先に数字 — 105機種のうち、リフレッシュレートの数字が無いのは41機種
当サイトが掲載している105機種(delistedを除く)の、公式仕様のディスプレイ欄(specs.display)を全数読み直しました。各機種の表記からリフレッシュレートの数字を抜き出して集計した結果は次のとおりです。
- リフレッシュレートの数字が1つも書かれていない機種が41台/105台(39.0%)
- 最大120Hzと書かれている機種が48台(いちばん多い帯)
- 144Hzが5台・165Hzが2台・240Hzが5台(合計12台=120Hzを超える数字を持つ機種)
- 90Hzが2台・60Hzが2台
- 1台の機種がリフレッシュレートの数字を複数併記している例が7台(上の内訳のどこかに最大値として数えたうえでの、別の切り口の内訳)
内訳をすべて足すと105台になります。見てすぐ分かるのは、105台のうち4割に迫る41台で、「リフレッシュレート」という言葉そのものが公式仕様に出てこないということです。「リフレッシュレートで選ぶ」という選び方は、当サイトの台帳で見るかぎり4割の機種について最初から成立しません。
この記事が数えているのは「書いてあるかどうか」であって、画面の良し悪しではない
この記事が数えているのは、メーカー公式のディスプレイ欄に「リフレッシュレートの数字が書かれているかどうか」だけです。画面がなめらかに感じられるかどうか、実際の操作感がどう違うかは、当社が実機を操作して確かめたものではなく、本記事の範囲外です。
表記のしかたはメーカーによって大きく違います。Appleは「ProMotion最大120Hz」、Googleは「1〜120Hz」「60〜120Hz」という可変の範囲、SHARPやXiaomiは「120Hz駆動」「最大144Hz」という単一の数字、京セラやFCNTの一部機種は数字そのものを書かずに「標準リフレッシュレート」という言葉だけを置く、という具合です。本記事は、これらの表記から読み取れる最大の数字を1機種につき1つ抜き出して集計しています。範囲で書かれている機種は上限の数字を採用しました。
大事な前提をここで明記します。「リフレッシュレートの記載が無い」ことは「その機種が高いリフレッシュレートに対応していない」ことを意味しません。当社が確認できたのは、当社が読んだ公式の窓口にその数字が書かれているかどうかだけです。詳しくは後述(「記載が無い41機種は、何が分からないのか」)で扱います。
120Hzが最多の48機種 — ブランドを問わず主流になった数字
最大120Hzという表記を持つ機種は48台で、105台のうちいちばん多い帯です。ブランド別に見ると、Google(15台)・Apple(9台)・Samsung(9台)・SONY(6台)が主な内訳で、Nothing・SHARP・Xiaomi・FCNT・OPPO・Motorola・Brain Technologiesにもそれぞれ1〜2台含まれます。
たとえばGoogle Pixel 10は「60〜120Hz」、iPhone 17は「ProMotion最大120Hz」、Galaxy S26は「最大120Hz」、Xperia 1 VIIIは「1〜120Hz可変」と表記しています。可変で範囲を示す機種と、単一の数字だけを示す機種が混在しており、「120Hz」という同じ数字でも、下限がどこまで下がるかは機種ごとに書き方が違います。
価格帯も幅広く、Googleのaシリーズ(Pixel 10aなど)やNothing Phone (3a)のような機種にも120Hzの表記があり、この数字は上位モデルだけの特徴ではなくなっています。
Hzは1つの量ではない — Nothing Phone (3)が書き分けている「画面の書き換え」と「タッチサンプリング」
ここまで「リフレッシュレート」として1つの数字を数えてきましたが、公式の表記を読んでいくと、Hzという単位で書かれる量が実は1つではないことが分かります。
当サイトの台帳で、この違いをもっとも明確に書き分けているのがNothing Phone (3)です。公式仕様のディスプレイ欄には次のように書かれています。
6.67インチ フレキシブルAMOLED、30〜120Hzアダプティブ、1000Hzタッチサンプリング、ピーク輝度4500nits
この原文には、Hzという単位を持つ数字が2つ出てきます。「30〜120Hzアダプティブ」は画面が1秒間に何回書き換わるか(リフレッシュレート)、「1000Hzタッチサンプリング」は画面に触れた指の位置を1秒間に何回読み取るか(タッチサンプリングレート)で、別の量です。本記事がこの機種を「120Hz」として数えているのは、2つのうち画面の書き換え回数を示すほうの数字を採用しているためです。
この1件から分かるのは、Hzという単位は、画面の書き換え回数だけに使われるわけではないということです。公式仕様に大きなHzの数字が出てきたとき、それが画面の書き換え回数なのか、タッチサンプリングレートなのか、あるいは別の量なのかは、その原文の中で何と書かれているかを見るまで分かりません。読者が公式ページで数字を見るときも、この区別を確かめる必要があります。
120Hzを超える12機種 — 本日、公式原文を再確認できたのは1機種だけだった
105台のうち、120Hzを超える数字を書いている機種は12台あります。内訳は240Hzが5台、165Hzが2台、144Hzが5台です。この12台について、本記事の執筆時点(2026年10月11日)で、当社はもう一度公式ページを直接開き、原文を再確認しようとしました。
結果は次のとおりです。12台のうち、本日あらためて公式原文で確認できたのは1台だけでした。
| 機種名 | 表記されたHz | 本日の公式原文再確認 | 当サイトの台帳にある原文 |
|---|---|---|---|
| AQUOS R9 | 240Hz | 到達できず(SHARP公式仕様ページがJavaScript描画で本文テキストを取得できない) | 約6.5インチ Pro IGZO OLED、1〜240Hz可変駆動 |
| AQUOS R10 | 240Hz | 到達できず(同上) | 約6.5インチ Pro IGZO OLED、1〜240Hz可変駆動、ピーク輝度3000nits |
| AQUOS sense9 | 240Hz | 到達できず(同上) | 約6.1インチ フルHD+(2,340×1,080) Pro IGZO OLED、1〜240Hz可変駆動 |
| AQUOS R11 | 240Hz | 到達できず(同上) | 約6.5インチ Pro IGZO OLED、1〜240Hz可変駆動 |
| AQUOS R9 pro | 240Hz | 到達できず(同上) | 約6.7インチ Pro IGZO OLED、1〜240Hz可変駆動 |
| motorola razr 50 ultra | 165Hz | 到達できず(モトローラ公式サポートがHTTP 403) | 開いた状態: pOLED、約6.9インチ、フルHD+(2640×1080)、最大165Hz。閉じた状態(カバー): pOLED、約4.0インチ、1272×1080、最大165Hz |
| motorola razr 60 ultra | 165Hz | 到達できず(同上・HTTP 403) | 開いた状態: pOLED、約7.01インチ、2992×1224、最大165Hz。閉じた状態(カバー): pOLED、約4.0インチ、1272×1080、最大165Hz |
| REDMI 15 5G | 144Hz | 到達できず(Xiaomi公式がHTTP 403) | TFT液晶、約6.9インチ、最大144Hz AdaptiveSync |
| Xiaomi 13T Pro | 144Hz | 到達できず(未到達) | 有機EL、約6.7インチ、最大144Hz |
| arrows Alpha2 | 144Hz | 公式原文で確認(FCNT公式 fcnt.com/spec/f-51g-dcm/に「リフレッシュレート:最大144Hz」。タッチサンプリングレートの記載は見当たらない) | 約6.4インチ、有機EL、最大144Hz、最大輝度3000nit |
| motorola edge 70 fusion | 144Hz | 到達できず(未到達) | 約6.78インチ Extreme AMOLED、Super HD、リフレッシュレート最大144Hz(モトローラ公式オンラインストア・2026-09-29確認。楽天モバイルのスペック詳細には記載なし) |
| motorola edge 50s pro | 144Hz | 到達できず(未到達) | 有機EL、約6.7インチ、Super HD(2712×1220)、144Hz |
到達できなかった11台について、その理由は内容の問題ではなく取得の失敗です。SHARPのAQUOS R9・R10・sense9・R11・R9 proの5台は、公式仕様ページがJavaScriptで本文を描画する作りになっており、当社の取得手順ではテキストを読み出せませんでした。motorola razr 50 ultra・razr 60 ultraの2台とREDMI 15 5Gは、公式サイトへのアクセスがHTTP 403(アクセス拒否)で返ってきました。motorola edge 50s pro・motorola edge 70 fusion・Xiaomi 13T Proの3台は、本日の再確認の時間内に到達できませんでした。
確認できたのはarrows Alpha2の1台だけで、FCNT公式のスペックページに「リフレッシュレート:最大144Hz」という記載があり、タッチサンプリングレートという言葉は見当たりませんでした。残り11台については、当サイトの台帳にある原文をそのまま引用するにとどめ、その数字が正しいとも誤っているとも判定しません。「到達できなかった」ことと「公式に記載が無い」ことは別の事実であり、11台はいずれも後者ではなく前者です。
複数のHzを併記している7機種 — 最大値だけでは機種の性格を取り違える
公式のディスプレイ欄に、Hzの数字を複数書いている機種が7台あります。内訳は、折りたたみ型のフォルダブル機6台(外側の画面と内側の画面、または開いた状態と閉じた状態をそれぞれ書いている)と、前のセクションで見たNothing Phone (3)(画面の書き換えとタッチサンプリングという別の量を書いている)です。
フォルダブル機6台のうち、Google Pixel 10 Pro Foldは「外部6.4インチActua OLED(60〜120Hz)+内部8インチSuper Actua Flex OLED(1〜120Hz)」、Google Pixel 9 Pro Foldは「外部6.3インチActua OLED(60〜120Hz)+内部8インチSuper Actua Flex LTPO OLED(1〜120Hz)」と、外側と内側で下限の数字が異なります(外側60Hz・内側1Hz)。最大値だけを見れば両方「120Hz」ですが、下限まで読むと、内側の画面のほうが低い回数まで落とせる書き方になっています。
Galaxy Z Fold8とGalaxy Z Fold8 Ultraは、開いた状態・閉じた状態のどちらも「120Hz」と書かれており、下限の記載はありません。motorola razr 50 ultraとmotorola razr 60 ultraも、開いた状態・閉じた状態(カバー)のどちらも「最大165Hz」で、こちらも2つの画面が同じ数字です(この2台は前のセクションの120Hz超12台にも含まれており、本日の再確認は到達できていません)。
ここから分かるのは、「複数のHzを併記している」という事実1つだけでは、機種の性格を決められないということです。Nothing Phone (3)の2つの数字は量そのものが違う(画面とタッチ)のに対し、フォルダブル機6台の2つの数字は同じ量(画面の書き換え回数)を2枚の画面それぞれについて書いているだけで、Pixelの2台は下限が違う、Galaxy Z Fold8系とrazr ultra系は上限も下限も同じ、という3つの異なる状況が「複数併記」という同じ形の中に混在しています。最大値の数字だけを見て「この機種は○Hz」とまとめると、どの画面の数字なのか、何の量の数字なのかという情報が失われます。
60Hzと90Hzを明記している4機種 — 低い数字でも書く機種がある
60Hzまたは90Hzという、120Hzより低い数字を明記している機種が4台あります。Xperia 10 VとXperia 10 VI(どちらもSONY)は「リフレッシュレート60Hz」、Google Pixel 7aは「60〜90Hz」、Redmi 12 5G(Xiaomi)は「最大90Hz」と書いています。
この4台に共通するのは、派手な数字ではないにもかかわらず、数字そのものは公式に明記しているという点です。前のセクションで見た「記載が無い41台」は、高い数字を隠しているわけではなく、そもそも数字を書く習慣がメーカー(あるいは機種)ごとに違うだけだと分かります。60Hzや90Hzを明記するこの4台のような例があることは、「数字を書かない」という選択の理由を、数字が低いからという説明だけでは済ませられないことを示しています。
記載が無い41機種は、何が分からないのか(= 非対応という意味ではない)
リフレッシュレートの数字が書かれていない41台を、ブランド別に数えると次のようになります。
| ブランド | 記載なし/掲載数 |
|---|---|
| Apple | 7/16 |
| SHARP | 6/13 |
| Samsung | 6/15 |
| Motorola | 5/10 |
| FCNT | 4/6 |
| 京セラ | 4/4 |
| OPPO | 4/5 |
| 2/18 | |
| Xiaomi | 2/6 |
| ZTE | 1/1 |
Apple 16台のうち7台は記載がありませんが、残り9台(Proシリーズ・Air・Duoなど)には「ProMotion最大120Hz」の明記があります。記載が無い7台のうち6台(iPhone 14・iPhone 15・iPhone 16・iPhone 16 Plus・iPhone 17e・iPhone SE(第3世代))は、数字こそ書かれていませんが「標準リフレッシュレート」「ProMotion非搭載」という言葉を公式が置いています。iPhone 16eも「ProMotion非対応」という言葉があります。つまりApple 7台の記載なしは、画面について何も触れていないのではなく、数字を出さずに「標準である」とだけ書くという、Apple独自の書き方のパターンです。
Samsungの6台のうち、Galaxy S24 UltraとGalaxy S26+は、当サイトの台帳の原文に「リフレッシュレートは公式記載なし」「公式ページに記載なし」という注記があります。これは当サイトが機種ページを作る際に公式を確認して「無かった」と記録したものです。残り4台(Galaxy A25 5G・Galaxy A36 5G・Galaxy A57 5G・Galaxy Z Fold6)は、画面の種類やサイズは書かれていますが、リフレッシュレートに触れる言葉そのものがありません。
41台全体を言葉の有無で分けると、「標準リフレッシュレート」のような言葉を使って数字を伏せているApple系が6台、「公式に記載が無い」とわざわざ注記されているのが3台(Galaxy S24 Ultra・Galaxy S26+・iPhone 16e)、画面についての言葉はあるがリフレッシュレートそのものへの言及が一切ないのが32台です。この32台について、当社はその機種のリフレッシュレートが高いか低いかを一切判定していません。公式が書いていない以上、当サイトの台帳にも値がなく、「わからない」というのが唯一正確な言い方です。
【全数表】105機種のディスプレイ欄から読み取れたHz(省略なし)
当サイトが掲載している105機種すべてについて、公式仕様のディスプレイ欄から読み取れた最大のHzの数字を、1行も省かずに並べます。「記載なし」は、当社が読んだ公式の窓口にリフレッシュレートの言及が無かったことを示すだけで、対応・非対応の判定ではありません。機種名から各機種ページへ移動できます。
折りたたみ型6機種(「複数のHzを併記している7機種」で扱ったPixel 10 Pro Fold・Pixel 9 Pro Fold・motorola razr 50 ultra・motorola razr 60 ultra・Galaxy Z Fold8・Galaxy Z Fold8 Ultra)は、上の表では開いた状態・外側画面などの数字のうち、公式表記で先に出てくるほうを代表値として1つだけ載せています。両方の画面の数字を見たい場合は、前のセクションの引用、または各機種ページを確認してください。
だから当サイトは「この機種は○Hz対応」と断定しない
ここまでの集計を踏まえて、当社の方針を明記します。公式の記載が無い機種について、当社は「この機種は○Hzに対応していない」とは書きません。41台のうち32台は、画面についての言葉はあってもリフレッシュレートへの言及が一切なく、当社が確認できたのは「言及が無い」という事実だけです。
同じ理由で、120Hzを超える12台のうち、本日再確認できなかった11台についても、当社はその数字が画面の書き換え回数そのものを指しているとも、何らかの事情を含むとも判定しません。arrows Alpha2の1台だけが、本日あらためて公式原文で「リフレッシュレート:最大144Hz」という記載を確認できました。断定するのは、確認できたことだけにとどめます。
では読者はどう見るか — 公式の原文を確認する場所
- まず、自分が比較したい機種の機種ページから、出典として登記されている公式ページを開く。
- 「リフレッシュレート」「ProMotion」「AdaptiveSync」などの言葉と、Hzの数字がセットで書かれているかを確認する。数字だけで言葉が無い場合、それがタッチサンプリングレートなど画面の書き換え以外の量である可能性を考える。
- 範囲(「60〜120Hz」のような表記)がある場合は、上限の数字だけでなく下限にも注目する。下限が低いほど、画面を止めた状態での消費電力を抑えやすい書き方になっている。
- 「標準リフレッシュレート」のように数字が無く言葉だけの場合、具体的な数値はメーカーに確認するか、他の情報源にあたる。
- 公式ページに到達できない場合(JavaScript描画やアクセス制限など)は、当サイトの台帳にある原文を参考情報として扱い、断定しない。
この調査の限界
- 当社が読んだのは、各機種ページの出典として登記している公式ページのディスプレイ欄です。メーカーのFAQ・カタログPDF・販売代理店のページまでは当たっていません。
- 120Hzを超える12台について、本日(2026年10月11日)あらためて公式原文を再確認しようとしましたが、到達できたのは1台(arrows Alpha2)だけでした。SHARPの5台はJavaScript描画で本文が取得できず、motorola razr 50/60 ultraとREDMI 15 5GはHTTP 403、残り3台(motorola edge 50s pro・edge 70 fusion・Xiaomi 13T Pro)は本日の時間内に到達できませんでした。到達できなかった11台は、当サイトの台帳にある原文をそのまま引用しているだけで、その数字を当社が本日裏づけたわけではありません。
- 当社はいずれの機種も実機を操作して確かめていません。本記事の数字はすべて公式仕様欄の記載を数えたものです。
- リフレッシュレートが高いことと、画面が見やすい・使いやすいことは、同じことではありません。本記事はこの関係について判定していません。
出典と確認日
本記事の集計は、当サイトが掲載している105機種の仕様データのディスプレイ欄と、各機種ページの出典として登記している公式ページの記載にもとづきます。確認日は2026年10月11日です。120Hzを超える12機種については同日、公式原文の再確認を試み、結果は本文に記載したとおりです。個別機種の出典ページは、各機種ページから確認できます。
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