先に結論 — 見出しの額は、割引を2〜3本積んだ後の額である

大手キャリアが見出しに大きく出している「月額◯◯円」は、たいてい割引を複数本積んだ後の額です。そして積める割引の本数が会社によってまるで違います。2026年10月10日に当社が各社公式サイト・公式PDF(一次情報)を確認した範囲では、次のような違いがありました。

「月額が安いキャリア」を見出しの額だけで比べると、割引を何本積めるかの違いを、料金そのものの違いと取り違えます。家族が1人で、光回線を契約しておらず、指定のクレジットカードを持たない読者にとって、見出しの額は実は届きにくい額であることを、以下で数字で示します。

4社の「割引前」と「割引後」を同じ表に並べる

以下はすべて2026年10月10日に当社が各社公式サイト・公式PDF(一次情報)で確認した、税込の金額です。

プラン割引前割引後適用した割引の内訳受付状況
au バリューリンクプラン8,008円5,478円家族割プラス(3人以上)−1,210円+auスマートバリュー−1,100円+au PAYカードお支払い割−220円(計−2,530円)当サイト未確認
au バリューリンク マネ活29,328円請求は8,228円(編集部算出・6章で詳説)auスマートバリュー−1,100円のみが請求の減額。他はポイント還元当サイト未確認
au U18バリュープラン〜3GB 2,398円 / 3GB超〜20GB 4,048円〜3GB 1,078円 / 3GB超〜20GB 2,728円auスマートバリュー−550円+家族割プラス(3人以上)−550円+au PAYカードお支払い割−220円(計−1,320円)当サイト未確認
au U12バリュープラン1,870円550円U12家族割−1,100円+au PAYカードお支払い割−220円(計−1,320円)当サイト未確認
au シニアバリュープラン4,048円2,728円auスマートバリュー−1,100円+au PAYカード/auじぶん銀行お支払い割−220円(計−1,320円)当サイト未確認
ドコモMAX〜1GB 5,698円 / 1〜3GB 6,798円 / 3GB超〜無制限 8,448円〜1GB 2,398円 / 1〜3GB 3,498円 / 3GB超〜無制限 5,148円割引を全て積んだ場合(本数の一対一対応は3章で説明)受付中(2025年6月5日提供開始)
ドコモ irumo0.5GB 550円 / 3GB 2,167円 / 6GB 2,827円 / 9GB 3,377円0.5GB 550円(割引なし) / 3GB 880円 / 6GB 1,540円 / 9GB 2,090円ドコモ光・home 5Gセット割−1,100円+dカードお支払割−187円(計−1,287円)新規受付終了(2025年6月4日・既存契約者のみ継続)
ahamo2,970円—(割引制度が無い)該当なし受付中
ソフトバンク ペイトク210,538円3人以上の家族3回線加入時・1人あたり7,678円新みんな家族割−1,210円+おうち割光セット−1,100円+PayPayカード割(ゴールド)−550円(計−2,860円)受付中(2026年6月2日提供開始)
ソフトバンク ミニフィット2〜2GB 5,258円 / 〜5GB 6,358円〜2GB 3,058円 / 〜5GB 4,158円新みんな家族割(3回線以上)−550円+おうち割光セット−1,100円+PayPayカード割(ゴールド)−550円(計−2,200円)受付中(2026年6月2日提供開始)
楽天モバイル Rakuten最強プラン〜3GB 1,078円 / 3GB超〜20GB 2,178円 / 20GB超 3,278円〜3GB 968円 / 3GB超〜20GB 2,068円 / 20GB超 3,168円最強家族割−110円(全段階一律)の1本だけ受付中

出典(いずれも2026年10月10日確認): au公式 auバリューリンクプラン・auバリューリンク マネ活2・U18バリュープラン。KDDI提供条件書PDF U12バリュープラン・シニアバリュープラン。ドコモ公式ページ(MAX・irumo・ahamo)、ソフトバンク公式ページ(ペイトク2・ミニフィット2)、楽天モバイル公式ページ(Rakuten最強プラン)。

この記事で触れた申込先

各社の申込ページで、いまの料金とキャッシュバックの条件を確認できます。

「請求は8,228円」としたマネ活2の算出方法、割引後の内訳を一対一対応できなかったドコモMAXの事情は、それぞれ後の章で説明します。

割引の“本数”が会社でまるで違う — ここが本記事の核心

同じ「割引」という言葉でも、積める本数は会社ごとに大きく違います。2026年10月10日確認の範囲で本数を数えると、次のようになります。

会社・プラン割引の本数備考
ahamo0本割引制度そのものが存在しない
楽天モバイル Rakuten最強プラン1本最強家族割のみ
au U12バリュープラン2本U12家族割+au PAYカードお支払い割
au シニアバリュープラン2本auスマートバリュー+au PAYカード/auじぶん銀行お支払い割
au バリューリンクプラン3本家族割プラス+auスマートバリュー+au PAYカードお支払い割
au U18バリュープラン3本auスマートバリュー+家族割プラス+au PAYカードお支払い割
ソフトバンク ペイトク23本新みんな家族割+おうち割光セット+PayPayカード割
ソフトバンク ミニフィット23本新みんな家族割+おうち割光セット+PayPayカード割
ドコモMAX最大5本⚠️内訳は断定できません(下記注記)

auの中でも、バリューリンクプラン・U18バリュープランは3本積める一方、U12バリュープラン・シニアバリュープランは家族割プラス・auスマートバリューの対象外になる場合があり、2本にとどまります。同じ会社の中でも本数は一律ではありません。

⚠️ドコモMAXの「最大5本」について: ドコモMAXの割引は、みんなドコモ割(3回線以上−1,210円/2回線−550円)・長期利用割(20年−220円/10年−110円)・dカードお支払割(PLATINUM等−550円/通常−220円)・ドコモ光・home 5Gセット割−1,210円・でんきセット割−110円の5種類が公式に列挙されています。ただし当社の検証担当は、公式ページの表示から「割引後」の額と、これらの個別割引の単純合計とを、全てのデータ量帯で一対一に対応づけることはできませんでした。そのため本文・表では「割引を全て積んだ場合」と表現し、本数を5本と断定していません。

ドコモ光を検討しているなら

公式の申込ページで、いまの料金とキャンペーンの条件を確認できます。

割引は誰にでも積めるわけではない

割引の多くは、家族の回線数・光回線の契約・指定のクレジットカード・年齢という条件つきです。家族が1人で、光回線を契約しておらず、指定のクレジットカードを持たない読者が実際に払う額を、2026年10月10日確認の表の数字だけで並べると、次のようになります。

プラン見出しの額(割引後)条件を満たせない場合の額差
au バリューリンクプラン5,478円8,008円(割引前と同額)2,530円
ドコモMAX(3GB超〜無制限)5,148円8,448円(割引前と同額)3,300円
ソフトバンク ペイトク27,678円10,538円(割引前と同額)2,860円
楽天モバイル(20GB超)3,168円3,278円(割引前と同額)110円
ahamo2,970円2,970円0円

au バリューリンクプランの家族割プラスは複数回線が前提の割引で、公式も「2人の場合は−660円」と回線数で金額を分けています。1人だけの契約では対象外になり、auスマートバリュー(光回線が前提)・au PAYカードお支払い割(指定カードが前提)も満たせなければ、適用できる割引は0本で、月額は割引前の8,008円のままになる可能性があります。ドコモMAX・ソフトバンク ペイトク2も同様に、家族の回線数・光回線・指定カードのいずれも満たせなければ、割引前の額に近づいていきます。

対照的に、楽天モバイルの割引は−110円という1本だけなので、条件を満たせなくても見出しの額との差はもともと小さいです。ahamoは割引制度自体が無いため、誰が契約しても2,970円です。「割引を積める条件をどれだけ満たせるか」を抜きに見出しの額だけで選ぶと、実際に届く額とのギャップが会社によって大きく変わります。

当社がこれまで載せていなかった au の5プラン

当サイトはこれまでauのバリューリンクプラン・バリューリンク マネ活2・U18バリュープラン・U12バリュープラン・シニアバリュープランの5つを扱っていませんでした。2026年10月10日にau公式サイト・KDDI提供条件書PDFで確認した内容を、年齢条件とともに載せます。

プラン対象条件データ量通話
auバリューリンクプラン条件の記載なし使い放題(200GB/月超で最大5Mbps・テザリング等は60GB/月まで)22円/30秒
auバリューリンク マネ活2条件の記載なし使い放題(同上)22円/30秒
U18バリュープラン申込時点で5〜18歳。23歳になる月の翌月から段階制が外れ20GB定額のみになる20GB22円/30秒
U12バリュープラン申込時点で5〜12歳送受信最大300kbpsの速度制限型(5G/LTE NET等は加入不可)22円/30秒(家族割グループ内通話は無料)
シニアバリュープラン申込時点で60歳以上5GB(超過時 最大128kbps)5分/回以内かけ放題(超過22円/30秒)

特にU12バリュープランは、データ量の上限が無い代わりに送受信最大300kbpsの速度制限型です。5G/LTE NETなどの高速通信に加入できないため、動画視聴や大きなファイルのやり取りを想定した使い方には向きません。U18・シニアは年齢の条件で入口が絞られ、U18は23歳になる月の翌月から段階制自体が外れます。見出しの安さだけで選ぶと、データの上限や速度の仕様を見落とすおそれがあります。

出典(2026年10月10日確認): au公式 auバリューリンクプラン・マネ活2・U18バリュープラン。KDDI提供条件書PDF U12バリュープラン・シニアバリュープラン。

「実質」と書かれた額は割引ではない

au バリューリンク マネ活2とソフトバンク ペイトク2には、「実質◯◯円」という訴求があります。ここで分けて考えたいのが、請求が減る「割引」と、後から戻る「ポイント還元」です。

auバリューリンク マネ活2は、公式が「ご利用料金(条件適用前)」として9,328円(税抜8,480円)を示しています。このうち請求そのものが減るのはauスマートバリューの−1,100円だけで、実際に請求される額は8,228円です(9,328円−1,100円・編集部算出)。公式が示す「実質合計額4,078円/3,528円(au PAYゴールド適用時)」は、この8,228円に、通信料お支払い特典(最大1,650円)・お買い物特典(最大2,500円相当)・銀行あずけて特典(最大550円)というポイント還元を合算した数字で、請求書に出る月額ではありません。

ソフトバンク ペイトク2にも、「PayPayポイント還元込みで実質3,678円」という訴求があります。これもマネ活2と同じ扱いにすべきもので、請求額の割引ではありません。請求として実際に減るのは、新みんな家族割・おうち割光セット・PayPayカード割(ゴールド)の3本(計−2,860円)で、請求額は7,678円です。

プラン請求される額(割引後)「実質」として訴求される額差の正体
auバリューリンク マネ活28,228円4,078円/3,528円(ゴールド)ポイント還元(通信料・お買い物・銀行あずけて特典)
ソフトバンク ペイトク27,678円3,678円PayPayポイント還元(内訳は公式ページに記載なし)

ポイント還元には上限や条件があり、使い方によって戻る額は変わります。請求額(割引後)と「実質」を同じ数字として比べてはいけません。

2026年12月1日にドコモの料金が変わる

この記事で扱ったのは、2026年10月10日時点で実際に請求される額です。ドコモは2026年12月1日に料金を改定する予定で、ahamoの容量区分やドコモMAXの60歳以上割など、12月1日以降の変更点は本記事の表には含めていません。詳しくはドコモの2026年12月料金改定、ahamoの新プラン(12月1日〜)、ドコモ mini2の料金と858円の条件、ドコモMAX 60歳以上割の条件をご覧ください。

当社が確認できなかったこと

事実検証にあたり、当社が公式情報の範囲で確認できなかった点を、憶測を避けるためにそのまま記載します。「公式に『無い』と書かれている」のと「当社の窓口では読めなかった」は別のことです。

  1. ドコモMAXの割引内訳の一対一対応: 公式が示す「割引後」の額と、個別割引(みんなドコモ割・長期利用割・dカードお支払割・セット割・でんきセット割)の単純合計を、全てのデータ量帯で一対一に対応づけることができませんでした。本文では「割引を全て積んだ場合」とだけ表現しています。
  2. ソフトバンクの公式PDF: ソフトバンクの公式提供条件書PDFは、当社の読み取り環境ではテキスト抽出ができませんでした(画像ベースまたは暗号化と見られます)。本記事のソフトバンクの額は、公式HTMLページの原文を2回独立に抽出して一致を確認したものです。
  3. auバリューリンク/マネ活2の「新規受付中」の明記: 受付終了の記載は見当たりませんでしたが、「受付中」という積極的な文言も確認できませんでした。そのため本文・表では受付状況を「当サイト未確認」としています。
  4. au U18バリュープラン・バリューリンクプラン・マネ活2の提供条件書PDF: U12・シニアと同じ形式の提供条件書PDFを探しましたが見つからず、au公式のHTMLページの記載で代替しました。

編集部の見解

見出しの額で選ぶと、「割引を何本積めるか」の差を、料金そのものの差と取り違えます。本当に見るべきは、割引前の額(自分がどこまで下げられなかった場合の上限)と、適用した割引の条件(家族の回線数・光回線の契約・指定カード・年齢)の両方です。1人暮らしで光回線を契約しておらず、指定のカードも持たない場合、auやソフトバンクの見出しの額には届かず、割引前の額に近づくことがあります。一方で楽天モバイルやahamoは、条件による変動が小さいという別の性格を持っています。どちらが「安い」かは、今の自分がどの条件を満たせるかで変わります。

よくある質問

両方です。割引後の額は「条件をすべて満たした場合の上限の安さ」、割引前の額は「条件を一つも満たせない場合に実際に払う額」です。auバリューリンクプランなら割引後5,478円・割引前8,008円のように、2,530円の差があります。自分が満たせる条件(家族の回線数・光回線の契約・指定カード・年齢)を先に数えてから、どちらの額が自分に近いかを判断してください。
プランによります。au バリューリンクプランの家族割プラスは複数回線が前提で、1人だけの契約では対象外になる可能性があり、auスマートバリュー(光回線が前提)・au PAYカードお支払い割(指定カードが前提)も満たせなければ、割引前と同額の8,008円に近づきます。ドコモMAXやソフトバンク ペイトク2も同様です。一方、楽天モバイルの割引は110円だけなので、1人暮らしでも見出しの額との差はもともと小さいです。ahamoは割引制度が無いため、誰が契約しても2,970円です。
通話とメッセージ、軽いWeb利用には使えますが、データ通信は送受信最大300kbpsの速度制限型で、5G/LTE NETなどの高速通信には加入できません。動画視聴や大きなファイルのやり取りを前提にした使い方には向きません。対象は申込時点で5〜12歳の子ども向けのプランです。
いいえ。請求される額は8,228円(ご利用料金9,328円からauスマートバリューの割引1,100円を引いた額・編集部算出)です。「実質4,078円」はこの請求額に、通信料お支払い特典(最大1,650円)・お買い物特典(最大2,500円相当)・銀行あずけて特典(最大550円)というポイント還元を合算した数字で、請求書に出る月額ではありません。
公式はみんなドコモ割・長期利用割・dカードお支払割・ドコモ光/home 5Gセット割・でんきセット割の5種類を挙げていますが、当社は公式ページの「割引後」の額とこれらの単純合計を、全てのデータ量帯で一対一に対応づけることができませんでした。そのため本記事では本数を断定せず、「割引を全て積んだ場合」の額として扱っています。
いいえ。請求される額は7,678円(3人以上の家族3回線加入時・1人あたり)で、これが割引後の額です。「実質3,678円」はPayPayポイント還元を合算した訴求で、請求額の割引ではありません。
本記事で確認した範囲では、楽天モバイル Rakuten最強プランの割引は最強家族割(−110円・全段階一律)の1本だけでした。他社のように光回線やクレジットカードと組み合わせる割引は見当たりませんでした。その分、条件を満たせなくても見出しの額との差はもともと小さいです。
本記事は大手4社の本家プランだけに絞っています。格安SIMやサブブランド、MVNOを含めて比較したい場合は「格安SIMと大手キャリアの違い|4層で比べる料金」をご覧ください。
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