結論を先に: 2026年10月1日に何が起きたか
2026年10月1日、Googleストアの「Pixel 10a」とSamsungオンラインショップの「Galaxy S26」シリーズ(S26・S26+・S26 Ultra)で、本体価格の改定が実施されたと複数の媒体が報じました。当社が2026年10月3日時点で確認できた改定は、容量違いを含めて合計9件です。いずれも税込価格の改定で、Pixel 10aは10月1日10時に改定されたと複数媒体が報じています。Galaxy S26シリーズについては、事前告知のない改定だったと複数媒体が報じています。
この9件を単純に合計すると、改定前後の差額は187,110円になります(当社編集部算出・9件の差額を単純加算した値で、実際に1人が9台すべてを購入するという想定ではありません)。
当サイトは105機種の参考価格を台帳として持っていますが、本日時点で当社が値上げを確認できたのは、このPixel 10aとGalaxy S26シリーズの4機種(約3.8%)だけです。残りの101機種について当社は値上げの有無を確認しておらず、「値上げされていない」とは言えません。この点は後述します。
値上げの全リスト(9件・税込)
確認できた9件の改定を、機種・容量ごとに1行ずつ並べました。「上げ率」は編集部が(改定後−改定前)÷改定前で算出した参考値です。
| メーカー | モデル | 容量 | 改定前 | 改定後 | 差額 | 上げ率(編集部算出) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pixel 10a | 128GB | 79,900円 | 92,800円 | +12,900円 | +16.1% | |
| Pixel 10a | 256GB | 94,900円 | 107,800円 | +12,900円 | +13.6% | |
| Samsung | Galaxy S26 | 256GB | 136,400円 | 155,800円 | +19,400円 | +14.2% |
| Samsung | Galaxy S26 | 512GB | 163,900円 | 183,300円 | +19,400円 | +11.8% |
| Samsung | Galaxy S26+ | 256GB | 169,920円 | 192,130円 | +22,210円 | +13.1% |
| Samsung | Galaxy S26+ | 512GB | 196,900円 | 219,100円 | +22,200円 | +11.3% |
| Samsung | Galaxy S26 Ultra | 256GB | 218,900円 | 239,800円 | +20,900円 | +9.5% |
| Samsung | Galaxy S26 Ultra | 512GB | 246,400円 | 268,600円 | +22,200円 | +9.0% |
| Samsung | Galaxy S26 Ultra | 1TB | 299,200円 | 334,200円 | +35,000円 | +11.7% |
Pixel 10aの改定はGoogleストア、Galaxy S26シリーズの改定はSamsungオンラインショップ(SIMフリー版)の価格です。キャリア経由の購入プログラムでの価格ではありません。
額と率で「最も上がった機種」が入れ替わる
上の表から2つの発見があります。
発見1: 額がいちばん上がったのはGalaxy S26 Ultra 1TBの+35,000円。率がいちばん上がったのは、9件の中でいちばん安いPixel 10a 128GBの+16.1%です。つまり、額と率で「最も上がった機種」が入れ替わります。価格が高い機種ほど値上げの影響が大きいように見えますが、元の価格に対する割合で見ると、むしろ最も安いPixel 10a 128GBの負担感がいちばん大きいという結果になります。
発見2: 同じ機種でも容量が大きいほうが上げ率は小さくなる傾向があります。Galaxy S26は256GBが+14.2%、512GBが+11.8%。S26+は256GBが+13.1%、512GBが+11.3%。S26 Ultraは256GBが+9.5%、512GBが+9.0%です。容量が上がるほど上げ率が下がるという並びになっています。
ただしGalaxy S26 Ultraの1TBだけはこの並びから外れ、+11.7%と上に跳ね返っています(256GB +9.5%→512GB +9.0%→1TB +11.7%)。この例外を隠さずに書くと、「容量が大きいほど上げ率が小さくなる」という傾向はS26 Ultraの1TBには当てはまらず、当社はこの理由を特定できていません。
当社の台帳と報道の改定前価格が1円単位で一致した
当サイトは105機種の参考価格を台帳として持っており、この台帳は結果として「2026年10月1日の値上げ直前の価格スナップショット」として機能しています。報道各社が「改定前の価格」として示した値を、当社が10月1日以前に記録していた参考価格と比較したところ、次の4機種分で1円単位で一致しました。
- Pixel 10a 128GB: 79,900円
- Pixel 10a 256GB: 94,900円
- Galaxy S26 256GB: 136,400円
- Galaxy S26+ 256GB: 169,920円
- Galaxy S26 Ultra 256GB: 218,900円
当サイトは「値と、値の確からしさを同じ場所に置く」ことを方針にしています。報道の数値が当社の独立した記録で裏づけられた、という形になっている点が、この記事がほかのまとめ記事と違うところです。
報じられている理由(RAM価格)と、それでは説明しきれないこと
値上げの理由として、Googleのデバイス担当バイスプレジデントであるShakil Barkat氏が2026年7月、RAM価格が2025年の1GBあたり2.80ドルから2026年は12ドルへ約6倍に急騰したとコメントしたことが報じられています。
ただし、この発言はPixel 11シリーズの値上げについてのものであり、今回のPixel 10a・Galaxy S26シリーズの10月改定に対する直接のコメントとしては、当社は確認できていません。本文ではこれを「同じ時期の業界動向として報じられている説明」という位置づけで扱い、今回の改定の理由だと断定しません。
さらに、当社が自分で気づいた不整合があります。RAM(メモリ)価格の高騰という説明は、容量(ストレージ)が大きいモデルほど上げ幅が最大になっていること(前章の例外: Galaxy S26 Ultra 1TBの+35,000円)を単独では説明しません。RAMとストレージは別の部品だからです。報じられている理由だけでは、今回の上げ幅の分布を説明しきれない、というのが正直な見立てです。当社は原因を特定していません。
公式ページでは確かめられなかった — どこなら読めたか
本記事のもう一つの要点は、当サイトはどちらの改定も一次(メーカー直販ページ)では確認できなかったという事実です。
- Googleストア日本のPixel 10aの製品ページは、JavaScript描画で価格の実テキストに到達できませんでした。
- SamsungオンラインショップのGalaxy S26の購入ページも、同じく価格欄が空のテンプレートのままでした。
- Google公式ブログ・ニュースルームの改定告知も見つけられませんでした。ただしこれは「存在しない」と確認したわけではありません。
これ自体が読者にとって有用な情報だと考えています。「公式ページで値上げを確かめよう」としても、閲覧環境によっては価格が表示されないことがあるからです。当社が一次で価格を読めた窓口は、楽天モバイル公式のPixel 10a 128GBページ(89,760円)でした。これはGoogleストア価格とは別建ての楽天モバイル独自価格であり、Googleストアの改定を直接証明するものではありません。au公式・SoftBank公式のPixel 10a現行価格には、当社は到達できませんでした。
今回の改定に含まれなかったもの(Pixel 11・iPhone 18)
今回の9件に含まれない機種についても、当社が確認できた範囲を書いておきます。
Pixel 11シリーズ(Pixel 11 / 11 Pro / 11 Pro XL / 11 Pro Fold)は、値上げが2026年8月の発売時点で既に実施済みだったと報じられており、10月1日の追加改定は当社では確認できませんでした。ただしこの根拠は1媒体のみで薄いため、「改定はない」とは断定せず、「確認できなかった」とだけ書きます。
iPhone 18シリーズについては、2026年9月10日の改定の情報のみが見つかり、10月1日の追加改定は当社では確認できませんでした。
個別の評価・比較はPixel 10aは今買うべきか、Galaxy S26 vs S26+ vs S26 Ultraの比較でも扱っています。
通信費の値上げとは別の話である
当サイトには通信費の値上げをまとめた2026年に上がった通信費 全リスト|主役は月額でなく一回費用という記事があります。この記事は月額料金と工事料・事務手数料といった一回きりの費用を対象にしたもので、端末本体の価格は扱っていません。料金プランの改定カレンダーをまとめた料金改定カレンダーも同様です。
本記事はその姉妹記事として、「端末本体の値上げ」だけを独立して整理したものです。通信費(月額・工事料)の値上げと、本体価格(一括で支払う端末そのものの価格)の値上げは、発生の仕組みも対象になる人も異なります。両方を比べたい場合は、上記2記事とあわせて読んでいただくことをおすすめします。
編集部の見解
今回の9件を見て言えるのは、「価格が高い機種ほど値上げの影響が大きい」という直感的な見方は、額で見ると正しく、率で見ると当てはまらないということです。最も安いPixel 10a 128GBが率では最も上がっており、容量が大きいGalaxy S26 Ultra 1TBだけが「容量が大きいほど上げ率は小さい」という傾向から外れています。
値上げの理由として報じられているRAM価格の急騰は、同じ時期の業界動向としては筋が通りますが、今回の9件の上げ幅の分布(ストレージが大きいほど上げ幅が大きい傾向)を単独で説明するものではありません。当社はこの不整合を解消できる根拠を持っていないため、「報じられている理由だけでは説明しきれない」という状態のまま記録しておきます。
当サイトは105機種の参考価格台帳のうち、今回確認できたのは4機種にとどまります。残りの101機種について、当社は値上げの有無を確認していません。新たな改定を確認した場合は、本記事または台帳側で追記します。
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