先に結論 — インカメラは「画素だけ」なら104機種で読めるが、F値まで揃うのは62機種

当サイトが掲載している105機種の公式仕様から、インカメラ(自撮り用カメラ)の欄を全数読み直しました。当サイトが掲載する105機種の公式仕様(2026年10月12日確認)の集計は次のとおりです。

画素という最も粗い情報は104機種で読めますが、F値・画角・オートフォーカスへの言及は、そこから絞り込むほど少なくなります。この記事は、インカメラの公式表記を全数調査し、「何が何機種で読めるか」だけを数えた記事です。どの機種の自撮りが綺麗か、という判定はしていません。

単位が2つに割れている — MPと万画素(換算式つき)

画素の数字がある104機種を見ていくと、単位の書き方が2つに割れていることが分かります。MP表記が23機種、万画素表記が81機種です。どちらも同じ量(画素数)を指しており、次の式で換算できます。

MP(メガピクセル)= 万画素 ÷ 100(例: 「約1,200万画素」= 12MP。「約4,200万画素」= 42MP)

MP表記を使っているのは、Appleの全16機種と、Google Pixelの一部6機種(Pixel 8・Pixel 8 Pro・Pixel 9・Pixel 9 Pro・Pixel 10・Pixel 10 Pro)、Nothing Phone (3)の合計23機種です。残り81機種は万画素表記で、ブランドで単位が完全に決まっているわけではありません。たとえば同じGoogle PixelでもPixel 9 Pro XLやPixel 11 Pro XLは「万画素」表記です。

⚠️ 当サイトはこの数え直しの過程で、正規表現の罠を1つ踏みました。「約1,000万画素」のようにコンマ入りの数字を(\d+)万画素で取ると、マッチが崩れて0万画素と誤集計されます。本記事の数字は([\d,]+)\s*万画素でコンマを許したうえで、コンマを除いて集計したものです。

画素の分布 — 何MPが何機種か(104機種の全数)

画素の数字がある104機種を、画素数(当サイト集計・MP換算)ごとに数えると次のようになります。画素の数字が読めた104機種を、1行も省かずに数えた内訳です(当サイトの掲載は105機種で、残り1機種はカメラを積んでいません)。

画素数(当サイト集計・MP換算)機種数
5MP8機種
7MP1機種
8MP18機種
10MP9機種
10.5MP1機種
12MP21機種
12.6MP2機種
13MP4機種
18MP6機種
20MP1機種
32MP16機種
42MP6機種
49.9MP2機種
50MP5機種
50.3MP4機種

いちばん多いのは12MPで21機種(104機種の20.2%)、次いで8MPが18機種(17.3%)、32MPが16機種(15.4%)で、この3つの帯だけで全体の過半数(52.9%)を占めます。最小は5MP(8機種)、最大は50.3MP(4機種)で、範囲は約10倍に広がっています。メインカメラの画素数ランキング(関連コラム)では200MPを超える機種もありますが、インカメラではもっとも高い機種でも50MP台にとどまっています。

F値が書かれている62機種と、書かれていない42機種 — F値は何を意味するか

画素の数字がある104機種のうち、F値(レンズの明るさを示す絞り値)まで書かれている機種は62機種、書かれていない機種は42機種です。

⚠️ この62機種という数字は、当初の集計値「58機種」とは一致しませんでした。差の4機種を調べると、iPhone 18 Pro・iPhone 18 Pro Max・Google Pixel 11 Pro XL・Google Pixel 11 Pro Foldの4機種が原因でした。この4機種の公式表記は「ƒ/1.9」「ƒ/2.2」のように、半角の"f"ではなく「ƒ」(U+0192・鉤付きf)という別の文字でF値を書いています。F値を半角fだけで数える正規表現では、この4機種が「F値なし」に誤って数えられます。本記事の62機種は、半角f・大文字F・ƒの3種類すべてを数えた結果です。

F値は小さいほどレンズが多くの光を取り込めることを示す数字で、暗い場所での自撮りに関係します。ただしF値だけで実際の写りの良さが決まるわけではなく、センサーの大きさや画像処理など、公式仕様に出てこない要素も関わります。F値が書かれていない42機種について、当サイトは「暗所に弱い」とは判定していません。公式がその数字を書いていないという事実だけを記録しています。

画角が書かれているのは10機種だけ — 「何人まで入るか」は公表値から読めない

インカメラの画角(度数)まで公式に書いている機種は、104機種のうち10機種(9.6%)だけです。10機種はいずれもGoogle Pixelシリーズで、Pixel 9(95°)・Pixel 9 Pro(103°)・Pixel 9 Pro XL(103°)・Pixel 9 Pro Fold(87°)・Pixel 8 Pro(95°)・Pixel 10 Pro Fold(87°)・Pixel 10 Pro XL(103°)・Pixel 10a(96.1°)・Pixel 11 Pro XL(103°)・Pixel 11 Pro Fold(87°)です。

画角は「1枚にどこまで広く入るか」、つまり自撮りで何人まで同じフレームに入るかに関わる数字ですが、公表しているのがほぼ1ブランドに限られているため、他社の機種は、当サイトが掲載している105機種の公式スペックに画角の記載がありません。「何人まで入るか」は、画角が公式に書かれていない94機種(104機種から画角記載の10機種を除いた数)については、公式の数字では言えません。

オートフォーカスの言及は11機種 — 言及が無いことは「非対応」を意味しない

オートフォーカス(自動でピントを合わせる機能)に公式が言及している機種は、104機種のうち11機種(10.6%)です。iPhone 16・iPhone 16 Pro・iPhone 16 Pro Max・iPhone 16eの4機種は「Focus Pixelsオートフォーカス」、Pixel 9・Pixel 9 Pro・Pixel 9 Pro XL・Pixel 10・Pixel 10 Pro・Pixel 8 Proの6機種は「オートフォーカス対応」と明記しています。残る1機種、Pixel 8は逆に「オートフォーカス非対応」という、対応していないことを明記した珍しい例です。

言及が無い93機種について、当サイトは「オートフォーカスに対応していない」とは書きません。公式の仕様欄にその言葉が無いという事実と、その機能が搭載されていないという事実は別です。当サイトが確認できたのは前者だけです。

全数の外れ値 — カメラを積んでいない1機種

画素の数字が無い1機種は、DIGNO BX3 カメラレスです。公式仕様のカメラの欄が本体側・前面側ともに空で、カメラそのものを積んでいない機種だからです。撮影禁止の現場での利用を想定した法人向け設計で、この種のカメラレス端末については撮影禁止の現場でスマホを持つ方法で別途扱っています。本記事ではインカメラの表記を主題にしているため、この1機種については全数調査の外れ値として触れるだけにとどめます。

公式の数字では分からないこと — 自撮りの写りは画素では決まらない

本記事で数えた画素・F値・画角・オートフォーカスの言及は、いずれも公式仕様欄に書かれた文字列を数えたものです。自撮りの実際の写りが綺麗かどうかは、画素数だけでは決まりません。センサーの大きさ、画像処理(美肌・ポートレートモードなど)、暗所でのノイズ処理といった要素は、多くの機種の公式仕様に数字として出てきません。当サイトはいずれの機種も実機で自撮りを撮って確かめていないため、「このMPなら綺麗」という判定はしません。

本記事の数字はすべて、当サイトが2026年10月12日に各社の公式仕様を読み直して得たもので、出典(公式URL)は各機種ページに載せています。画素・F値・画角のいずれかが「記載なし」になっている項目は、公式の仕様にその言葉や数字が載っていないという意味です。

早見表 — 主要機種のインカメラ一覧

価格帯とブランドが偏らないように選んだ20機種のインカメラ表記です。全104機種の一覧ではなく、分布の広さが分かるように抜き出した代表例です。

機種名画素(当サイト集計)表記F値備考
iPhone 18 Pro Max18MPMPƒ/1.9—
iPhone 1718MPMPf1.9—
iPhone SE(第3世代)7MPMPf2.2—
Google Pixel 810.5MPMPf/2.2オートフォーカス非対応と明記
Google Pixel 9 Pro XL42MP万画素f2.2画角103°・オートフォーカス対応
Google Pixel 11 Pro XL42MP万画素ƒ/2.2画角103°
Nothing Phone (3)50MPMP—F値の記載なし
Galaxy S26 Ultra12MP万画素F2.2—
Galaxy A25 5G5MP万画素F2.2—
Galaxy Z Fold810MP×2万画素—内側・カバー側の2枚構成
Xperia 1 VIII12MP万画素F2.0—
AQUOS R1150.3MP万画素F2.2—
arrows Alpha249.9MP万画素F2.0—
Xiaomi 15 Ultra32MP万画素—インディスプレイ(画面内蔵)型・F値の記載なし
Redmi 12 5G5MP万画素—F値の記載なし
moto g3732MP万画素—F値の記載なし
OPPO Find X932MP万画素—F値の記載なし
BASIO active38MP万画素—F値の記載なし
TORQUE G068MP万画素—F値の記載なし
らくらくスマートフォン Lite8MP万画素F2.0—

「—」は公式仕様欄にその言葉・数字が無いことを示すだけで、非対応という判定ではありません。個別機種の出典は、各機種ページから確認できます。

編集部の見解

編集部の見解は次の3点です。第一に、インカメラを画素数だけで比べるのは、104機種のうち59.6%でF値が読めない時点で片側だけの比較になります。画素数が高くてもF値が暗ければ、暗所での自撮りはむしろ不利に働く可能性があります。

第二に、画角とオートフォーカスの言及は、現時点ではGoogle Pixelシリーズに集中しています。他ブランドで同じ情報が無いのは「劣っている」という意味ではなく、公式が書く項目の習慣がブランドごとに違うだけだと編集部は見ています。

第三に、当サイトは実機でインカメラを使って比較していません。本記事の数字はすべて公式仕様欄の記載の有無を数えたもので、実際の自撮りの写りの良し悪しを編集部が判定したものではありません。インカメラの画質を重視する読者には、公式仕様の数字に加えて、実際の作例やレビューを別途確認することを編集部として勧めます。

出典と確認日

本記事の集計は、当サイトが掲載している105機種の仕様データのインカメラの欄と、各機種ページの出典として登記している公式ページの記載にもとづきます。確認日は2026年10月12日です。これは当サイトが各社の公式仕様から採った値(2026-10-12確認)であり、メーカー公式が本日新たに何かを発表したという意味ではありません。個別機種の出典ページは、各機種ページから確認できます。

関連コラム

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  • docomoでの取り扱いはない(au/softbankのみ)
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  • 楽天モバイルでの取り扱いはない(SIMフリー版のみ利用可)
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参考価格はメーカー直販などの価格です。Amazonの販売価格と在庫は商品ページでご確認ください。

よくある質問

メーカーによって単位の書き方の習慣が違うためです。Appleの全16機種とGoogle Pixelの一部6機種、Nothing Phone (3)の合計23機種がMP表記、残り81機種が万画素表記です。1万画素=0.01MPなので、万画素の数字を100で割るとMPに換算できます。
本記事ではそこまで判定していません。F値が書かれていない42機種について分かるのは、公式仕様欄にその数字が無いという事実だけです。暗所での性能にはセンサーの大きさや画像処理も関わり、F値だけでは決まりません。
DIGNO BX3 カメラレスは公式仕様でカメラ自体を搭載していない機種だからです。撮影禁止の現場向けの法人設計で、詳しくは関連コラムの「撮影禁止の現場でスマホを持つ方法」で扱っています。
対応していないとは判定していません。画角(10機種)・オートフォーカスの言及(11機種)はいずれもごく一部の機種に限られますが、言及が無いことは非対応を意味するのではなく、当サイトが読んだ公式の窓口にその言葉が無かったという事実だけを示します。
本記事ではそう判定していません。画素数は公式仕様の一部の数字にすぎず、センサーの大きさや画像処理、当サイトが実機で確認していない要素も写りに関わります。
当サイトが掲載する105機種の公式スペック一覧のインカメラの欄を2026年10月12日に全数読み直し、「約1,000万画素」のようなコンマ入りの表記もコンマを除いて正しく数える方法で集計しました。個別機種の出典は各機種ページから確認できます。
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