先に結論 — タイプは2つではなく3つになっている

IIJmioの「ギガプラン」は、長らくタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)の2つから選ぶサービスとして知られていました。しかし2026年9月1日にタイプIが追加され、2026年10月8日時点の公式の料金表・Q&AはD・A・Iの3系統で書かれています。この記事では「2択」ではなく「3つの違い」として整理します。

先に結論を言うと、タイプDとタイプAは月額料金が同じで、公式に確認できる差はこのあと挙げる4点だけです。一方でタイプIだけは料金もサービス内容も別物で、しかもあとからタイプD・タイプAへ変更することができません(公式明記)。「3つのうち1つだけが別枠で、しかも後戻りできない」という構造が、本記事の背骨です。

公式で確認できたタイプDとタイプAの差は4つだけ

公式サイト(iijmio.jp/hdc/spec/ ほか)を2026年10月8日に確認した範囲で、タイプDとタイプAの間に差があると分かったのは、次の4点だけでした。速度の優劣やエリアの広さといった比較は、この4点の外には公式の記載が見当たりません。

比較項目タイプD・タイプIタイプA
最大通信速度下り最大1,288Mbps・上り最大131.3Mbps下り最大958Mbps・上り最大112.5Mbps
迷惑電話対策オプションの料金迷惑電話ストップサービス・無料迷惑電話撃退サービス・月額110円(税込)
SIMカード発行手数料433.4円(税込)446.6円(税込)
国際ローミング対象外(通常どおり利用可)2025年12月25日以降の新規申込回線は、初期状態では利用できない(別途申込で有効化)

出典: IIJmio公式 端末スペック・比較ページ(2026年10月8日確認)

出典: IIJmioヘルプ SIMカード発行手数料について(最終更新2026年9月1日・2026年10月8日確認)

出典: IIJmio公式 国際ローミングに関するお知らせ(2026年10月8日確認)

この4点以外、たとえば通信制限時の速度は全タイプ共通で最大300kbpsであり、月額基本料金そのものはタイプDとタイプAで同額です(次の章の表で同じ列に入ります)。公式が「違う」と明記している部分だけを取り出すと、実はこの4点に絞られます。

月額基本料金の全ラインナップ

ギガプランの月額基本料金(税込)は、2026年10月8日時点で2/5/10/15/25/35/45/55ギガの8段階です。タイプではなくSIMの種類によって金額が変わるため、4列に分けて確認する必要があります。

「20ギガプラン」という容量は、2026年10月8日時点のIIJmio公式には存在しません。2025年3月1日に20/30/40/50ギガの各容量が5GBずつ増量され、25/35/45/55ギガへ改定されたためです。他サイトや古い記録で「20ギガ」という表記を見かけた場合は、改定前の記載である可能性があります。

容量音声通話SIM・音声eSIMSMS SIM・SMS eSIMデータSIM(D)・データeSIM(A)データeSIM(タイプI)
2ギガ850円820円740円440円
5ギガ950円930円860円650円
10ギガ1,400円1,370円1,300円1,050円
15ギガ1,600円1,580円1,530円1,320円
25ギガ2,000円1,980円1,950円1,650円
35ギガ2,400円2,380円2,340円2,240円
45ギガ3,300円3,280円3,240円2,940円
55ギガ3,900円3,880円3,840円3,540円

出典: IIJmioヘルプ ギガプランの月額基本料金(最終更新2026年9月1日・2026年10月8日確認)

出典: IIJmio公式 データ容量増量に関するお知らせ(2026年10月8日確認)

公式脚注には「音声通話SIM/音声eSIMは音声通話機能付帯料、SMS SIM/SMS eSIMはSMS機能付帯料を含んだ金額です。別途付帯機能の料金は発生しません。」「通話料・SMS送信料は別途発生します。」「ギガプランは1SIM単位でのご契約のため、プラン内でSIMを追加することはできません。」「同一mioIDで10契約(うち音声通話SIM/音声eSIMはあわせて、5契約)までご契約いただけます。」とあります。

タイプIの列を音声通話SIM列と比べると、割引の幅は容量ごとに一定ではありません。差額は2ギガ−300円・5ギガ−210円・10ギガ−250円・15ギガ−210円・25ギガ−300円・35ギガだけ−100円・45ギガ−300円・55ギガ−300円で、35ギガだけ刻みが揃っていません。「タイプIは一律いくら安い」とは言えないため、本記事では表の数字をそのまま示す形にとどめます。

タイプIだけが別物である3点

タイプIは「ドコモ網を使うIIJのフルMVNO・データ通信専用eSIM」で、2026年9月1日に追加されたサービスです。従来「データ通信専用eSIM(ドコモ網)」と呼ばれていたものの名称変更にあたります。タイプD・タイプAと並んで見えますが、公式確認の範囲では次の3点が別物です。

1. 5Gに対応しません。タイプD=ドコモ5G/LTE、タイプA=au 5G/4G LTEに対応するのに対し、タイプIはLTEのみです。ただし公式の注記には「データeSIM(ドコモ網)とSMS SIM/SMS eSIM(タイプD)は5G非対応」とあり、この例外はタイプ単位ではなくSIM種別単位でついています。つまりタイプDの中でも、SMS SIM/SMS eSIMという種別だけは5Gに対応しません。

2. 音声通話・SMSが使えません。データ専用eSIMのみの提供です。

3. タイプD・タイプAへの変更ができません。公式が明記しています。

出典: IIJmioヘルプ タイプIの対応について(最終更新2026年9月1日・2026年10月8日確認)

出典: IIJmioヘルプ タイプD・タイプA・タイプIの違い(最終更新2026年8月17日・2026年10月8日確認)

容量や料金だけを見ると選びやすそうに見える場面もありますが、通話・SMSが使えず、あとから他タイプへ移れない点は、契約前に確認しておきたいところです。

SIMの形と種類の対応表

タイプごとに選べるSIMの種類も異なります。次の表は、公式ヘルプの記載をもとに整理したものです。

音声通話SIM音声eSIMSMS SIM/eSIMデータ専用(物理)データ専用(eSIM)
タイプDありありありあり—
タイプAありありありなしあり(2026年9月1日追加)
タイプIなしなしなしなしあり

出典: IIJmioヘルプ タイプD・タイプA・タイプIの違い(2026年10月8日確認)

出典: IIJmioヘルプ タイプIの対応について(2026年10月8日確認)

物理のデータ専用SIMはタイプDにしかありません。公式ヘルプは「タイプAはデータSIMのご用意はありません」と明記しており、タイプAでデータ専用を使う場合は2026年9月1日に追加されたeSIMだけが選択肢になります。

「タイプAはテザリングが使えない」は現行の公式記載とは違う

「タイプAはテザリングが使えない」という情報を見かけることがありますが、2026年10月8日時点の公式記載とは一致しません。IIJmio公式ヘルプ(最終更新2026年9月16日)は「ギガプラン・mioモバイルではテザリングについて制限を設けていません」と明言しており、タイプ別の可否差は記載されていません。

出典: IIJmioヘルプ テザリングについて(最終更新2026年9月16日・2026年10月8日確認)

出典: IIJmio公式 iPhone/iPadテザリング提供開始のお知らせ(2026年10月8日確認)

タイプAでのiPhone・iPadのテザリングは2018年10月31日に提供が開始されており、料金は無料です。この記事では二次メディアを名指しで批判するのではなく、「現行の公式記載とは違う」という事実だけを淡々と記します。契約前は、古い情報と現行情報が混在していないか、公式ヘルプの更新日を確認する習慣をおすすめします。

公式サイトの中に、改定前の料金ページが生きている

この記事を作る過程で、当社は公式ドメインの中にもう一つの事実を見つけました。iijmio.jp公式ドメイン上にある「https://www.iijmio.jp/simguide/include/costTable.html」というページが、2025年3月1日の改定前の料金のまま、2026年10月8日時点でも公開され続けているという事実です。本日、当社のfact-checkerが実測して確認しました。

「5ギガ990円」「10ギガ1,500円」「20ギガプラン」はこのページに残っている旧料金です

ここで示す数字は、上記ページに今も残っている改定前の値であり、現行の料金ではありません。現行の料金は本記事3章の表のとおり、5ギガ音声通話SIMは950円、10ギガ音声通話SIMは1,400円で、「20ギガ」という容量自体が現存しません。同じ公式ドメインの中に、2つの異なる時点の料金が同時に存在していることになります。

出典: IIJmio公式ドメイン内の旧料金ページ(costTable.html)(2026年10月8日確認)

出典: IIJmio公式 2025年3月1日の料金改定告知(2026年10月8日確認)

これはIIJmioに限って起こることではありません。規模の大きいサイトでは、改定時にすべてのページを一度に更新しきれず、古いページが残ってしまうことは起こり得ます。当サイトがこの記事に限らず料金を書くときに「どの公式ページの、いつ時点の記載か」を毎回明記しているのも、この種のズレが実際に起こるからです。読者の自衛策としては、公式サイトで料金を確認する際にそのページの更新日の表示と、お知らせ一覧にある改定告知を併せて見ることをおすすめします。片方だけでは、今見ているページが最新かどうかを判断できません。

公式が示す「どちらを選ぶか」の材料は端末だけだった

「タイプDとタイプA、どちらを選ぶべきか」という問いに対して公式が示している判断材料を探しましたが、確認できた範囲では実質的に「端末の対応回線」だけでした。

公式ヘルプの要旨は次の通りです。「ご利用には、各タイプに対応した端末が必要です。一般的には以下が目安となります。ドコモ回線対応端末→タイプD、タイプI/au回線対応端末→タイプA」。FAQの補足として、タイプDはドコモ端末をそのまま利用できる、タイプAは2017年8月以降のau端末をそのまま利用できる、SIMフリー端末は動作確認端末一覧の確認が必要、とされています。

出典: IIJmioヘルプ タイプD・タイプA・タイプIの違い(2026年10月8日確認)

出典: IIJmio公式 ギガプランのよくある質問(2026年10月8日確認)

速度・エリアの広さ・混雑しやすさの優劣、あるいは「どちらがおすすめか」という形の判断基準は、当社が確認した範囲の公式情報には見当たりませんでした。当サイトはIIJmioを契約しておらず実際に使って比較したわけではないため、公式が答えていない問いに、体験談や口コミで答えることはしません。端末の対応回線で選べる場合はそれに従い、どちらの回線にも対応する端末であれば、この記事の2章・4章で挙げた確認できる差だけで判断材料を補ってください。

通話料・通話定額・初期費用

通話料は11円/30秒(税込)です。同一mioIDのファミリーであれば、ファミリー通話割引が適用され8.8円/30秒(税込)になります。

通話定額オプションは、通話定額5分+が月額500円、通話定額10分+が月額700円、かけ放題+が月額1,400円(いずれも税込)です。これらのオプションの「1回5分まで」「回数無制限」といった条件文は、当社は一次出典を確認できていないため、ここでは月額だけを示し、条件の断定は避けます。

初期費用は、1プランごとにパッケージ料金3,300円(税込)です。eSIM(SIMプロファイル)発行手数料は220円(税込)で、公式は「キャンペーンで0円の場合あり」とも記載しています。タイプ別の内訳は当社の確認では再現が取れなかったため、この220円という値と「キャンペーンで0円の場合あり」という記載までを示し、タイプ別の違いには触れません。

別プラン「データプラン ゼロ」との違い

IIJmioには、ここまで見てきたギガプランとは別に「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ(eSIM)」というプランもあります。月額165円(税込・バンドル0GB)で、追加データは1GBあたり330円、2〜10GBは495円です。初期費用は3,300円、SIMプロファイル発行手数料は220円で、ドコモLTE網のデータ専用です。

このプランから、本記事で取り上げたギガプラン(タイプD・A・I)へのプラン変更はできません。ギガプランのデータ専用SIM(タイプDの物理SIM、タイプAのeSIM)と名前は似ていますが、料金体系も移行のしやすさも別物として扱う必要があります。

用語の整理(ギガ/クーポン/データ容量/バンドルクーポン)

IIJmio公式では「ギガ」「クーポン」「データ容量」は同じものを指す言葉として使われています。公式の説明では「高速通信(4G通信、5G通信)を行うために必要なもの」とされ、「バンドルクーポン」は「毎月1日に自動的に付与されるギガ」を指します。余ったバンドルクーポンは翌月末日まで繰り越しが可能です。

出典: IIJmioヘルプ クーポン(ギガ)について(2026年10月8日確認)

また、2023年3月31日で専用アプリ「みおふぉんダイアル」の提供が終了しています。2023年4月1日以降は、標準の電話アプリで通常発信した場合でも通話定額が適用され、通話料も11円/30秒です。一方で旧プレフィックス番号付きの発信は、通話定額の対象外になります。

出典: IIJmio公式 みおふぉんダイアル提供終了のお知らせ(2026年10月8日確認)

この記事の限界

この記事を作るにあたり、当社が2026年10月8日時点で確認できなかった点を、隠さずすべて記します。

当サイトはIIJmioを契約しておらず、実機での検証は行っていません。上記の項目については、契約前にIIJmio公式へ直接確認することをおすすめします。

出典

よくある質問

回線元と使えるSIMの種類が違います。タイプD=ドコモ網、タイプA=au網、タイプI=ドコモ網を使うデータ通信専用eSIMです。タイプIは2026年9月1日に追加されました。
同額です(本記事3章の表の同じ列に入ります)。公式で確認できる差は、最大通信速度・迷惑電話対策オプションの料金・SIMカード発行手数料・国際ローミングの4点です。
使えます。公式は2026年9月16日更新時点で「制限を設けていません」と明言しており、タイプ別の可否差を記載していません。タイプAでのiPhone・iPadテザリングは2018年10月31日提供開始・無料です。
変更できません。公式が明記しています。タイプIから他タイプへ移りたい場合は、新規でタイプD・タイプAを契約する必要があります。
20ギガは2026年10月8日時点で現存しません。2025年3月1日に25ギガへ増量改定され、25ギガの音声通話SIMは2,000円(税込)です。
物理のデータ専用SIMはタイプDのみです。タイプAのデータ専用は、2026年9月1日に追加されたeSIMだけが選択肢になります。
専用アプリは2023年3月31日で提供終了しています。2023年4月1日以降は標準の電話アプリの通常発信で通話定額が適用されます。
iijmio.jp公式ドメイン内に、2025年3月1日の改定前の料金が今も残っているページ(costTable.html)があります。料金を確認する際は、そのページの更新日と改定告知を併せて見ることをおすすめします。
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