格安SIMの主なデメリット10選

注意

格安SIMのデメリットは、公式ページの記載で確かめると10項目に整理できます。

① 昼の時間帯に通信速度が落ちることがある

混雑する昼の12時台は、速度が落ちやすい時間帯です。各社の公式ページには、混雑時の速度制御が次のように書かれています。

月間データ容量を超えたあとの制限も、昼の使い心地に響きます。UQ mobileのトクトクプラン2は、超過後に当月末まで最大1Mbpsです。ワイモバイルのシンプル3 Sは最大300kbps、M・Lは最大1Mbpsです。

ワイモバイル 申込ページを見る →

投稿サイトのminsoku.netでは、mineoの下り平均が朝は約148Mbps、昼の12時台は約29Mbpsです。昼は朝の約5分の1です。利用者の投稿の集計で、公式の数値ではありません。

mineoを検討しているなら

公式の申込ページで、いまの料金とキャンペーンの条件を確認できます。

対処:昼に動画やSNSを使うなら、速度の仕様が公式に書かれたプランを選び、時間帯別の数字は格安SIMの昼の速度比較で確かめます。

② 店舗のサポートがない、または少ない

店舗で相談できる会社は、次の4社です。ワイモバイルは全国2,000店以上、UQ mobileはUQスポットやauショップ、楽天モバイルはショップ、mineoは来店して相談できます。

楽天モバイル 申込ページを見る →

店舗で相談できない会社もあります。LINEMOは店舗での申し込みができず、オンラインのみです。povo2.0はオンライン専用です。

IIJmioは、家電量販店で契約手続きはできますが、店頭ではサポートを承っていません。ahamoにはドコモショップの有料サポート(3,300円)があります。利用者がahamoのサイトを操作する際の支援で、店舗が手続きを代行するものではありません。

対処:設定を店頭で頼みたい人は、店舗のある会社を選びます。

③ キャリアメールが使えなくなる

ドコモ、au、ソフトバンクのメールアドレスは、他社へ乗り換えると使えなくなります。持ち運びのサービスを申し込めば、乗り換えたあとも使い続けられます。

キャリアサービス名月額(税込)申し込みの期限
ドコモドコモメール持ち運び330円(初回は31日間無料)回線の解約日から31日以内
auauメール持ち運び330円au解約後31日以内
ソフトバンクメールアドレス持ち運び330円(年額は3,300円)回線の解約後31日以内

申し込みの注意点は、3社で違います。

対処:乗り換える前にGmailなどへアドレスを移すか、期限内に持ち運びを申し込みます。

④ 初期費用がかかる

契約時の事務手数料は、会社によって差があります。ワイモバイルとUQ mobileは、オンラインが3,850円、店頭が4,950円です。LINEMOは3,850円です。

mineoは契約事務手数料が3,850円で、SIMカードで申し込むと発行料440円が加わります。eSIMなら発行料は無料です。IIJmioは初期費用が3,300円で、SIM発行手数料が別にかかります。

ahamoは新規契約の事務手数料がかかりません。楽天モバイルは契約事務手数料が0円です(同一名義で累計5回線以上は1回線3,850円)。povo2.0は、同一名義で累計6回線目以降が1回線3,850円です。

申し込み方法でも差が出ます。mineoはSIMカードだと合計4,290円、eSIMだと3,850円です。ワイモバイルはオンラインだと3,850円、店頭だと4,950円で、1,100円の差があります。

対処:手数料が無料の会社を選ぶか、mineoのようにeSIMで申し込んで発行料を抑えます。

⑤ 契約から1年以内に解約すると費用がかかる

「格安SIMは解約金がない」という以前の常識は、いまは通用しません。契約から1年以内に解約すると、会社ごとに次の費用がかかります。

会社1年以内の解約の費用
ワイモバイルシンプル3 S・Mは858円、Lは1,100円
UQ mobile2025年10月1日以降の新規契約は最大1,100円
ahamo契約解除料1,100円(2025年7月1日以降の新規契約を1年以内に解約した場合など)
LINEMOベストプラン990円、ベストプランV1,100円。ソフトバンク・ワイモバイルからの乗り換えは解除料0円特典
楽天モバイル回線利用開始から1年以内は最大1,078円
mineo解約手数料は無料

UQ mobileで2025年9月30日までに新規契約した回線は、1年以内でも、利用実態がない場合などに限り最大990円です。通常の解約は0円です。

povo2.0とIIJmioは、読んだ公式ページに1年以内の解約費用の記載がありません。1年を超えて使えば、ここに挙げた費用はかかりません。

対処:短期で見直す可能性があるなら、費用がかからない会社か、金額が低い会社を選びます。

⑥ 端末の補償は、購入時にしか付けられないことがある

端末が壊れたときの補償は、会社ごとに条件が違います。IIJmioの端末補償オプションは月418円〜で、IIJmioで購入した端末だけが対象です。後から追加できません。

ワイモバイルの故障安心パックプレミアム(月880円)は、機種の購入時のみ加入できます。mineoの端末安心保証は月605円、iPhone向けは月550円〜1,100円、持ち込み端末向けは月550円です。

対処:補償を付けたいなら、端末を買う時点で加入条件を確かめます。

⑦ eSIMと端末の対応を確かめる必要がある

すべてのスマホが、すべてのSIMで使えるわけではありません。ワイモバイルの案内では、SIMロックがかかった端末は購入した会社でSIMロック解除が必要で、eSIMは対応機種が必要です。

mineoのAプランとDプランは、SIMカードとeSIMに対応します。SプランはSIMカードのみです。

iPhone 17シリーズ、iPhone Air、iPhone 17eはeSIMで使う端末で、mineoのSプランでは使えません。

対処:契約前に、会社の動作確認ページで機種名を調べます。手順は格安SIMのeSIM対応とキャリアで買ったスマホは他社の回線で使える?にまとめています。

⑧ 5Gとエリアは回線元で決まる

格安SIMは大手の回線を使うため、エリアは回線元に近い範囲です。mineoは、A・D・Sのどのプランも5Gに対応しています。UQ mobileの公式サイトには「au 5G / 4G LTE」のエリアマップがあります。

楽天モバイルは、楽天回線のエリアと、パートナー回線(au)のエリアで構成されています。自宅や職場が楽天回線の圏内かどうかで、使い心地が変わります。

対処:契約前に、会社のエリアマップで自宅と職場を確かめます。

⑨ 支払い方法が限られる

mineoの申し込みには、本人名義のクレジットカードが要ります。デビットカードやプリペイドカードは、登録できない場合があります。

キャリアメールの持ち運びも、支払い方法が決まっています。ソフトバンクはクレジットカード払いのみです。auは、UQ mobileとpovoの回線なら通信料金との合算払いかクレジットカード、それ以外の回線ならクレジットカード払いのみです。

対処:申し込みの前に、使える支払い方法を公式ページで見ます。

⑩ 緊急通報はSIMの種類で使えない場合がある

110・118・119の緊急通報は、SIMの種類で扱いが違います。mineoで110・118・119に発信できるのは、デュアルタイプ(データ通信と音声通話)です。IIJmioは、音声通話SIMでは緊急通報ができ、データSIMとSMS SIMではできません。

対処:電話としても使う回線は、音声通話つきのSIMで契約します。

ドコモなど大手との違いを一覧で見る

デメリットの多くは、大手キャリアとの違いから生まれます。ドコモを大手の例に、オンライン専用ブランド、サブブランド、MVNOと並べます。

比べる点ドコモ(大手の例)ahamo・LINEMO・povo2.0ワイモバイル・UQ mobilemineo・IIJmio
月額の例(割引前・税込)ドコモ MAXの3GB超は8,448円。ドコモ mini2は6GBまで3,278円(2026年12月1日から)ahamo 30GBが2,970円。LINEMO ベストプランは3GBまで990円ワイモバイル Mが4,378円。UQ トクトクプラン2が4,048円mineo 3GBが1,298円。IIJmio 2GBが850円
申し込みと相談オンラインは24時間受付。店頭でも申し込めるahamoはドコモショップの有料サポートがある。LINEMOとpovo2.0はオンライン専用ワイモバイルは2,000店以上。UQ mobileはUQスポットなどmineoは来店して相談できる。IIJmioは店頭サポートがない
通話かけ放題オプションは月1,980円(ドコモの発表)ahamoとLINEMO ベストプランVは5分以内が込み。povo2.0は通話トッピングワイモバイル Lは10分以内が込み。UQ mobileはコミコミプランバリューが10分以内込みmineoは10分かけ放題が月550円。IIJmioは通話料が別

ドコモの金額は、ドコモ MAX 60歳以上割の案内とドコモ mini2の発表に載っている税込の値です。

ドコモ MAXの3GB超〜無制限は、割引前で月8,448円です。ahamoの30GBは2,970円なので、割引前同士で比べても大きな差があります。ただし、ドコモ MAXにはデータ無制限や特典が含まれるので、使い方に合わせて比べてください。

デメリットを避ける選び方

ここまでのデメリットは、あらかじめ把握しておけば、ほとんどの場合に避けられます。契約前に、次の10項目を順に見てください。

  1. 昼にスマホをよく使うか:使うなら、混雑時の速度制御の記載を読む
  2. 店頭で相談したいか:店舗のある会社に絞る
  3. キャリアメールを使い続けるか:Gmailなどへ移すか、31日以内に持ち運びを申し込む
  4. 初期費用はいくらか:事務手数料と発行料を足して比べる
  5. 短期で見直す可能性があるか:1年以内の解約費用を比べる
  6. 端末を補償するか:購入時に加入できるかを確かめる
  7. 端末が使えるか:SIMロック解除とeSIMの対応を調べる
  8. エリアは足りるか:自宅と職場をエリアマップで見る
  9. 支払い方法は使えるか:クレジットカードの条件を見る
  10. 電話としても使うか:音声通話つきのSIMで契約する

どの会社が候補になるかは、格安スマホはどこがいい?8社の料金と選び方で、料金と店舗を並べて確かめられます。

契約解除料や事務手数料といった言葉の意味は、スマホ・通信の用語集で見られます。格安SIMと大手の違いを4つの層で見たい人は、格安SIMと大手キャリアの違いも参考にしてください。

ワイモバイル公式サイトを見る →

出典

乗り換え前の3点

  • MNP予約番号MNP予約番号を取って申し込む方法と、MNPワンストップで申し込む方法があります。ワンストップは、対象の携帯会社から乗り換えるときだけ使えます(mineo公式の案内)。
  • SIMの種類eSIMはAプランとDプランで使えます。物理SIMは、SIMカードが届いてから設定します。
  • 初月の料金月の途中で申し込んだとき、初月の料金が日割りか満額かは、公式ページに記載がありません(2026年10月12日時点)。申込ページの料金の注記で調べます。

各社公式サイトの記載をもとにしています(2026年10月12日確認)。

mineoに申し込むなら

編集部のまとめ

まとめ

格安SIMのデメリットは、昼の速度、店舗、キャリアメール、初期費用、1年以内の解約費用に集まります。どれも公式ページに書かれた仕様なので、契約前に知っていれば避けられます。

店頭で相談したいか、短期で見直す予定があるか、電話としても使うか。この3つを先に決めると、候補の会社が絞れます。

よくある質問

よくある質問
時間帯とプランで変わります。公式ページには、mineoのマイそくが平日12時台に最大32kbpsになる仕様が書かれています。UQ mobile、povo2.0、LINEMO、楽天モバイルにも、混雑時の速度制御の記載があります。昼に使う人は、契約前に読みます。
会社によります。ワイモバイルのシンプル3は858円か1,100円、UQ mobileは最大1,100円、ahamoは1,100円です。LINEMOは990円か1,100円、楽天モバイルは最大1,078円です。mineoは解約手数料が無料です。1年を超えて使えば、この費用はかかりません。
会社によります。ahamoは新規契約の事務手数料がかからず、楽天モバイルは0円です。ワイモバイルとUQ mobileはオンラインでも3,850円、LINEMOとmineoも3,850円です。mineoのSIMカードは発行料440円が加わります。
乗り換えると使えなくなります。ドコモ、au、ソフトバンクはいずれも、月330円の持ち運びサービスがあり、回線の解約後31日以内に申し込めば使い続けられます。期限を過ぎると申し込めないので、乗り換え前に決めておきます。
SIMの種類によります。mineoは、デュアルタイプ(データ通信と音声通話)で110・118・119に発信できます。IIJmioは、音声通話SIMでは緊急通報ができ、データSIMとSMS SIMではできません。電話として使うなら、音声通話つきで契約します。
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