光回線をやめる時にかかる費用は3層ある(早見表)

光回線をやめる時にかかる費用は、まとめて1つではなく3層に分かれている。比較サイトの多くは申込時の入口(キャッシュバックなど)を書くが、解約時の出口でいくら請求されるかを5社横断で並べた記事は見当たらない。本記事は、ドコモ光・auひかり・ソフトバンク光・BIGLOBE光・NURO光の公式ページを2026年10月6日に確認し、やめる時の費用を3層+1層で整理する。

この記事で触れた申込先

各社の申込ページで、いまの料金とキャッシュバックの条件を確認できます。

3層の定義は次のとおりである。

この3層に加えて、レンタル機器を返却しなかった場合の費用(第4層)がある。金額を公表しているのを当サイトが確認できたのは、5社のうちソフトバンク光だけである。

層内容社差の軸当サイトで確認できた額の例
第1層
契約解除料
更新月以外の解約・プラン変更でかかる申込時期(2022年7月の法改正前後)auひかり旧契約(2022年6月以前申込)ホームで16,500円
第2層
工事費の残債
工事費の分割払いが残っている状態で解約すると一括請求残額を低減するルールがあるかNURO光(H)の工事費55,000円が最大
第3層
撤去工事費
頼めば撤去してもらえる(5社とも任意)金額を公表しているか公表分で auひかり31,680円
第4層
レンタル機器未返却
返却しないと費用がかかる場合がある金額を公表しているかソフトバンク光のみ公表・最大21,000円

出典: au公式(撤去工事FAQ) / ソフトバンク公式(レンタル機器返却) / NURO光公式(戸建て料金)(2026年10月6日確認)

「auひかりは撤去費がかかる」は、2025年7月の改定で過去の話になった

企画段階では「auひかり(ホームタイプ)は解約時に撤去工事費がかかる」という仮説を置いていた。しかし、当サイトが公式で確認した範囲では、この仮説は否定された。

au公式のFAQ(2026年9月18日更新)は、auひかりホームについて「基本的に撤去工事は必要ありません」と述べている。理由として挙げられているのは、解約後も引込設備が残るという点である。FAQから該当する記述を3つ引く(別々の箇所の記述であり、ひと続きの文ではない)。

「基本的に撤去工事は必要ありません」/「解約後も、光ファイバーケーブルおよび光コンセントなどの引込設備は残ります」/「撤去工事をご希望の場合、撤去工事費がかかります」

つまり、撤去は希望した場合にだけ発生する有料オプションであり、解約の必須コストではない。auひかりマンションについても、施工済みの光コンセントは残るため撤去工事は不要と明記されている。

さらに、2025年7月1日の改定で、それまで数少ない必須枠として残っていた2018年3月〜2022年6月申込分についても、「解約時お客さまのご要望がある場合に有料で撤去」という扱いに変わった。これにより、申込時期を問わず、auひかり(ホーム・マンション)の撤去工事は任意になっている。希望時にかかる31,680円(2018年3月以降申込)・11,000円(2018年2月以前申込)は、あくまで希望した場合の金額であって、解約そのものにかかる費用ではない。

なお、auひかりプラスのタイプ3については、au公式は「撤去工事が必要かについては、提供プロバイダにお問い合わせください」としており、KDDIとして撤去要否を確定していない。

出典: au公式(撤去工事FAQ) / au公式(2025年7月1日改定のお知らせ)(2026年10月6日確認)

撤去工事費は5社すべて任意だった — 差は「金額を公表しているか」

前の章で見たauひかりだけでなく、当サイトが確認した範囲では、5社とも撤去工事を任意にしている。社差として実際に出るのは、必須か任意かではなく、「任意で頼んだときの金額を公表しているか」である。

社・プラン任意か希望時の金額
auひかり ホーム任意(公式に明記)2018年2月以前申込 11,000円 / 2018年3月以降申込 31,680円
auひかり マンション不要と明記-
auひかりプラス(タイプ3)KDDIとして未確定(プロバイダへ確認するよう案内)-
ドコモ光希望制当サイトでは金額の記載を確認できなかった
ソフトバンク光記載を確認できなかった当サイトでは金額の記載を確認できなかった
BIGLOBE光(ひかりコース・1ギガ)記載を確認できなかった当サイトでは金額の記載を確認できなかった
BIGLOBE光(auひかりコース)任意31,680円(auひかりホームと同額)
NURO光任意(賃貸・集合住宅で管理会社等から求められている場合は工事が必要)(H)/10ギガ(H)/(M)/10ギガ(M)/One 2ギガ・10ギガ= 19,800円。その他のプランは11,000円

当サイトが確認した範囲で金額の公表があるのは、auひかり・NURO光・BIGLOBE光(auひかりコース)。確認できなかったのは、ドコモ光・ソフトバンク光・BIGLOBE光(ひかりコース)の3社である。この3社について「撤去工事費は無料」とは当サイトでは書かない。公式に記載が見つからなかったという事実と、費用がかからないという事実は別である。

出典: au公式(撤去工事FAQ) / NURO光公式(撤去工事FAQ) / BIGLOBE公式(退会時の費用FAQ) / ドコモ公式(解約手続きページ)(2026年10月6日確認)

出口費用の主役は工事費の残債 — 最大55,000円

撤去工事費よりも金額が大きいのは、工事費の残債である。工事費は分割払いにしているケースが多く、途中で解約すると残りの回数分がまとめて請求される。当サイトが確認した範囲の工事費は次のとおりである。

社・プラン工事費分割途中解約時の扱い
auひかり48,950円35回(初回1,414円/以降1,398円)最終請求月に残額を契約期間に応じて低減し一括請求
ドコモ光(2026年6月以降申込)28,600円12回2,383円 / 24回1,191円解約日の翌月に残債を一括請求
ソフトバンク光公式の計算例で47,520円-残金は一括請求。請求上限額あり(次章で詳述)
BIGLOBE光(ひかりコース・1ギガ)28,600円一括 または 初回880円+792円×35回分割払い期間中に解約の場合、残金を一括請求
BIGLOBE光(ひかりコース・10ギガ)28,600円一括 または 初回1,276円+1,188円×23回同上
NURO光(H)55,000円36回(開通月1,555円/以降1,527円)36か月目未満の解約で残債額を一括請求
NURO光 2ギガ(3年契約)44,000円36回(1,230円/1,222円)同上

当サイトが確認した範囲では、工事費そのものが最も高いのはNURO光(H)の55,000円で、auひかりの48,950円が続く。この2社は工事費の額自体が他社より高い。

出典: au公式(工事費ページ) / ドコモ公式(料金ページ) / ソフトバンク公式(料金ページ) / BIGLOBE公式(ひかりコース料金表) / NURO光公式(戸建て料金)(2026年10月6日確認)

同じ「実質無料」でも、やめた時の請求の作り方が3通りある

auひかり・ドコモ光・ソフトバンク光・BIGLOBE光(ひかりコース)・NURO光は、いずれも工事費と同額を月々の利用料から割引く「実質無料」の仕組みを持つ。しかし、分割払いの途中でやめた時の請求の作られ方は、5社で同じではない。

auひかりは、公式が「分割払いで途中解約された場合は、最終請求月に初期費用の残額を契約期間に応じて低減し一括請求」すると説明している。満額ではなく、残っている契約期間に応じて減らした額になる。

ソフトバンク光は、請求額の上限を計算式で示している。「(契約期間−利用期間)÷契約期間×工事費」という式で、公式の計算例では、2年プラン(工事費47,520円)を15ヵ月で解約した場合、(24−15)÷24=0.375、47,520円×0.375=17,820円になるとしている。

一方、ドコモ光・BIGLOBE光(ひかりコース)・NURO光は、当サイトが確認した範囲では「残債を一括請求」という表現のみで、低減や上限の記載が見当たらない。

どちらが得かは一概には決まらない。残っている契約期間が長いほど低減ルールの効果は大きくなるが、工事費の総額自体がNURO光(H)のように高い場合は、低減の有無だけでは比較できない。契約の長さと、解約するタイミングによって、負担額の大小は変わる。

出典: au公式(工事費ページ) / ソフトバンク公式(料金ページ) / BIGLOBE公式(ひかりコース料金表) / NURO光公式(戸建て料金)(2026年10月6日確認)

契約解除料は法改正で下がっている — ただし申込時期で段差がある

2022年7月の電気通信事業法改正で、契約解除料(解約金)の上限は月額相当額に下がった。当サイトが確認した範囲では、5社とも反映されている。ただし、いつ申し込んだかによって、適用される額に段差がある。

社・プラン戸建てマンション契約期間・更新
auひかり(2022年7月以降申込)ずっとギガ得4,730円 / ギガ得4,460円お得プラン2,730円 / お得プランA2,290円3年単位自動更新。満了月の当月・翌月・翌々月は不要
auひかり(2022年6月以前申込)16,500円 / 10,450円10,450円 / 7,700円同上
ドコモ光 1ギガ5,500円4,180円満了月の当月・翌月・翌々月は不要
ドコモ光 10ギガ5,500円5,500円同上
ahamo光 1ギガ4,950円3,630円同上
ドコモ光(2022年6月以前申込)14,300円8,800円同上
ソフトバンク光 2年自動更新改定前5,720円・改定後6,050円改定前4,180円・改定後4,510円24ヵ月目が満了月。当月・翌月・翌々月は不要
ソフトバンク光 5年自動更新・10ギガ改定前5,170円・改定後5,500円-60ヵ月目が満了月
BIGLOBE光(ひかりコース・1ギガ・3年プラン)4,100円(不課税)3,000円(不課税)24カ月目の末日まで、以降24カ月ごと自動更新
BIGLOBE光(ひかりコース・10ギガ・2年プラン)4,620円(不課税)4,620円(不課税)同上
NURO光(H)3,643円-契約期間36か月。満了月から3か月が無料解約期間
NURO光 10ギガ(H)4,523円-同上
NURO光(M)-2,653円同上
NURO光 10ギガ(M)-4,193円同上
NURO光 2ギガ(3年契約)3,850円-同上
NURO光 2ギガ(2年契約)3,740円-同上
NURO光 10ギガ(3年契約)4,400円-同上

NURO光には重要な例外がある。One 2ギガ・One 10ギガ・2ギガ(マンション)・10ギガ(マンション)は、公式に契約解除料なしと記載されている。契約期間という前提自体が無いプランである。

ソフトバンク光は、改定の適用タイミングにも段差がある。公式は「2026年12月1日(火)以降に契約期間満了月を迎えるお客さまは、契約期間満了月の翌月以降、料金改定後の解除料が適用」としており、同じ改定でも、満了月が先か後かで当面の額が変わる。

なお、BIGLOBE光(ひかりコース)の旧契約者(2022年6月以前申込等)の解除料は、重要事項説明のPDFがテキスト抽出できず、当サイトでは一次情報を確認できなかった。そのため、この記事には書いていない。

出典: au公式(ずっとギガ得プラン料金) / ドコモ公式(光セット割料金) / ソフトバンク公式(解除料改定ページ) / ソフトバンク公式(2026年8月3日改定告知) / BIGLOBE公式(ひかりコース料金表) / NURO光公式(契約解除料ページ)(2026年10月6日確認)

更新月の定義は「3か月」でそろっている

更新月(契約解除料がかからない期間)の数え方は、当サイトが確認した4社ではそろっている。auひかり・ドコモ光・ソフトバンク光・NURO光は、いずれも契約満了月の当月・翌月・翌々月の3か月間が無料になる。

BIGLOBE光(ひかりコース)については、「24カ月ごと自動更新」という更新のサイクルは公式に記載があるが、解除料がかからない期間が何か月間続くのかという点は、当サイトでは一次情報を確認できなかった。そのため、この記事では「3か月間」とは書かない。

出典: au公式(ずっとギガ得プラン料金) / ドコモ公式(光セット割料金) / ソフトバンク公式(解除料改定ページ) / NURO光公式(契約解除料ページ) / BIGLOBE公式(ひかりコース料金表)(2026年10月6日確認)

当サイトで確認できなかったこと

本記事の作成にあたり、公式ページで確認できなかった項目を、理由とともにまとめる。これらは断定を避け、金額を書かずに残した。

「全部わかったふり」をしないことが、当サイトの比較記事としての立ち位置である。公式に記載が見つからなかったことと、費用がかからないことは、同じではない。

編集部の見解

比較サイトは、キャッシュバックなど入口の計算を競うことが多い。しかし、入口の計算は、出口でいくら請求されるかを入れないと完成しない。実質無料とされる工事費も、分割の途中でやめれば残債が出る。そして、その残債の作られ方が5社で同じではないことは、当サイトが確認した範囲ではあまり書かれていない。

読者が確認すべき手順は3つである。①自分の申込時期を確かめる(法改正前後で解除料の額が変わる)。②工事費の分割が何回目まで進んでいるかを確かめる(残りの回数ぶんが解約時の請求額の目安になる)。③更新月を確かめる(多くの社で満了月とその翌月・翌々月の3か月間は解除料がかからない)。

撤去工事費については、当サイトが確認した範囲では5社とも任意であり、頼まなければ発生しない。希望する場合は、金額を公表している社とそうでない社があるため、契約中の窓口に事前に確認することをすすめる。

なお本記事は「やめる時」の費用を扱ったが、入口側の「実質0円」も社によって中身が違う。返ってくるものが現金ではない社、還元が終わるのが契約期間より後になる社、固定電話の申し込みが満額の前提になる社がある——という公式確認の結果は光回線の「実質0円」は5社で中身が違うにまとめた。

よくある質問

当サイトが確認した範囲では、公式は「撤去工事は必要ありません」としており、解約の必須コストではありません。撤去を希望した場合のみ、2018年3月以降申込で31,680円、2018年2月以前申込で11,000円がかかります(au公式、2026年10月6日確認)。
当サイトが確認した範囲では、工事費の残債です。工事費そのものはNURO光(H)が55,000円、auひかりが48,950円で、分割払いの途中で解約すると、この額をもとに残債が計算されます。
いいえ。実質無料は分割払いと同額の割引で相殺する仕組みで、途中で解約すると割引の元になっていた残債が請求されます。auひかり・ソフトバンク光は残額を低減・上限するルールがありますが、ドコモ光・BIGLOBE光(ひかりコース)・NURO光は、当サイトが確認した範囲では残債を一括請求する記載のみです。
auひかり・ドコモ光・ソフトバンク光・NURO光は、契約満了月の当月・翌月・翌々月の3か月間です。BIGLOBE光(ひかりコース)については、この3か月間という記載を当サイトでは確認できませんでした。
NURO光のOne 2ギガ・One 10ギガ・2ギガ(マンション)・10ギガ(マンション)は、公式に契約解除料なしと記載されています。契約期間という前提自体がないプランです。
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