結論の早見表

最初に、AQUOS R9からAQUOS R10で公式スペック上の記載が変わった6項目だけを抜き出します。続けて、両機種を実際にどこで買えるかを窓口ごとに、「在庫なし」「生産終了」のような実際の文言でまとめます。

項目AQUOS R9AQUOS R10
ピーク輝度当サイトでは一次情報を確認できず3,000nit(全白1,500nit)・従来機比1.5倍と公式発表
標準カメラのセンサー記載なし(画素数・F値はR10と同じ)1/1.55インチの新イメージセンサー
14chスペクトルセンサー商品化リリースに記載なし新搭載
充電当サイトでは一次情報を確認できず36W・約110分
ROM構成256GBのみ256GBと512GBの2構成
発売時OSAndroid 14Android 15

次に、それぞれの窓口の状況です。価格の表示があることと、実際に買えることは別です。

窓口AQUOS R9AQUOS R10
COCORO STORE(SIMフリー)79,200円(税込)の価格表示はあるが全カラー在庫なし99,770円(256GB)/107,800円(512GB)・税込・購入可
ドコモ生産終了(製品ページはHTTP404、サポートページに記載)発売中(機種代金はオープン価格のため公式が非公表)
ソフトバンク製品ページとラインアップ掲載が生存・購入ボタンあり(機種代金・在庫はJS描画のため当サイトでは取得できず)同左
楽天モバイル取扱の記載を当サイトでは確認できず109,990円(税込)・2026年1月23日発売
Amazon整備済み品(リファービッシュ)の出品当サイトでは確認できず

出典: SHARP COCORO STORE(SH-M28・SH-M31)、ドコモ公式(SH-51E サポート・SH-51F)、楽天モバイル公式発表(当社確認日2026年10月7日)。この表からも分かるとおり、AQUOS R9は「価格は見えるが買えない」窓口が複数あります。次の見出しでは、この「79,200円という価格は載っているが、その値段では買えない」という状態を掘ります。

79,200円という価格は載っているが、その値段では買えない

SHARP COCORO STORE(SIMフリー)の商品ページには、AQUOS R9(SH-M28)の価格として79,200円(税込)という表示があります。構成はRAM12GB/ROM256GBの単一構成で、カラーはグリーンとホワイトの2色です。ただし当社が2026年10月7日に確認した時点で、このグリーン・ホワイトの両色とも在庫がありませんでした(出典: SHARP COCORO STORE https://cocorostore.jp.sharp/smartdevice/sh-m28)。価格の表示そのものは残っているため、ページを一見しただけでは「79,200円で買える」ように見えますが、実際には購入手続きへ進めない状態になっています。

楽天モバイルを検討しているなら

公式の申込ページで、いまの料金とキャンペーンの条件を確認できます。

ドコモ版(SH-51E)はさらに進んで、製品ページ自体がHTTPステータス404を返します。一方でドコモのサポートページには同機種の情報がまだ残っており、「生産終了」「発売日:2024年7月12日」という記載があります(出典: ドコモ サポート https://www.docomo.ne.jp/support/product/sh51e/、2026年10月7日確認)。製品ページが消え、サポートページだけに「生産終了」の文字が残っている状態です。

「前の世代を安く買う」という比較の前提は、通常は価格の表示がそのまま購入に結びつくことを想定しています。しかしAQUOS R9では、価格の表示と購入可否が一致していません。COCORO STOREは価格はあるが在庫がなく、ドコモは製品ページ自体がなくなっています。比較表の価格差だけを見て前世代を選ぶという行動は、この機種では窓口の手前で止まってしまう、というのが本記事の主題です。

なお、すでに手元にあるAQUOS R9を使い続けることを考えている読者には、修理受付の期限が参考になります。ドコモのサポートページには「修理受付可能(2030年8月末で終了予定)」という記載があり、新品での購入が難しくなっている現時点でも、故障時の修理ルートは2030年8月末予定まで残っています。

変わったのはこの6項目

窓口の状況を踏まえたうえで、ここからは仮に購入できた場合の話として、公式スペック上で実際に変わった6項目を1つずつ見ていきます。

ピーク輝度: 3,000nit(全白1,500nit)

SHARPはAQUOS R10のピーク輝度について「当社従来機比1.5倍となるピーク輝度3,000nit」(全白1,500nit)と公式に発表しています。「従来機比1.5倍」という比較のし方そのものが公式の表現であり、AQUOS R9自体のピーク輝度の実数を当社では一次情報として確認できていません。そのため本記事でもR9側の実数は挙げず、R10側の公式発表の言い方のままにしています。

標準カメラのセンサー: 1/1.55インチの新イメージセンサー

AQUOS R10の標準カメラには「1/1.55インチの新イメージセンサー」が採用されています。画素数(約5,030万画素)とF値(F1.9)はAQUOS R9と同じ記載で、公式の説明に沿えば変わったのはセンサーそのものという位置づけです。

14chスペクトルセンサーの追加

AQUOS R10では「14chスペクトルセンサー」が新たに搭載されています。AQUOS R9の商品化リリースにはこのセンサーについての記載がなく、R10で新たに加わった機能です。

充電: 36W・約110分

AQUOS R10の充電については、36W・約110分という一次情報があります。AQUOS R9側の充電Wと充電時間は、当サイトでは一次情報を確認できていません(「約130分」という数値が二次情報として出回っていますが、ACアダプターSH-AC05使用時の数値であり、本記事では採用していません)。

ROM構成: 256GBのみ→256GB/512GBの2構成

AQUOS R9のROM構成は256GBのみの単一構成でした。AQUOS R10では256GBと512GBの2構成になり、容量を選べるようになっています。

発売時OS: Android 14→Android 15

出荷時のOSは、AQUOS R9のAndroid 14からAQUOS R10でAndroid 15に変わりました。

変わっていないのはここまで同一

6項目の変更点に対して、公式スペックの残り大部分は同一の記載です。当社が1項目ずつ突き合わせた範囲を一覧にします。

項目両世代で共通の記載
SoCSnapdragon 7+ Gen 3(2.8GHz+2.6GHz+1.9GHzオクタコア)。クロック数まで完全に同一の記載
画面約6.5型 Pro IGZO OLED・1〜240Hz可変駆動
解像度フルHD+(1,080×2,340)
超広角カメラ約5,030万画素 F2.2・13mm相当
インカメラ約5,030万画素 F2.2
ライカ監修両世代にある(AQUOS R9は「HEKTOR(ヘクトール)」というレンズ名まで公式に明記)
望遠レンズ両方とも非搭載(望遠はAQUOS R11で初搭載)
電池5,000mAh
寸法約156×75×8.9mm。完全に同一の記載
防水防塵IPX5・IPX8/IP6X・MIL-STD-810G準拠
おサイフケータイ(FeliCa)両方対応
ワイヤレス充電両方とも非対応
更新保証最大3回のOSバージョンアップ+セキュリティ更新5年。両方とも同条件
重量約195g→約197g(+2g)。6項目の変更点には数えていない微差

特に押さえておきたいのはSoCで、クロック数(2.8GHz+2.6GHz+1.9GHzのオクタコア)まで完全に同一の記載です。性能の土台そのものは変わっていません。また、更新保証も「最大3回のOSバージョンアップ+セキュリティ更新5年」という条件が両世代で共通しています。なお、AQUOS R9の標準レンズにも光学式手ブレ補正があり、この点もAQUOS R10と共通です。見かけ上はR10だけの特徴のように見えることがありますが、一次情報ではどちらの世代にも共通する記載です。

差額をどう読むか

同一の出所(COCORO STORE)・同一の容量(256GB)で比べると、AQUOS R10の99,770円とAQUOS R9の79,200円の差額は20,570円です(いずれも税込・2026年10月7日確認)。ただし前の見出しで見たとおり、79,200円側は全カラー在庫なしという状態なので、この20,570円は現時点で選べる2つの選択肢の差ではありません。価格表の数字としては成立していますが、「どちらを選ぶか」という買い物の選択肢としては、片方がすでに閉じています。

では何と比べるべきかというと、同じCOCORO STOREで購入可能な2機種、AQUOS R10(99,770円)とAQUOS R11(163,900円)の差額64,130円のほうが、実際に選べる組み合わせとしての比較になります(いずれも税込・256GB相当・2026年10月7日確認)。AQUOS R11は望遠レンズを初めて搭載した世代で、AQUOS R9→R10の6項目とは異なる種類の世代差があります。この3世代の詳しい比較はAQUOS R11とR10とR8 proの比較にまとめているので、望遠を含めた世代差を知りたい場合はそちらを参照してください。

AQUOS R9を今から買う場合に残っている選択肢

COCORO STOREとドコモの窓口が実質的に閉じている一方で、AQUOS R9を今から入手する手段がすべて無くなったわけではありません。当社が2026年10月7日に確認した範囲での棚卸しです。

ソフトバンクの製品ページは生存しており、ラインアップにもAQUOS R9が掲載され、購入ボタンもあります。ただし機種代金と在庫についてはページがJavaScriptで描画される作りのため、当サイトでは取得できませんでした(出典: ソフトバンク公式 https://www.softbank.jp/mobile/products/smartphone/)。購入を検討する場合は、このページで直接価格と在庫を確認する必要があります。

もう1つの経路はAmazonですが、ここで出品されているのは新品ではなく整備済み品(リファービッシュ)です。新品の直販ルートが狭まっている現状では、整備済み品が実質的な入手手段のひとつになっています。

中古やフリマでの入手を検討する場合は、前の見出しで触れた修理受付の期限(2030年8月末で終了予定)が参考になります。サポート期間が数年残っているうちに入手できれば、故障時の修理という選択肢自体は維持できます。

機種そのものの詳しい仕様はAQUOS R9の機種ページとAQUOS R10の機種ページにまとめています。どこで買えるかを機種別に広く見たい場合はスマホはどこで買える?窓口の一覧も参考にしてください。

どちらを選ぶか

AQUOS R10とAQUOS R9のどちらを選ぶかは、窓口の状況と、公式スペック上の6項目の変更をどう評価するかで分かれます。

「同じ体験で安く済ませたい」という動機そのものは理解できますが、AQUOS R9の新品の主要な窓口であるCOCORO STOREとドコモが現時点では事実上閉じているため、この動機を新品購入で満たすことは難しい状況です。画面の明るさと新しいカメラセンサーを重視するなら、現時点で買える窓口が複数あるAQUOS R10を選ぶ方が、比較表の価格差だけを見て前世代を選ぶよりも実際の購入にたどり着きやすいと言えます。

出典

本記事の数値は以下の一次情報を当社が2026年10月7日に確認したものです。SHARP COCORO STORE(SH-M28・SH-M31・SH-M35)、ドコモ公式(SH-51E サポート・SH-51F)、ソフトバンク公式(製品一覧)、楽天モバイル公式発表(2026年1月23日付プレスリリース)。

よくある質問

SHARP公式スペックを突き合わせた範囲では、変わったのはピーク輝度・標準カメラのセンサー・14chスペクトルセンサーの有無・充電・ROM構成・発売時OSの6項目です。SoC(クロック数まで同一)、ディスプレイ、望遠レンズの非搭載、電池、寸法、更新保証などは共通の記載でした。
SHARP COCORO STOREには79,200円(税込)の価格表示がありますが、当社が2026年10月7日に確認した時点で全カラー在庫なしでした。ドコモ版(SH-51E)は製品ページがHTTP404で、サポートページには生産終了の記載があります。新品での購入経路は実質的に狭まっています。
当サイトが2026年10月7日に確認した範囲では、au・UQ mobileの製品一覧でAQUOS R9・AQUOS R10を確認できませんでした。取り扱いが無いと断定するものではなく、当サイトで確認できなかったという意味です。
両機種とも公式スペック上ワイヤレス充電には対応していません。この点は世代をまたいで共通の記載です。
AQUOS R9からAQUOS R10への変更は6項目にとどまりますが、AQUOS R10からAQUOS R11では望遠レンズが初めて搭載されており、カメラ構成そのものが変わっています。同一出所(COCORO STORE)でAQUOS R10(99,770円)とAQUOS R11(163,900円)を比べると差額は64,130円で、こちらは望遠レンズという実体のある世代差を含みます。
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