iPhone 17eは半年で25,000円上がり、iPhone 15の発売価格に並んだ

iPhone 17eは2026年3月11日の発売から2回の価格改定を経て、2026年10月時点で124,800円(256GB・税込)になっている。経緯を表にする。

時点iPhone 17e(256GB・税込)
2026年3月11日 発売時99,800円
2026年7月18日 改定後107,800円
2026年9月10日 改定後(現行)124,800円

発売時から現行までの差は+25,000円。512GBモデルは現在159,800円である。一方、iPhone 15(128GB)は2023年9月22日の発売時価格が124,800円だった。数字としては一致するが、一致しているのは「17eの2026年10月時点の現行価格」と「15の2023年発売時価格」という、3年の時点差がある2つの数字であり、同じ時点で売られている2台を比べているわけではない。

出典: Apple公式購入ページ(17e現行価格) / ケータイWatch(2026年9月10日改定) / GIGAZINE(2026年3月・発売時価格) / Apple Newsroom(2023年9月・15発売価格)(2026年10月6日確認)

同じ124,800円でも、並んでいるのは「今の17e」と「3年前の15」である

iPhone 15(128GB)の価格は、発売後に一度だけ下がっている。

時点iPhone 15(128GB・税込)
2023年9月22日 発売時124,800円
2024年9月10日 改定後112,800円
2025年9月10日Apple直販終了

iPhone 15のApple直販における最終価格は112,800円であり、124,800円という数字でAppleから売られていた期間はすでに終わっている。今回の124,800円の一致は、17eの現行価格と、15が2023年に発売された時点の価格という、別々の時点の数字が同じになっただけのものである。

出典: Apple Newsroom(2023年9月・発売価格) / ASCII.jp(2024年9月10日・値下げ) / ITmedia Mobile(2025年9月・直販終了)(2026年10月6日確認)

17eが15から手放したもの(4点)

価格が並んだ一方で、17eは15が持っていたいくつかの要素を手放している。Apple公式の仕様ページで確認できた4点を挙げる。

項目iPhone 15iPhone 17e
カメラ構成デュアルカメラシステム(メイン+超広角)メイン1眼(超広角レンズは非搭載)
ディスプレイ形状Dynamic Island(仕様ページに記載)仕様ページに記載なし
SIMデュアルSIM(nano-SIMとeSIM)物理的なSIMカードには非対応
画面の明るさ標準1,000ニト・HDR1,600ニト・屋外2,000ニト標準800ニト・HDR1,200ニト・屋外の記載なし

①カメラは、15が「デュアルカメラシステム」(メインカメラ+超広角)という2眼構成であるのに対し、17eはメイン1眼のみで超広角レンズを持たない。ただし2倍相当の望遠は両方にある。15の「12MPの2倍望遠」はApple仕様上「クアッドピクセルセンサーを活用」した撮影モードで、望遠専用レンズではなくメインセンサーのクロップであり、17eにも同じ「12MPの2倍望遠での撮影時」という記述がある。17eが失っているのは超広角(13mm・120°)だけで、2倍相当の撮影自体は両機にある。

②Dynamic Islandは、15の仕様ページには明記されているが、17eの仕様ページには記載がない。「非搭載と明記されている」わけではなく、「Apple公式の仕様ページに記載が見当たらない」という状態である。

③SIMは、15が「デュアルSIM(nano-SIMとeSIM)」なのに対し、17eは日本語の仕様ページに「物理的なSIMカードには非対応」と明記されている。物理SIMスロットを持たないiPhoneが日本向けに出たのは17eが初めてという位置づけになる(1世代前の16eには物理SIMスロットがあった)。

④画面の明るさは、15が標準最大1,000ニト・HDRピーク1,600ニト・屋外ピーク2,000ニトに対し、17eは標準最大800ニト・HDRピーク1,200ニトで、屋外ピークの記載はない。解像度も2,556×1,179から2,532×1,170へわずかに下がっている。

出典: Apple公式(iPhone 17e仕様) / Apple公式(iPhone 15仕様)(2026年10月6日確認)

17eが15から得たもの

一方で17eが15より上回る点もある。チップはA19(高性能2+高効率4の6コアCPU、Neural Acceleratorsを搭載した4コアGPU、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング対応)で、15のA16 Bionic(6コアCPU・5コアGPU)より新しい世代になる。ベンチマークの実測値は当サイトで保有していないため、構成の違いのみを記す。

項目iPhone 15iPhone 17e
チップA16 Bionic・5コアGPUA19・4コアGPU(レイトレーシング対応)
基本構成128GBから256GBから
ビデオ再生最大20時間最大26時間
前面ガラスCeramic ShieldCeramic Shield 2
重さ171g169g
サイズ(幅×高さ×厚さ)71.6×147.6×7.80mm71.5×146.7×7.80mm

基本構成が256GBからになったことで、同じ124,800円でも容量は2倍になる。ビデオ再生時間も最大20時間から最大26時間へ伸びている。Ceramic Shield 2はApple公式が「3倍の耐擦傷性能」とする前面ガラスで、15のCeramic Shieldより新しい世代になる。

出典: Apple公式(iPhone 17e仕様) / Apple公式(iPhone 15仕様) / Apple公式比較表(2026年10月6日確認)

iPhone 15を新品で買う経路は、当サイトでは確認できなかった

iPhone 15をキャリア経由で新品購入できるかを、各社公式ページで確認した(2026年10月6日確認)。

窓口状態
docomo現行のiPhoneラインナップに無印15の掲載なし
au現行のiPhoneラインナップに無印15の掲載なし
楽天モバイル現行のiPhoneラインナップに無印15の掲載なし
ワイモバイル製品ページに「オンラインストア 在庫なし」と明記
ソフトバンク製品ページ・購入ボタンは残るが、価格と在庫がJS描画で当社の窓口からは読めなかった

販売終了と断定できるのは、Apple直販(前章)と、公式ラインナップに掲載が無いdocomo・au・楽天モバイルの3社までである。ソフトバンクについては、製品ページ自体は残っているものの、当サイトでは価格と在庫を確認できなかった。「販売中」と断定することも「販売終了」と断定することもできない状態である。二次サイトに載っている在庫情報は、当サイトでは裏取りの対象にしていないため本記事では扱わない。

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新品の公式な購入経路が各社で確認しづらくなった一方、中古・整備済み品の販売店という経路は残っている。金額は変動するため本記事では扱わない。

出典: docomo公式 / au公式 / 楽天モバイル公式 / ワイモバイル公式 / ソフトバンク公式(2026年10月6日確認)

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OSアップデートの「あと何年」は、Appleが公表していない

17eと15のどちらが長く使えるかを考える時、OSアップデートの対象期間が気になるところだが、Appleは日本の製品ページ・仕様ページでOSメジャーアップデートの保証年数を明言していない。年数という形で出てくるAppleの一次文書は、英国のPSTI(製品セキュリティ・通信基盤)法向けの適合宣言(機種別PDF)のみで、そこにある「最低5年」はセキュリティアップデートの供給期間を英国規制向けに示したものであり、OSの機能更新そのものを保証する年数ではない。

したがって「17eは○年使える」「15より○年長い」という比較は本記事では作らない。確認できる手がかりは、発売年の差(15=2023年・17e=2026年)だけである。OSアップデートの考え方はOSアップデートの保証年数という考え方そのものについての記事、長く使える機種の選び方は長く使えるスマホの一覧記事で扱っている。

出典: Apple公式(iPhone 15仕様) / Apple公式(iPhone 17e仕様)(2026年10月6日確認)

どちらを選ぶかではなく、何を確認してから選ぶか

ここまでの事実を踏まえると、判断の分かれ目になるのは次の4点である。

どちらが優れているかを順位付けする記事ではなく、自分の使い方に当てはめて確認すべき点を挙げたものである。編集部としての見方は次章にまとめる。

編集部の見解

今回整理した事実をまとめると、論点は1つに絞られる。「廉価モデル」という区分の価格が、3年前の「標準モデル」の発売時価格と同じ水準まで動いた、という価格史の事実である。17e自体はA19チップ・256GB基本構成・長時間のビデオ再生といった明確な強みを持つ機種であり、「値上げが不当である」という評価を本記事で下すことはしない。

読者に持って帰ってほしいのは、124,800円という同じ数字が、今の17eと3年前の15という異なる時点の価格である、という一点と、新しい機種だからといって全ての項目で上位互換になっているわけではない、という一点である。超広角・Dynamic Island・物理SIM・屋外での画面の見やすさという4点は、価格が上がった17eで手放されている。自分の使い方に当てはめて、どの項目が必要かを確認した上で選ぶのが実情に合っている。

よくある質問

超広角レンズは非搭載で、メインカメラ1眼構成です。ただし2倍相当の望遠撮影はメインセンサーのクロップで可能で、iPhone 15と同様に「12MPの2倍望遠での撮影時」に対応します(Apple公式仕様)。失われているのは超広角(13mm・120°)のみです。
使えません。Apple公式の日本語仕様ページに「物理的なSIMカードには非対応」と明記されており、デュアルeSIM専用です。
Apple直販は2025年9月に終了しています。docomo・au・楽天モバイルは現行ラインナップに掲載がなく、ワイモバイルは「オンラインストア 在庫なし」と明記、ソフトバンクは製品ページが残るものの価格・在庫を当サイトでは確認できませんでした。新品の公式な購入経路は、当サイトが確認した範囲では見つかりませんでした。
2026年7月18日と9月10日の2度の改定で、発売時の99,800円から合計25,000円上がり124,800円(256GB)になりました。値上げの理由自体はAppleが公表していないため、本記事では扱っていません。
Appleは日本の製品・仕様ページでOSメジャーアップデートの保証年数を公表していません。年数が記載されている一次文書は英国PSTI法向けの適合宣言のみで、そこにある「最低5年」はセキュリティアップデートの供給期間を指すものであり、OSの機能更新を保証する年数ではありません。
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