み・サポート窓口オンライン専用
(店頭スマホサポートは有料・月最大990円)
実店舗(UQスポット等)で
対面サポートあり
データ繰り越し不可可(余った分を翌月へ)
データ超過後の速度ベストプラン:10〜15GBは300kbps、15GB超は128kbps
ベストプランV:30〜45GBは1Mbps
プランに応じた制限あり
(詳細は公式サイト参照)
通話オプション準定額(5分)550円
定額1,650円
※ベストプランVは5分無料込み
通話放題ライト(10分)880円
通話放題1,980円
※コミコミバリューは10分無料込み

出典:LINEMO公式・料金プランLINEMO公式・店頭スマホサポートUQ mobile公式(2026年9月6日再確認・税込)

サポート:UQは「駆け込める場所」がある

LINEMOはオンライン専用ブランドです。ソフトバンクショップで初期設定などを手伝ってもらえる「店頭スマホサポート」はありますが、これは月最大990円の有料オプション。一方UQモバイルはUQスポットなどの実店舗があり、プラン相談から手続きまで対面で完結できます。スマホの設定に自信がない人、家族の分まで面倒を見る人にとって、この差は月額数百円の差より大きいことが店頭経験上よくありました。

繰り越し:データの波がある人はUQが有利

UQモバイルは余ったデータを翌月に繰り越せますが、LINEMOは繰り越し不可です。ただしLINEMOのベストプランは「〜3GB/〜10GB」の二段階料金なので、使わなかった月は勝手に安くなる仕組みでカバーしている、と捉えることもできます。毎月の使用量が読みにくい人はどちらの方式が自分に合うかで選びましょう。

通話:10分定額ならUQ、完全定額の安さならLINEMO

5分定額はLINEMOが550円(ベストプランVなら込み)、10分定額はUQが880円(コミコミバリューなら込み)。時間無制限の通話定額はLINEMO 1,650円、UQ 1,980円でLINEMOが330円安い設定です。通話スタイルに合わせて選んでください。なお、LINEMOの通話オプションは2026年9月6日時点の公式ページ上で期間限定のキャンペーン価格も併記されていました。本記事で示す550円・1,650円は通常価格であり、申し込み時点でキャンペーンが適用されると実際の支払いはこれより安くなることがあります。申し込み前に公式サイトで最新のキャンペーン内容を確認してください。

乗り換え手続きとeSIMの違い

LINEMO・UQモバイルはどちらもeSIMに対応しており、他社からの乗り換え(MNP)もオンラインで完結できます。ただし手続きの中身は少しずつ違うため、申し込み前に次のポイントを確認しておくとつまずきにくくなります。

eSIMへの切り替え手順の詳細はeSIM乗り換えの手順と手数料の解説、MNPそのものの流れはMNP乗り換えガイドで整理しています。あわせて確認しておくと当日の手続きで迷いにくくなります。

LINEMOが向く人・UQモバイルが向く人

LINEMOが向く人UQモバイルが向く人
割引条件なしで安く使いたい自宅セット割+au PAYカード割を組める
月のデータが3GB〜10GBに収まる余ったデータを繰り越したい
手続きはオンラインで完結できる店舗で対面サポートを受けたい
完全かけ放題を安く付けたい35GB+10分かけ放題をまとめたい

同じソフトバンク系・au系の比較では、UQモバイルとY!mobileの比較も参考になります。また「そもそも通話定額もサポートも不要、とにかく安く」という人は、ahamoとpovo2.0の比較でオンライン専用プラン同士を見比べてみてください。

LINEMOとUQモバイル以外も候補に入れるなら

「サブブランド・オンライン専用プランのどれかで迷っている」という人は、比較対象をもう少し広げると選びやすくなることがあります。

KEN編集長のまとめ

LINEMOとUQモバイルの比較は、「割引条件を満たせるか」でほぼ決まります。自宅セット割+au PAYカード割を組めるならUQモバイル(5GB以下の月1,628円・繰り越し可・店舗あり)は非常にバランスが良く、組めないなら無条件で990円から使えるLINEMOに分があります。

月30GB級で通話も多いなら、UQのコミコミプランバリュー(3,828円・10分かけ放題込み)とLINEMOのベストプランV(2,970円・5分無料込み)を、通話時間の長さで選び分けるのが実用的です。どちらも品質面は大手サブブランドとして十分な水準なので、生活パターンに合う方を選べば後悔しにくいはずです。

関連: LINEMOミニプランの評判と現在

よくある質問

割引なしの場合、3GB以内ならLINEMOベストプランが990円、UQトクトクプラン2は5GB以下の月で2,948円です(税込・2026年9月6日時点)。UQの安さは自宅セット割(−1,100円)とau PAYカードお支払い割(−220円)を組んだときの価格なので、割引を組めない人はLINEMOの方が安く使えるケースが多くなります。
ベストプランは10GB超過後〜15GBまで最大300kbps、15GB超は最大128kbpsに制限されます。ベストプランVは30GB超過後〜45GBまで最大1Mbpsです。UQモバイルと違いデータの繰り越しはできませんが、使用量が少ない月は自動的に安い段階の料金が適用されます。
auひかりなど対象のインターネットサービス等との組み合わせで、トクトクプラン2が月−1,100円になります(コミコミプランバリューは対象外)。対象サービスや適用条件の詳細は、申し込み前にUQ mobile公式サイトで最新の内容を確認してください。
LINEMOは割引条件が一切なく契約したその日から誰でも同じ価格、UQモバイルは自宅セット割やau PAYカードお支払い割を組めるかどうかで価格が大きく変わる、という料金の作り方の違いが一番のポイントです。
UQモバイルはUQスポットなどの実店舗で対面サポートが受けられます。LINEMOはオンライン専用ブランドで、ソフトバンクショップの「店頭スマホサポート」(月最大990円の有料オプション)を使えば初期設定などを手伝ってもらえますが、契約手続き自体は店舗ではできません。
自宅セット割とau PAYカードお支払い割を両方組めても、月のデータ量によってはLINEMOの方が安くなります。年額で比較すると、〜3GBと5〜10GBの帯はLINEMOが安く、3〜5GBと10〜30GBの帯はUQモバイルが安いという逆転が起きます。詳しくは本文の年額比較表をご覧ください。
LINEMOのベストプランは3GBを超えると990円から2,090円に上がります。月によって3GBをまたぐことが多い人は、自宅セット割とau PAYカードお支払い割をフルに組めるなら、5GBまで1,628円で一定のUQトクトクプラン2の方が年5,544円安くなります。3GBを超えない月がほとんどの人はLINEMOの990円が有利です。
自宅セット割はUQ公式サイトに対象外と明記されています。au PAYカードお支払い割については、当サイトでは2026年9月6日時点でUQ公式ページ上に対象外である明記を確認できませんでした。割引を前提にコミコミプランバリューを検討する場合は、申し込み前に公式サイトで最新の内容を確認してください。
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